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公開番号2024088145
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203177
出願日2022-12-20
発明の名称キーシステム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類E05B 49/00 20060101AFI20240625BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】車両内への乗員の置き去りによる事故発生を防止することを目的とする。
【解決手段】キーシステム1は、車両2の運転手に携帯され、車両2から発信された照合信号を受信し、照合信号に応じた第1応答信号を発信する第1携帯機3と、車両2の複数の乗員に各々携帯され、車両2から発信された照合信号を受信し、照合信号に応じた第2応答信号を各々発信する複数の第2携帯機4と、照合信号を発信すると共に、第1応答信号及び各第2応答信号を受信するアンテナ装置22と、ドアのロック操作又はアンロック操作を示す操作信号と第1応答信号とに基づいてドアをロック状態又はアンロック状態に制御する車両制御装置23と、を備える。車両制御装置23は、第1応答信号に基づいて第1携帯機3を車両2外において検知し、且つ、第2応答信号に基づいて第2携帯機4を車両2内において検知した場合、ロック操作を拒絶してドアをアンロック状態に制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
車両と携帯機との無線通信によって前記車両のドアをロック又はアンロックするキーシステムであって、
前記車両の運転手に携帯され、前記車両から発信された照合信号を受信し、前記照合信号に応じた第１応答信号を発信する第１携帯機と、
前記車両の複数の乗員に各々携帯され、前記車両から発信された前記照合信号を受信し、前記照合信号に応じた第２応答信号を各々発信する複数の第２携帯機と、
前記車両に搭載され、前記照合信号を発信すると共に、前記第１応答信号及び各第２応答信号を受信するアンテナ装置と、
前記車両に搭載されて前記アンテナ装置に接続され、前記ドアのロック操作又はアンロック操作を示す操作信号と前記第１応答信号とに基づいて、前記ドアをロック状態又はアンロック状態に制御する車両制御装置と、を備え、
前記車両制御装置は、
前記第１応答信号に基づいて前記第１携帯機を検知すると共に、前記各第２応答信号に基づいて各第２携帯機を検知し、
前記第１携帯機を前記車両外において検知し、且つ、前記第２携帯機を前記車両内において検知した場合、前記ロック操作を拒絶して前記ドアを前記アンロック状態に制御する
ことを特徴とするキーシステム。
続きを表示（約 1,100 文字）【請求項２】
車外通信ネットワークを介して前記車両に接続され、前記車両から送信された前記乗員の乗車状況を含めて前記車両の運行記録を管理する情報管理装置と、
前記車外通信ネットワークを介して前記情報管理装置に接続された端末装置と、を更に備え、
前記車両制御装置は、前記第１携帯機を前記車両外において検知し、且つ、前記第２携帯機を前記車両内において検知した場合、検知された前記第２携帯機の前記車両内での位置を特定し、特定された前記位置において前記第２携帯機を携帯する前記乗員が残存していることを示す情報を前記情報管理装置に送信し、
前記情報管理装置は、前記車両から送信された前記情報を受信すると、前記第２携帯機を携帯する前記乗員が前記位置に残存していることを示す通知を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、前記情報管理装置から送信された前記通知を表示する
ことを特徴とする請求項１に記載のキーシステム。
【請求項３】
前記車両に搭載され、アラートを報知する報知装置を更に備え、
前記車両制御装置は、前記第１携帯機を前記車両外において検知し、且つ、前記第２携帯機を前記車両内において検知した場合、前記第２携帯機を携帯する前記乗員が前記車両内に残存していることを報知する報知指示を前記報知装置に出力し、
前記報知装置は、前記報知指示に応じた前記アラートを報知する
ことを特徴とする請求項２に記載のキーシステム。
【請求項４】
前記車両制御装置は、前記第１携帯機を前記車両外において検知し、且つ、前記第２携帯機を前記車両内において検知してから、前記第２携帯機が前記車両内に残存している状況が所定時間継続した場合、特定された前記第２携帯機を携帯する前記乗員が前記車両内に置き去りにされていることを示す情報を前記情報管理装置に送信し、
前記情報管理装置は、前記車両から送信された前記情報を受信すると、前記第２携帯機を携帯する前記乗員が前記車両内に置き去りにされていることを示す通知を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、前記情報管理装置から送信された前記通知を表示する
ことを特徴とする請求項２に記載のキーシステム。
【請求項５】
前記端末装置は、
前記車外通信ネットワークを介して前記車両に接続されており、
前記置き去りにされていることを示す前記通知を受信すると、前記ドアを遠隔から前記ロック状態に制御する遠隔ロック操作を受け付けて前記車両に送信し、
前記車両制御装置は、前記遠隔ロック操作に応じて前記ドアを前記ロック状態に制御する
ことを特徴とする請求項４に記載のキーシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、キーシステムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
園児、学童又は高齢者等の交通弱者に対する交通の安全を図る携帯型発信器が知られている。例えば、特許文献１に開示された携帯型発信器は、微弱電波を発信し、自動車が電波を受信することによって、自動車の運転手に注意喚起をすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１５－１８５９８０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に開示された携帯型発信器は、車両の走行中に運転手に対して、歩行者の存在を知らせることができるが、車両内に残存している乗員が所定時間放置されること（以下「置き去り」とも称する）を検知することができない。
【０００５】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、車両内への乗員の置き去りによる事故発生を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本発明のキーシステムは、車両と携帯機との無線通信によって前記車両のドアをロック又はアンロックするキーシステムであって、前記車両の運転手に携帯され、前記車両から発信された照合信号を受信し、前記照合信号に応じた第１応答信号を発信する第１携帯機と、前記車両の複数の乗員に各々携帯され、前記車両から発信された前記照合信号を受信し、前記照合信号に応じた第２応答信号を各々発信する複数の第２携帯機と、前記車両に搭載され、前記照合信号を発信すると共に、前記第１応答信号及び各第２応答信号を受信するアンテナ装置と、前記車両に搭載されて前記アンテナ装置に接続され、前記ドアのロック操作又はアンロック操作を示す操作信号と前記第１応答信号とに基づいて、前記ドアをロック状態又はアンロック状態に制御する車両制御装置と、を備え、前記車両制御装置は、前記第１応答信号に基づいて前記第１携帯機を検知すると共に、前記各第２応答信号に基づいて各第２携帯機を検知し、前記第１携帯機を前記車両外において検知し、且つ、前記第２携帯機を前記車両内において検知した場合、前記ロック操作を拒絶して前記ドアを前記アンロック状態に制御することを特徴とする。
【０００７】
この構成により、キーシステムは、運転手が車両外に離れて車両内に乗員が残存している場合であっても、車両内に残存している乗員が車両内からドアを開くことができるので、車両内への乗員の閉じ込めを防止することができる。しかも、キーシステムは、既存のスマートエントリーシステムを利用して、車両内に残存している乗員を比較的容易に検知することができる。よって、本発明のキーシステムは、車両内への乗員の置き去りによる事故発生を容易に防止することができる。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、車両内への乗員の置き去りによる事故発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本実施形態のキーシステムの構成を示す図。
図１に示すキーシステムの機能的構成を示す図。
図２に示すアンテナ装置の配置例を示す図。
キーシステムの動作例を示す説明する図。
図４に続いて行われるキーシステムの動作例を説明する図。
図４に続いて行われるキーシステムの他の動作例を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。各実施形態において同一の符号を付された構成については、特に言及しない限り、各実施形態において同様の機能を有し、その説明を省略する。
（【００１１】以降は省略されています）

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