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公開番号2024138672
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-09
出願番号2023049265
出願日2023-03-27
発明の名称端子圧着装置
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 43/048 20060101AFI20241002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】加締め後の圧着端子のクリンパへの噛み込みを確実に解除することのできる端子圧着装置を提供すること。
【解決手段】端子圧着装置1は、アンビル2とクリンパ3とを備えている。クリンパ3は、圧着端子の加締部11に加圧力を付与するクリンパ本体30と、クリンパ本体30にスライド可能に取り付けられたスライドカバー34と、クリンパ本体30とスライドカバー34との間に設けられた弾性部材38とを有している。クリンパ本体30は、加締動作時に加締部11を変形させる湾曲凹部31を有している。スライドカバー34は、加締動作前の初期位置では湾曲凹部31と一部重複している。スライドカバー34は、加締動作中にアンビル2と接触して湾曲凹部31と重複しない加締位置にまでスライドされる。加締位置では、スライドカバー34は、弾性部材38によりアンビル2に向けて付勢される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
端子圧着装置であって、
圧着端子の加締部を受けるアンビルと、
前記アンビルに対して相対的に移動可能なクリンパとを備えており、
前記クリンパが、前記加締部に加圧力を付与するクリンパ本体と、当該クリンパの移動方向にスライド可能に前記クリンパ本体に取り付けられたスライドカバーと、前記クリンパ本体と前記スライドカバーとの間に設けられた弾性部材とを有しており、
前記クリンパ本体は、加締動作時に前記加締部と接触して前記加圧力により前記加締部を変形させる湾曲凹部を有しており、
前記スライドカバーは、前記加締動作前の初期位置では前記湾曲凹部と一部重複しており、前記加締動作中には前記アンビル又は加締変形中の前記加締部と接触して前記湾曲凹部と重複しない加締位置にまでスライドされて前記弾性部材により前記アンビルに向けて付勢されるように構成されている、端子圧着装置。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記スライドカバーが、前記加締動作中には前記アンビルと接触して前記湾曲凹部と重複しない前記加締位置にまでスライドされ、前記湾曲凹部による前記加締変形中の前記加締部と接触しないように構成されている、請求項1に記載の端子圧着装置。
【請求項3】
前記クリンパ本体に前記移動方向に長い長孔が形成されると共に前記スライドカバーに前記長孔に挿通されるピンが固定されており、
前記弾性部材が、前記スライドカバーが前記初期位置にある際に弾性復元力の発現状態である、請求項1又は2に記載の端子圧着装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子圧着装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1は、オープンバレル型の圧着端子の加締部に電線の導電体を加締める端子圧着装置を開示している。圧着端子は、加締部に加えて電気的接触部として機能する端子部も有している。電線は、その端部の被覆が剥かれて内部の導電体が露出され、この導電体が圧着端子の加締部に加締められる。なお、圧着端子によっては、導電体の加締部に加えて、電線の抜け止めのために電線の被覆部を加締めるもう一つの加締部を有する場合もある。端子圧着装置は、圧着端子の加締部を受けるアンビルと、アンビルに対して相対的に移動するクリンパとを備えている。
【0003】
オープンバレル型の圧着端子の加締部は、導電体の延設方向に沿って見ると少し開いたU字形を有している。アンビルは加締部のU字形の底部を支え、クリンパはアンビルに向けて相対移動される。クリンパは、アンビルに向けての相対移動に伴ってU字形の加締部を加締部の内部に配された導電体に向けて丸め込ませるように曲げる湾曲凹部を有している。導電体に向けて丸め込ませるように曲げられた加締部は、その内部に導電体を加締め止めたバレル部を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-335364号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
オープンバレル型の圧着端子の加締部をアンビル及びクリンパで加締めると、加締め後の加締部(バレル部)がクリンパ湾曲凹部に噛み込んでしまうことがある。このため、噛み込んでしまった電線付きの圧着端子をクリンパから取り外す工程が必要になったり、取り外し時に電線や端子を損傷させてしまったりするおそれがあった。
【0006】
本発明の目的は、加締め後の圧着端子のクリンパへの噛み込みを確実に解除することのできる端子圧着装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る端子圧着装置は、圧着端子の加締部を受けるアンビルと、前記アンビルに対して相対的に移動可能なクリンパとを備えており、前記クリンパが、前記加締部に加圧力を付与するクリンパ本体と、当該クリンパの移動方向にスライド可能に前記クリンパ本体に取り付けられたスライドカバーと、前記クリンパ本体と前記スライドカバーとの間に設けられた弾性部材とを有しており、前記クリンパ本体は、加締動作時に前記加締部と接触して前記加圧力により前記加締部を変形させる湾曲凹部を有しており、前記スライドカバーは、前記加締動作前の初期位置では前記湾曲凹部と一部重複しており、前記加締動作中には前記アンビル又は加締変形中の前記加締部と接触して前記湾曲凹部と重複しない加締位置にまでスライドされて前記弾性部材により前記アンビルに向けて付勢されるように構成されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る端子圧着装置によれば、加締め後の圧着端子のクリンパへの噛み込みを確実に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る端子圧着装置の斜視図である。
上記端子圧着装置の分解斜視図である。
上記端子圧着装置による加締動作前の正面図である。
上記端子圧着装置による加締動作中の正面図である。
上記端子圧着装置による加締動作後の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて実施形態に係る端子圧着装置1について詳細に説明する。なお、下記の説明における「上下左右」については説明のための図中の上下左右であり、端子圧着装置1を設置する向きを限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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