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公開番号
2024085545
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-27
出願番号
2022200112
出願日
2022-12-15
発明の名称
ヘッドランプ
出願人
スタンレー電気株式会社
代理人
主分類
F21S
41/255 20180101AFI20240620BHJP(照明)
要約
【課題】走行ビーム用ランプ光学系およびすれ違いビーム用ランプ光学系を備えたヘッドランプにおいて、車両前方からの視認性を向上したヘッドランプを提供する。
【解決手段】
車体の左右方向の両側に対をなすように左右方向のそれぞれに走行ビーム用ランプ光学系およびすれ違いビーム用ランプ光学系を備える。後方側に位置する光学系は、第1レンズ主出射面を形成した第1の投影レンズを備える。前方側に位置する光学系は、第2レンズ入射面とその周囲に設けた周囲入射面を形成した第2の投影レンズを備える。前記第1レンズ主出射面には、前記周囲入射面に向かって出射する中間出射面を有しており、その光によって第2の投影レンズが照明される。これによって、後方側の光学系からの光によって前方側に位置する光学系も同時に明るくなり車両前方からの視認性を高めることができる。
【選択図】 図10
特許請求の範囲
【請求項1】
車両前方に配置され、車体の左右方向の両側に対をなすように左右方向のそれぞれに走行ビーム用ランプ光学系およびすれ違いビーム用ランプ光学系を備え、
前記走行ビーム用ランプ光学系および前記すれ違いビーム用ランプ光学系の一方の光学系は、車両前方から観視した場合において他方の光学系に比べて前記車体中央より離れた位置に配置されており、
前記一方の光学系は、第1の光源と、前記第1の光源を搭載する基板と、前記第1の光源の前方に配置され前記第1の光源から出射した光を車両前方に向かって少なくとも一部の光を集光して照射する第1の投影レンズとを備え、
前記第1の投影レンズは、前記第1の光源からの光が入射する第1レンズ入射面と、前記第1レンズ入射面の前方に位置し前記第1レンズ入射面から入射した光を車両前方に向けて出射する第1レンズ主出射面、前記第1レンズ主出射面よりも当該第1のレンズの中心軸から離れた位置に設けられ前記第1レンズ主出射面から出射する光よりも側方方向に向けて出射させる第1レンズサブ出射面と、前記第1レンズ主出射面と前記第1レンズサブ出射面との間に位置する第1レンズ中間出射面とを備え、
前記他方の光学系は、第2の光源と、前記第2の光源から出射した光を車両前方に集光して照射する第2の投影レンズとを備え、
前記第2の投影レンズは、前記第2の光源からの光が入射する第2レンズ入射面と、前記第2レンズ入射面の周囲方向であって当該第2の投影レンズの外縁部に位置する周囲入射面と、前記第2の入射面の前方に位置し前記第2の入射面から入射した光を車両前方に向けて出射する第2レンズ主出射面とを備え、
前記第2の投影レンズの第2レンズ主出射面は、前記第1レンズ中間出射面よりも車両前後方向において車両前方側に位置しており、
前記第1レンズ中間出射面は、前記第2の投影レンズの前記周囲入射面に向かって、前記第1の光源からの出射した光の一部を出射し、
前記第2の投影レンズの前記周囲入射面は、当該周囲入射面から入射した前記第1の光源からの光を、前記第2レンズ主出射面に向かって広がって進行する形状とされていることを特徴とするヘッドランプ。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
前記周囲入射面は、前記第2のレンズの第2レンズ入射面よりも、前記第1の光学系の第1レンズ中間出射面側に向かって突出している請求項1に記載のヘッドランプ。
【請求項3】
前記一方の光学系が、前記すれ違いビーム用ランプ光学系であり、
前記他方の光学系が、前記走行ビーム用ランプ光学系である請求項1または2に記載のヘッドランプ。
【請求項4】
前記一方の光学系は、前記第1の光源像を照射する直射型の光学ユニットである請求項3に記載のヘッドランプ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用灯具に関し、オートバイ、自動二輪車、スクーター等のモーターサイクルおよびそれとみなされる車両の機器として供用され、車両の被視認性を高めるヘッドランプに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
オートバイの前方を照射する車両用灯具として、プロジェクターレンズで投影するプロジェクター方式のヘッドランプが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載の車両用灯具は、LED等の半導体発光素子を用いた光源と光源の前方に配置された投影レンズを備え、光源からの直射光を投影レンズにより投影する直射型の自動二輪車用ヘッドランプを開示する。特許文献1の図6では、ヘッドランプの灯室内にロービーム用光学系(18A)及びハイビーム用光学系(18B)をそれぞれ配置した2灯式とし、アウターレンズを通して車両前方を照射している。
