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公開番号2024078485
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022190893
出願日2022-11-30
発明の名称インク吐出装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B41J 2/175 20060101AFI20240604BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】圧力センサにインクが触れにくく、しかも分岐管と供給管との接続部分にインクが取り残されることがないインク吐出装置を提供する。
【解決手段】インク吐出装置100は、インクを貯留するタンク47と、タンク47から供給されたインクを吐出するヘッド38と、タンク47とヘッド38とを繋ぐ供給管61と、供給管61に配置されており、タンク47からヘッド38へインクを移送するポンプ63と、供給管61から上方へ分岐する分岐管67と、分岐管67の上端部に接続された圧力センサ48と、を備える。分岐管67は、上筒部67Bと、上筒部67Bと連続する下筒部67Aと、を有する。上筒部67Bの内部空間の第1断面積は、下筒部67Aの内部空間の第2断面積よりも大きい。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
インクを貯留するタンクと、
上記タンクから供給されたインクを吐出するヘッドと、
上記タンクと上記ヘッドとを繋ぐ供給管と、
上記供給管に配置されており、上記タンクから上記ヘッドへインクを移送するポンプと、
上記供給管から上方へ分岐する分岐管と、
上記分岐管の上端部に接続された圧力センサと、を備えており、
上記分岐管は、上筒部と、上記上筒部と連続する下筒部と、を有しており、
上記上筒部の内部空間の第1断面積は、上記下筒部の内部空間の第2断面積よりも大きいインク吐出装置。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
上記上筒部は、その上端部に位置しており、上方に向かって外径が細くなるテーパ部を有しており、
上記圧力センサは、上記テーパ部に外嵌されたチューブを通じて上記上筒部と接続されている請求項1に記載のインク吐出装置。
【請求項3】
上記チューブの内部空間の第3断面積は、上記第1断面積よりも大きい請求項2に記載のインク吐出装置。
【請求項4】
上記チューブの管路長は、上記上筒部の管路長よりも短い請求項3に記載のインク吐出装置。
【請求項5】
上記下筒部の管路長は、上記上筒部の管路長よりも短い請求項4に記載のインク吐出装置。
【請求項6】
上記第2断面積は、上記供給管の内部空間の第4断面積よりも小さい請求項5に記載のインク吐出装置。
【請求項7】
上記インクは、水と上記水に分散した樹脂微粒子とを含有する請求項1から6のいずれかに記載のインク吐出装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タンクから供給されたインクをヘッドから吐出するインク吐出装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
タンクから供給されたインクをヘッドから吐出するインク吐出装置として、例えば、特許文献1に記載されたインクジェット記録装置が知られている。特許文献1のインクジェット記録装置は、メイン排気チューブから分岐するチューブと、チューブの終端には圧力センサが接続された圧力センサと、を備える。圧力センサは、メイン排気チューブ内の圧力を検出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-309109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のインクジェット記録装置において、メインタンクと記録ヘッドとを接続する供給チューブ内の圧力を検出するため、例えば、供給チューブから分岐する分岐管を設け、この分岐管の終端に圧力センサを設けることが考えられる。ここで、空気にしか触れることができない圧力センサが使用される場合には、圧力センサにインクが付着しないように供給チューブの長さを長くする必要がある。
【0005】
しかしながら、分岐管の内径が小さいと、インクの毛管現象及び供給チューブ内の圧力変動によりインク液面が上昇しやすくなるので、インクが圧力センサに触れやすくなる。一方、分岐管の内径が大きいと、インクの毛細管現象による液面上昇が生じないため、内径が細い場合に比べてインク液面が低くなる。このため、供給チューブ内の圧力変動により、分岐管と供給チューブとの接続部を跨いでインク液面が変動する可能性が生じる。このため、接続部よりもインク液面が低下すると、接続部に取り残されたインクが薄いフィルム状態で固化し、その固化したインクが、次に新しいインクと接触したときに剥がれ、ヘッドへと流れていく。その結果、ヘッド内の目の細かいフィルターの上を固化したインクが覆うことによってフィルターに目詰まりが生じ、ヘッド内においてインクが流れる流路を閉塞する虞が生じる。
【0006】
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧力センサにインクが触れにくく、しかも分岐管と供給管との接続部分にインクが取り残されることがないインク吐出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)本発明に係るインク吐出装置は、インクを貯留するタンクと、上記タンクから供給されたインクを吐出するヘッドと、上記タンクと上記ヘッドとを繋ぐ供給管と、上記供給管に配置されており、上記タンクから上記ヘッドへインクを移送するポンプと、上記供給管から上方へ分岐する分岐管と、上記分岐管の上端部に接続された圧力センサと、を備える。上記分岐管は、上筒部と、上記上筒部と連続する下筒部と、を有する。上記上筒部の内部空間の第1断面積は、上記下筒部の内部空間の第2断面積よりも大きい。
【0008】
上筒部の内部空間の第1断面積が、下筒部の内部空間の第2断面積よりも大きいので、上筒部の内部空間では、供給管の内部空間の圧力変動によるインクの液面変動が小さい。このため、供給管の内部空間の圧力が大きくなって分岐管の内部空間におけるインクの液面が上昇しても、そのインクが圧力センサに触れにくい。下筒部の内部空間の第2断面積が、上筒部の内部空間の第1断面積よりも小さいので、毛管現象によりインクの液面が上筒部の位置まで上昇しやすい。このため、下筒部と供給管との接続部分を跨いでインクの液面が変動することがないので、接続部分にインクが取り残されることがない。したがって、接続部分に取り残されたインクが固化し、その固化したインクが、次に新しいインクと接触したときに剥がれ、新しいインクとともにヘッドへ流れていくことがないので、ヘッド内においてインクが流れる流路を閉塞することがない。
【0009】
(2)上記上筒部は、その上端部に位置しており、上方に向かって外径が細くなるテーパ部を有してもよい。上記圧力センサは、上記テーパ部に外嵌されたチューブを通じて上記上筒部と接続されていてもよい。
【0010】
分岐管が圧力センサと接続しやすい。上筒部がチューブに対して下方に引っ張られたときに、テーパ部がチューブの内周面に深く食い込むので、チューブと上筒部との間からインクが漏れにくい。チューブの内周面とテーパ部との間に隙間が生じるため、仮に、インクの液面が上筒部の上端を跨いで変動した場合、インクが隙間に取り残されやすいという問題が生じる。しかしながら、上筒部の内部空間では、インクの液面の変動が小さいので、供給管の内部空間の圧力が大きくなっても、上筒部の上端までインクが来にくい。このため、インクが隙間に取り残されることはない。
(【0011】以降は省略されています)

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