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公開番号2024080447
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193646
出願日2022-12-02
発明の名称直動案内装置、駆動装置
出願人THK株式会社
代理人弁理士法人海田国際特許事務所
主分類F16C 29/04 20060101AFI20240606BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】2つの案内レールの全長に亘って潤滑剤を供給する。
【解決手段】直動案内装置1は、長手方向に延びて形成される2つの案内レール2,3と、2つの案内レール2,3の間に転動自在な状態で組み付けられることで、2つの案内レール2,3を長手方向で相対移動可能とする複数の転動体9a,9bと、複数の転動体9a,9bを保持するとともに、2つの案内レール2,3の少なくとも一方に設けられる噛合部2b,3bに係合するピニオン歯車13を回転可能に保持する保持器10と、を備え、噛合部2b,3bは、案内レール2,3の長手方向に並んで形成される複数のラック溝18を含み、2つの案内レール2,3が長手方向で相対移動するときに、ピニオン歯車13と複数のラック溝18が噛み合うように構成され、2つの案内レール2,3の少なくとも一方には、噛合部2b,3bの近傍に潤滑剤を供給する給脂経路19が形成される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
長手方向に延びて形成される2つの案内レールと、
前記2つの案内レールの間に転動自在な状態で組み付けられることで、前記2つの案内レールを長手方向で相対移動可能とする複数の転動体と、
前記複数の転動体を保持するとともに、前記2つの案内レールの少なくとも一方に設けられる噛合部に係合するピニオン歯車を回転可能に保持する保持器と、
を備え、
前記噛合部は、前記案内レールの長手方向に並んで形成される複数のラック溝を含み、
前記2つの案内レールが長手方向で相対移動するときに、前記ピニオン歯車と前記複数のラック溝が噛み合うように構成される直動案内装置において、
前記2つの案内レールの少なくとも一方には、前記噛合部の近傍に潤滑剤を供給するための給脂経路が形成されることを特徴とする直動案内装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
請求項1に記載の直動案内装置であって、
前記給脂経路は、前記複数のラック溝の少なくとも1つと接続していることを特徴とする直動案内装置。
【請求項3】
請求項1に記載の直動案内装置であって、
前記給脂経路は、前記複数のラック溝とは接続せずに、前記複数のラック溝の少なくとも1つと隣接して設けられることを特徴とする直動案内装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の直動案内装置を少なくとも1つ備えるとともに、
前記直動案内装置が備える前記2つの案内レールのいずれか一方に接続するベース部と、
前記直動案内装置が備える前記2つの案内レールのいずれか他方に接続するテーブル部と、
を備えることで、前記ベース部に対して前記テーブル部が前記直動案内装置を構成する前記2つの案内レールの長手方向に沿って相対的に水平移動する駆動装置であって、
前記ベース部と前記テーブル部の少なくとも一方には、前記給脂経路と接続する延長経路が形成されることを特徴とする駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、直動案内装置と、この直動案内装置を少なくとも1つ備える駆動装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
保持器の位置ずれを防止する位置ずれ防止機構を備える直動案内装置が公知である(例えば、下記特許文献1参照)。この直動案内装置は、複数の転動体を介して長手方向に相対移動可能な2つの案内レールを備えており、複数の転動体は保持器に保持されている。
【0003】
この種の直動案内装置において、2つの案内レールを繰り返し相対移動させると、転動体を保持する保持器が正規の位置からずれる場合がある。このような保持器の位置ずれを防止するために、直動案内装置には位置ずれ防止機構が設けられる。位置ずれ防止機構は、案内レールに設けられる複数のラック溝と、保持器に設けられるピニオン歯車と、から構成される。2つの案内レールが相対移動する際、ピニオン歯車がラック溝に噛み合いながら正規の位置を移動するので、保持器の位置ずれを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭62-179423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上掲した特許文献1に代表される従来の直動案内装置では、2つの案内レールの全長に亘って潤滑剤を供給できる給脂手段が存在していなかった。すなわち、従来の直動案内装置に対して行われていた給脂方法としては、2つの案内レールを長手方向で互いにずらしておき、案内レール同士の対向面がむき出しになった案内レールの端部に潤滑剤を塗布し、この状態から2つの案内レールを繰り返し相対移動させることで、複数の転動体やピニオン歯車、ラック溝などに潤滑剤を行きわたらせることが行われていた。
【0006】
しかしながら、上記した従来の給脂方法では、2つの案内レールの全長に亘って満遍なく潤滑剤を給脂することが困難であった。特に、2つの案内レールが長尺の場合には、2つの案内レールの中央部分にまで潤滑剤を行きわたらせることができない。そのため、従来の直動案内装置では、十分な給脂ができないために、2つの案内レールのスムースな相対移動動作の実現や、直動案内装置の長寿命化の実現といった点について、改善の余地が残されていた。
【0007】
本発明は、上述した従来技術に存在する課題に鑑みて成されたものであって、その目的は、2つの案内レールの全長に亘って潤滑剤を供給できる給脂手段を提供することで、2つの案内レールのスムースな相対移動動作の実現や、装置の長寿命化の実現が可能な直動案内装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る直動案内装置は、長手方向に延びて形成される2つの案内レールと、前記2つの案内レールの間に転動自在な状態で組み付けられることで、前記2つの案内レールを長手方向で相対移動可能とする複数の転動体と、前記複数の転動体を保持するとともに、前記2つの案内レールの少なくとも一方に設けられる噛合部に係合するピニオン歯車を回転可能に保持する保持器と、を備え、前記噛合部は、前記案内レールの長手方向に並んで形成される複数のラック溝を含み、前記2つの案内レールが長手方向で相対移動するときに、前記ピニオン歯車と前記複数のラック溝が噛み合うように構成される直動案内装置であって、前記2つの案内レールの少なくとも一方には、前記噛合部の近傍に潤滑剤を供給するための給脂経路が形成されることを特徴とするものである。
【0009】
本発明に係る駆動装置は、上記の直動案内装置を少なくとも1つ備えるとともに、前記直動案内装置が備える前記2つの案内レールのいずれか一方に接続するベース部と、前記直動案内装置が備える前記2つの案内レールのいずれか他方に接続するテーブル部と、を備えることで、前記ベース部に対して前記テーブル部が前記直動案内装置を構成する前記2つの案内レールの長手方向に沿って相対的に水平移動する駆動装置であって、前記ベース部と前記テーブル部の少なくとも一方に、前記給脂経路と接続する延長経路を形成することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、2つの案内レールの全長に亘って潤滑剤を供給できる給脂手段を提供することができる。そのような給脂手段を備えることで、本発明に係る直動案内装置は、2つの案内レールのスムースな相対移動動作の実現や、装置の長寿命化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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