【0004】
上記の2灯式のヘッドランプは、ロービーム用光学系を車両中央側に配置し、外側寄りにハイビーム用光学系を配置している。それぞれの光学系は、ダイレクトプロジェクション型(直射型)の光学系で、投影レンズと、投影レンズの後方に配置されるLED光源を備え、ヒートシンクに固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6142463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の特許文献1のヘッドライトでは、ロービーム用光学系の光源を点灯したときにロービーム用の配光パターンを形成するものとされ、ハイビーム用光学系の光源を点灯したときにハイビーム用の配光パターンを形成するものとされている。したがって、ロービーム用光学系と、その横方向に配置したハイビーム用光学系は、何れか一方が選択的に点灯するものとされ、両方の光学系が同時に照明することはない。
【0007】
ところで、従来から自動二輪車は、四輪車に比べて前方から視認したときの被視認面積が小さい。そのため、例えば四輪車のドライバー等に見落とされやすい。夜間の被視認性を高めるにはヘッドランプの視認性を高めることが有用である。ヘッドランプの視認性を高めるために、追加光源を設けて照明することが考えられる。しかし、追加照明を行うことはコスト上昇につながり好ましくない。
【0008】
こうした背景から、コスト上昇を抑制しつつ、交通の安全に寄与するためにヘッドランプ点灯時の視認性を高め、モーターサイクルの被視認性を高めることが望まれている。また、光源から出射される光を有効に利用したヘッドランプが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る一態様は、[1]車両前方に配置され、車体の左右方向の両側に対をなすように左右方向のそれぞれに走行ビーム用ランプ光学系およびすれ違いビーム用ランプ光学系を備え、
前記走行ビーム用ランプ光学系および前記すれ違いビーム用ランプ光学系の一方の光学系は、車両前方から観視した場合において他方の光学系に比べて前記車体中央より離れた位置に配置されており、
前記一方の光学系は、第1の光源と、前記第1の光源を搭載する基板と、前記第1の光源の前方に配置され前記第1の光源から出射した光を車両前方に向かって少なくとも一部の光を集光して照射する第1の投影レンズとを備え、
前記第1の投影レンズは、前記第1の光源からの光が入射する第1レンズ入射面と、前記第1レンズ入射面の前方に位置し前記第1レンズ入射面から入射した光を車両前方に向けて出射する第1レンズ主出射面、前記第1レンズ主出射面よりも当該第1のレンズの中心軸から離れた位置に設けられ前記第1レンズ主出射面から出射する光よりも側方方向に向けて出射させる第1レンズサブ出射面と、前記第1レンズ主出射面と前記第1レンズサブ出射面との間に位置する第1レンズ中間出射面とを備え、
前記他方の光学系は、第2の光源と、前記第2の光源から出射した光を車両前方に集光して照射する第2の投影レンズとを備え、
前記第2の投影レンズは、前記第2の光源からの光が入射する第2レンズ入射面と、前記第2レンズ入射面の周囲方向であって当該第2の投影レンズの外縁部に位置する周囲入射面と、前記第2の入射面の前方に位置し前記第2の入射面から入射した光を車両前方に向けて出射する第2レンズ主出射面とを備え、
前記第2の投影レンズの第2レンズ主出射面は、前記第1レンズ中間出射面よりも車両前後方向において車両前方側に位置しており、
前記第1レンズ中間出射面は、前記第2の投影レンズの前記周囲入射面に向かって、前記第1の光源からの出射した光の一部を出射し、
前記第2の投影レンズの前記周囲入射面は、当該周囲入射面から入射した前記第1の光源からの光を、前記第2レンズ主出射面に向かって広がって進行する形状とされていることを特徴とするヘッドランプである。
【0010】
上記発明によれば、機能の異なる走行ビーム用ランプ光学系とすれ違いビーム用ランプ光学系が、車体の左右方向にそれぞれ形成されている。それゆえ、走行ビーム用ランプ光学系が点灯したときおよびすれ違いビーム用ランプ光学系が点灯したときの何れの場合であっても、車体の左右において常に点灯している状態を観察することになるので、車両の存在を直接にもしくは間接的に知ることができる。他方の光学系の第2の投影レンズは、一方の光学系からの出射光が入射するように構成されている。これにより、一方の光学系が点灯したときに、一方の光学系からの出射光により他方の光学系も同時に照射される。すなわち、追加光源を用いることなく、一方の光学系によって他方の光学系も照射体とすることができる。これによってモーターサイクルの被視認性をより一層高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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