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公開番号2024081949
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-19
出願番号2022195558
出願日2022-12-07
発明の名称ミクロフィブリルセルロース
出願人日本製紙株式会社
代理人個人,個人
主分類C08B 15/04 20060101AFI20240612BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明によれば、解繊状態を調整し、機能性添加剤として粘度の発現と保水性、保形性に優れるミクロフィブリルセルロースを提供することを課題とする。
【解決手段】平均繊維径が500nm以上であり、動的光散乱測定における固形分濃度1質量%の水分散体にした際の多分散指数が0.7以上1.1未満であることを特徴とするミクロフィブリルセルロース。さらに、固形分濃度1質量%の水分散体にした際の電気伝導度が10~200mSであることを特徴とする、ミクロフィブリルセルロース。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
平均繊維径が500nm以上であり、動的光散乱測定における固形分濃度1質量%の水分散体にした際の多分散指数が0.7以上1.1未満であることを特徴とするミクロフィブリルセルロース。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
固形分濃度1質量%の水分散体にした際の電気伝導度が10~200mSであることを特徴とする、請求項1に記載のミクロフィブリルセルロース。
【請求項3】
0.1~3.0mmol/gのカルボキシル基量を有する酸化ミクロフィブリルセルロースであることを特徴とする、請求項1~2いずれかに記載のミクロフィブリルセルロース。
【請求項4】
0.01~0.5の置換度を有するカルボキシメチル基量を有するカルボキシメチル化ミクロフィブリルセルロースであることを特徴とする、請求項1~2いずれかに記載のミクロフィブリルセルロース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はミクロフィブリルセルロースに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
セルロースを微細化して得られるセルロースナノファイバーやミクロフィブリルセルロース(以下併せて「微細セルロース繊維」という。)は、繊維径がナノ~マイクロオーダーの微細な繊維であり、高強度、高弾性、チキソ性等、通常のパルプにはない機能を有する新規材料として様々な分野での利用が期待されている。
【0003】
微細セルロース繊維の製造方法として、機械的な剪断力でセルロース繊維を微細化(特許文献1)する方法、セルロース繊維に酵素処理や化学変性を施した後に機械的な微細化処理を行う方法(特許文献2)、バクテリアセルロースに代表されるように微生物に微細セルロースを産生(特許文献3)させる方法などが知られている。
【0004】
化学変性としては、酸化、エーテル化、カチオン化、エステル化などが挙げられ、導入される置換基としてはカチオン性基またはアニオン性基などがある。アニオン性基の一例としてはカルボキシル基やリン酸エステル基がある。
【0005】
アニオン性基が導入された化学変性パルプは、水中、酸性条件下ではアニオン性基の末端がH型となるため親水性が低く、アルカリ性条件下ではアニオン性基の末端が乖離するため親水性が高くなる。通常、アニオン変性微細セルロースは、変性セルロースをアルカリ処理してアニオン性基を塩型に変換した後、叩解(予備解繊)処理を行ってミクロフィブリルセルロースを得て、さらに超高圧ホモジナイザーなどの分散機で解繊処理するとセルロースナノファイバー化される(例えば特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-10280号公報
特開2010-235679号公報
特開平8-291201号公報
国際公開2017/057710号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このようにして得られるミクロフィブリルセルロースは、解繊状態の程度の違いにより発現する機能性に大きな差が生じることが知られている。
【0008】
そこで本発明では解繊状態を調整し、機能性添加剤として粘度の発現と保水性、保形性に優れるミクロフィブリルセルロースを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、鋭意検討の結果、下記(1)~(4)にて課題を解決できることを見出した。
(1)平均繊維径が500nm以上であり、動的光散乱測定における固形分濃度1質量%の水分散体にした際の多分散指数が0.7以上1.1未満であることを特徴とするミクロフィブリルセルロース。
(2)固形分濃度1質量%の水分散体にした際の電気伝導度が10~200mSであることを特徴とする、(1)に記載のミクロフィブリルセルロース。
(3)0.1~3.0mmol/gのカルボキシル基量を有する酸化ミクロフィブリルセルロースであることを特徴とする、(1)~(2)いずれかに記載のミクロフィブリルセルロース。
(4)0.01~0.5の置換度を有するカルボキシメチル基量を有するカルボキシメチル化ミクロフィブリルセルロースであることを特徴とする、(1)~(2)いずれかに記載のミクロフィブリルセルロース。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、機能性添加剤として粘度の発現と保水性、保形性に優れるミクロフィブリルセルロースを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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