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公開番号2024088013
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022202956
出願日2022-12-20
発明の名称金庫収納庫
出願人株式会社シェルタージャパン
代理人個人,個人
主分類E05G 1/02 20060101AFI20240625BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】少なくとも金庫を降下するときには動力源を必要とせず、また、簡単な構成で第三者の昇降動作を回避できる金庫収納庫を提供する。
【解決手段】金庫収納庫1は、金庫100を収納できる収納筐体10と、充填する空気量が増加することで金庫100を上昇させ、充填する空気量が減少することで金庫100を下降させる昇降装置20と、昇降装置20に充填する空気量を調整できる空気量調整装置30とを備えている。収納筐体10に収容された状態の金庫100は、上昇することで収納筐体10に設けられた開口部10aから突出し、開口部10aから突出した状態の金庫100は、下降することで収納筐体10に収容される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
金庫を収納できる収納筐体と、
充填する空気量が増加することで前記金庫を上昇させ、充填する空気量が減少することで前記金庫を下降させる昇降装置と、
前記昇降装置に充填する空気量を調整できる空気量調整装置と、を備え、
前記収納筐体に収容された状態の前記金庫は、前記昇降装置により上昇することで前記収納筐体に設けられた開口部から突出し、前記開口部から突出した状態の前記金庫は、前記昇降装置により下降することで前記収納筐体に収容されることを特徴とする金庫収納庫。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記空気量調整装置は、前記昇降装置に空気を充填するためのエアポンプに着脱可能に接続できるエアバルブと、前記昇降装置に充填された空気を排出するとともに排出を停止できる排出調整機構と、を有することを特徴とする請求項1に記載の金庫収納庫。
【請求項3】
前記排出調整機構は、第1位置に回動することで前記昇降装置に充填される空気を排出できて、第2位置に回動することで前記昇降装置に充填される空気の排出を停止できる開閉レバーを含み、
前記開閉レバーは、前記第1位置に回動したとき、施錠されて、前記昇降装置に充填される空気を排出できる状態を維持することを特徴とする請求項2に記載の金庫収納庫。
【請求項4】
前記収納筐体は、前記昇降装置の上昇を停止させる上昇停止部と、前記昇降装置の下降を停止させる下降停止部と、を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の金庫収納庫。
【請求項5】
前記上昇停止部によって前記昇降装置の上昇が停止されたとき、前記開口部は閉鎖され、前記下降停止部によって前記昇降装置の下降が停止されたとき、前記開口部は液密に閉鎖されるとともに前記昇降装置は所定量の空気が充填される状態であることを特徴とする請求項4に記載の金庫収納庫。
【請求項6】
前記昇降装置は、前記収納筐体に装着されたガイドレールに沿って昇降移動することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の金庫収納庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金庫を収納することができる昇降式の金庫収納庫に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
金庫の盗難は、従来、「不正に開錠して中身だけを持ち去る」という手口が一般的であった。しかし近年では、バールなどで金庫をこじ開けたり、金庫そのものを持ち去ってしまうという手口が増加している。金庫の盗難は複数人で行われることも多く、大人二人で、100kg以上の金庫を車に乗せて持ち去ることも可能である。
【0003】
盗難対策として、金庫を人の目に触れにくい場所に設置することや、金庫の移動を困難にすることが挙げられる。金庫のある場所が盗難者に見つからなければ、被害に遭う可能性も低くなり、また、金庫の移動を困難にすることで、持ち去りにかかる時間を長引かせ、盗難の意思をくじくことができるためである。このような観点から、床下に収容した金庫を、床上に上昇させる装置が提案されている。
【0004】
特許文献1で開示されている昇降式金庫収納機構は、床下に設けられた竪穴状の金庫収納室と、金庫収納室の上部の金庫進退用開口を覆う蓋体と、金庫収納室の下底に設けられた油圧シリンダーによって昇降する昇降駆動機構と、昇降駆動機構の上に固定された金庫戴置用テーブルと、金庫戴置用テーブルの上に固定された金庫と、金庫収納室外に設けられ、駆動機構の油圧シリンダーに油圧を加える油圧ポンプと、金庫収納室の外に設けられた油圧ポンプを駆動するための100V商用電源で動くモータとバルブと、油圧モータおよびバルブを制御する制御装置と、制御装置と無線によってつながる無線操継器と、100V商用電源と油圧モータとをつなぐ配電系に挿入された 一つ以上の手動スイッチとを備えている。金庫戴置用テーブルを上昇させて金庫を進退用開口を経て収納室内から収納室外へ進出させ、下降させて進退用開口を経て収納室外から収納室内へ退入させるようにしたものである。
【0005】
特許文献2で開示されている金庫床下格納装置は、床部材の表面部より下方に位置して上面に開口部を有した金庫収納枠体を設け、金庫収納枠体内に金庫を載置する昇降載置台を設け、且つ昇降載置台の昇降に伴って昇降載置台の上昇時は金庫が金庫収納枠体の開口部より露出し、下降時は金庫が金庫収納枠体の開口部より下部に位置するようにしたものである。昇降載置台の下面両側部に滑車取付部材を介して昇降用ロープを案内する第1滑車を設け、更に昇降用ロープを案内する第2滑車を取付けた電動油圧ジャッキを備え、また電動油圧ジャッキの上部に取付けた第2滑車の昇降に伴い第2滑車の上昇時は昇降載置
台が上昇して金庫が金庫収納枠体の開口部より露出し、第2滑車の下降時は昇降載置台が下降して金庫が金庫収納枠体の開口部より下部に位置する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-332266号公報
特開2004-204500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1、2で提案される装置は、金庫を昇降動作するために電力等の動力源が必要となる。そのため、停電により電力の供給が断たれたとき、金庫の昇降はできない。また、リンク機構、あるいは滑車を使用する必要があることから構造が複雑とならざるを得ない。さらに、第三者(盗難者)による昇降動作を回避するために暗号入力による複雑な操作が必要となる。
【0008】
本発明は、これらの問題点に着目してなされたものであり、少なくとも金庫を降下するときには動力源を必要とせず、また、簡単な構成で第三者の昇降動作を回避できる金庫収容庫を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための発明は、金庫を収納できる収納筐体と、充填する空気量が増加することで金庫を上昇させ、充填する空気量が減少することで金庫を下降させる昇降装置と、昇降装置に充填する空気量を調整できる空気量調整装置とを備え、収納筐体に収容された状態の金庫は、上昇することで収納筐体に設けられた開口部から突出し、開口部から突出した状態の金庫は、下降することで収納筐体に収容されることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、昇降装置に充填する空気量を調整することのみで金庫を
上昇、および下降させることができるので、構造を簡単にできる。
(【0011】以降は省略されています)

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