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公開番号
2024092242
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-08
出願番号
2022208029
出願日
2022-12-26
発明の名称
車両用灯具
出願人
株式会社小糸製作所
代理人
個人
主分類
F21S
41/265 20180101AFI20240701BHJP(照明)
要約
【課題】発光素子からの出射光を透光部材を介して灯具前方へ向けて照射する灯具ユニットを備えた車両用灯具において、その灯具ユニットからの照射光によって上端部にカットオフラインを有する配光パターンを形成する構成とした上で、対向車ドライバ等にグレアを与えてしまうのを効果的に抑制する。
【解決手段】灯具ユニット20として、直射光制御部24Aとその周囲に位置する全反射制御部24Bとを備えた構成とした上で、直射光制御部24Aの出射領域44Aaにおける下端部領域に、直射光制御部24Aに入射した発光素子22からの出射光を灯具前方へ向けて上向きに偏向出射させる上向き偏向部24Caが形成された構成とする。これにより、直射光制御部24Aからの出射光が全反射制御部24Bの内周面24Bcに到達し、この内周面24Bcで表面反射して灯具前方へ向けて制御されない上向き光として照射されてしまうのを未然に防止する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
発光素子と透光部材とを備え、上記発光素子からの出射光を上記透光部材を介して灯具前方へ向けて照射することにより、上端部にカットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、
上記透光部材は、上記発光素子からの出射光を入射させた後に灯具前方へ向けて直接出射させる直射光制御部と、上記直射光制御部の周囲において上記発光素子からの出射光を入射させた後に全反射させてから灯具前方へ向けて出射させる全反射制御部とを備えており、
上記全反射制御部は、上記直射光制御部の前面から灯具前方へ向けて筒状に延びる内周面を有しており、
上記直射光制御部の前面における下端部領域に、上記直射光制御部に入射した上記発光素子からの出射光を灯具前方へ向けて上向きに偏向出射させる上向き偏向部が形成されている、ことを特徴とする車両用灯具。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
上記内周面は、上記全反射制御部において上記発光素子からの出射光を入射させる入射面に対して、灯具正面視において重複する位置に形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
【請求項3】
上記上向き偏向部は、上記発光素子からの出射光を灯具前方へ向けて左右方向に拡散出射させるように構成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
【請求項4】
上記上向き偏向部の上端縁は、灯具正面視において凹曲線状に延びるように形成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
【請求項5】
上記発光素子は、発光面の下端縁が水平方向に延びるようにした状態で配置されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願発明は、発光素子と透光部材とを備えた車両用灯具に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、車両用灯具の構成として、発光素子からの出射光を透光部材を介して灯具前方へ向けて照射することにより、上端部にカットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成されたものが知られている。
【0003】
「特許文献1」には、このような車両用灯具における透光部材の構成として、発光素子からの出射光を入射させた後に灯具前方へ向けて直接出射させる直射光制御部と、この直射光制御部の周囲において上記発光素子からの出射光を入射させた後に全反射させてから灯具前方へ向けて出射させる全反射制御部とを備えたものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-170586号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記「特許文献1」に記載された車両用灯具のように、透光部材として直射光制御部と全反射制御部とを備えた構成とすることにより、発光素子からの出射光の多くを透光部材から灯具前方へ向けて出射させることが可能となり、これにより光源光束の利用効率向上を図ることが可能となる。
【0006】
このような車両用灯具においては、透光部材として全反射制御部が直射光制御部の前面から灯具前方へ向けて筒状に延びる内周面を有する構成となっているが、透光部材の形状によっては全反射制御部の内周面に直射光制御部からの出射光が到達してしまうことがある。そして、このように直射光制御部からの出射光が全反射制御部の内周面に到達してしまうと、その一部は内周面での表面反射によって灯具前方へ向けて制御されない上向き光として照射されてしまうので、対向車ドライバ等にグレアを与えてしまう原因となる。
【0007】
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、発光素子と透光部材とを備えた車両用灯具において、発光素子からの出射光を透光部材を介して灯具前方へ向けて照射することにより、上端部にカットオフラインを有する配光パターンを形成する構成とした上で、対向車ドライバ等にグレアを与えてしまうのを効果的に抑制することができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明は、透光部材の構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
【0009】
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
発光素子と透光部材とを備え、上記発光素子からの出射光を上記透光部材を介して灯具前方へ向けて照射することにより、上端部にカットオフラインを有する配光パターンを形成するように構成された車両用灯具において、
上記透光部材は、上記発光素子からの出射光を入射させた後に灯具前方へ向けて直接出射させる直射光制御部と、上記直射光制御部の周囲において上記発光素子からの出射光を入射させた後に全反射させてから灯具前方へ向けて出射させる全反射制御部とを備えており、
上記全反射制御部は、上記直射光制御部の前面から灯具前方へ向けて筒状に延びる内周面を有しており、
上記直射光制御部の前面における下端部領域に、上記直射光制御部に入射した上記発光素子からの出射光を灯具前方へ向けて上向きに偏向出射させる上向き偏向部が形成されている、ことを特徴とするものである。
【0010】
上記「発光素子」の種類は特に限定されるものではなく、例えば発光ダイオードやレーザダイオード等が採用可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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