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公開番号2024081207
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-18
出願番号2022194662
出願日2022-12-06
発明の名称シールドコネクタおよびワイヤハーネス
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 13/52 20060101AFI20240611BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ボルトによる締結部に水分が溜まり難くすることができるシールドコネクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【解決手段】シールドコネクタ100は、電線10の端末に設けられた端子11を保持する絶縁性のハウジング20と、導電性の金属によって筒状に形成されハウジング20を内側に収容するシェル本体部31と、シェル本体部31から突出しボルト38が締結される取付穴34aが設けられた締結部34と、を有したシールドシェル30と、を備え、締結部34には、ボルト38の締結方向Zと直交する軸線方向Xにおいて、取付穴34aの周縁部と当該取付穴34aの外側の空間とを繋ぐように延びるスリット35が設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
電線の端末に設けられた端子を保持する絶縁性のハウジングと、
導電性の金属によって筒状に形成され前記ハウジングを内側に収容するシェル本体部と、前記シェル本体部から突出しボルトが締結される取付穴が設けられた締結部と、を有したシールドシェルと、
を備え、
前記締結部には、前記ボルトの締結方向と直交する方向において、前記取付穴の周縁部と当該取付穴の外側の空間とを繋ぐように延びるスリットが設けられる、
シールドコネクタ。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記シェル本体部は、筒状部と、前記筒状部から当該筒状部の径方向外方に張り出したフランジ部と、を有し、
前記スリットおよび前記締結部は、前記フランジ部における前記締結方向の一方側の上端面に設けられ、
前記上端面には、前記スリットに向かうにつれて前記締結方向の他方側に向かうように傾斜した第1傾斜面が設けられる、
請求項1に記載のシールドコネクタ。
【請求項3】
前記スリットおよび前記締結部は、前記上端面における両端部に一対で設けられ、
前記第1傾斜面は、前記上端面における前記両端部間の中央部を頂点としたV字状に形成される、
請求項2に記載のシールドコネクタ。
【請求項4】
前記締結部には、前記第1傾斜面と交差し、前記スリットの前記取付穴側の一端部から前記取付穴とは反対側の他端部に向かうにつれて前記締結方向の他方側に向かうように傾斜した第2傾斜面が設けられる、
請求項2または3に記載のシールドコネクタ。
【請求項5】
導電性を有し、端末に端子が設けられた電線と、
前記電線の端末に設けられたシールドコネクタと、を備え、
前記シールドコネクタは、
前記端子を保持する絶縁性のハウジングと、
導電性の金属によって筒状に形成され前記ハウジングを内側に収容するシェル本体部と、前記シェル本体部から突出しボルトが締結される取付穴が設けられた締結部と、を有したシールドシェルと、
を備え、
前記締結部には、前記ボルトの締結方向と直交する方向において、前記取付穴の周縁部と当該取付穴の外側の空間とを繋ぐように延びるスリットが設けられる、
ワイヤハーネス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シールドコネクタおよびワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
シールドコネクタは、例えば、電線の端末に設けられた端子を保持する絶縁性のハウジングと、導電性の金属によって筒状に形成されハウジングを内側に収容するシールドシェルと、を備える。そして、シールドコネクタは、シールドシェルによるシールド機能によって、電線から発生するノイズがシールドシェルの外部に漏れることを抑制するものである。従来のシールドコネクタに関する技術として、例えば、特許文献1には、シールドシェルの締結部にボルトの締結方向と直交する方向に延びるスリットが設けられた電気コネクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実全平04-055781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した特許文献1に記載の電気コネクタでは、例えば、シールドシェルを形成する金属と、ボルトを形成する金属とが異なる場合、この部分でガルバニック腐食が発生する虞があるため、当該部分に水分等が溜まり難くすることが望まれている。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、ボルトによる締結部に水分が溜まり難くすることができるシールドコネクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明にシールドコネクタは、電線の端末に設けられた端子を保持する絶縁性のハウジングと、導電性の金属によって筒状に形成され前記ハウジングを内側に収容するシェル本体部と、前記シェル本体部から突出しボルトが締結される取付穴が設けられた締結部と、を有したシールドシェルと、を備え、前記締結部には、前記ボルトの締結方向と直交する方向において、前記取付穴の周縁部と当該取付穴の外側の空間とを繋ぐように延びるスリットが設けられる。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るシールドコネクタおよびワイヤハーネスは、締結部には、ボルトの締結方向と直交する方向において、取付穴の周縁部と当該取付穴の外側の空間とを繋ぐように延びるスリットが設けられている。この構成により、シールドコネクタおよびワイヤハーネスは、締結部が被水した場合にも水分が締結部におけるボルトの頭部の周縁部に滞留することを抑制でき、ひいては当該水分をスリットを介して排出することができる。この結果、シールドコネクタおよびワイヤハーネスは、ボルトによる締結部に水分が溜まり難くすることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るワイヤハーネスに適用されるシールドコネクタの例示的な斜視図である。
図2は、実施形態に係るワイヤハーネスに適用されるシールドコネクタの例示的な分解斜視図である。
図3は、実施形態に係るシールドコネクタのシールドシェルの例示的な斜視図である。
図4は、図3の締結部の例示的な平面図である。
図5は、変形例に係るシールドコネクタのシールドシェルの例示的な斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態および変形例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態および変形例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態および変形例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0010】
また、以下に開示される実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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