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公開番号2024077768
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022189908
出願日2022-11-29
発明の名称細胞の自動凍結・解凍設備及びそれに用いられるラックキャリア
出願人博訊生物科技股分有限公司
代理人弁理士法人R&C
主分類C12M 1/02 20060101AFI20240603BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】自動搬送設備のロボットアームによるクライオチューブの出し入れ作業を容易に行うことができる、細胞の自動凍結・解凍設備に用いられるラックキャリアを提供する。
【解決手段】フレーム本体41と複数のカセットプレート42を含み、フレーム本体は複数の仕切り壁411を備え、いずれかの二つの仕切り壁の間に複数のプレート収容部412が設けられ、複数のカセットプレートはそれぞれ、複数のプレート収容部に分離可能に結合されると共に、各カセットプレート上にクライオチューブAを保持するための保持穴421を複数有することを特徴とする。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
細胞の自動凍結・解凍設備に用いられるラックキャリアであって、フレーム本体と複数のカセットプレートを含み、
前記フレーム本体は、複数の仕切り壁を備え、いずれかの二つの該仕切り壁の間に複数のプレート収容部が設けられ、
前記複数のカセットプレートはそれぞれ、前記複数のプレート収容部に分離可能に結合されると共に、該各カセットプレート上にクライオチューブを保持するための保持穴を複数有することを特徴とする細胞の自動凍結・解凍設備に用いられるラックキャリア。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記各仕切り壁上に複数の支持リブが設置され、前記複数のプレート収容部は、隣り合う両該仕切り壁上の相対向する両該支持リブから構成され、
前記複数のカセットプレートはそれぞれ、いずれかの前記二つの仕切り壁上の相対向する支持リブ上に分離可能に支持されることを特徴とする請求項1に記載の細胞の自動凍結・解凍設備に用いられるラックキャリア。
【請求項3】
前記各支持リブ上に抜け防止突起を有し、
前記各カセットプレート上に、二つの前記支持リブの抜け防止突起を受ける抜け防止凹部を二つ有することを特徴とする請求項2に記載の細胞の自動凍結・解凍設備に用いられるラックキャリア。
【請求項4】
前記フレーム本体は中心軸を有し、前記複数の仕切り壁は、該中心軸を中心に囲繞するように間隔を置いて配置されると共に該中心軸の径方向に沿って延出し、
前記各カセットプレートが扇形であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の細胞の自動凍結・解凍設備に用いられるラックキャリア。
【請求項5】
細胞の自動凍結・解凍設備であって、出入り部と、ロボットアームと、プログラムフリーザーと、ラックキャリアと、凍結保存タンクと、キャリア搬出入機構と、プレート移送機構と、ドライバスと、細胞培養容器一時保管棚と、蓋体自動開閉装置とを含み、
前記出入り部は、クライオチューブ又は細胞培養容器の出入りに用いられ、
前記ロボットアームは、前記クライオチューブ又は細胞培養容器の搬送に用いられ、
前記プログラムフリーザーは、前記ロボットアームによって前記出入り部から搬入されたクライオチューブの冷却に用いられ、
前記ラックキャリアは、フレーム本体と複数のカセットプレートを含み、該フレーム本体は、複数の仕切り壁を備え、いずれかの二つの該仕切り壁の間に複数のプレート収容部が設けられ、該複数のカセットプレートはそれぞれ、前記複数のプレート収容部に分離可能に結合されると共に、該各カセットプレート上に、クライオチューブを保持するための保持穴を複数有し、
前記凍結保存タンクの内部に凍結保存空間を有し、
前記キャリア搬出入機構は、前記ラックキャリアを前記凍結保存タンクの凍結保存空間に搬出入するために用いられ、
前記プレート移送機構は、前記複数のカセットプレートのうちの一つを、前記キャリア搬出入機構によって前記凍結保存空間から移出された前記ラックキャリア上の複数のプレート収容部のうちの一つに載置または取り出しに用いられ、
前記ドライバスは、前記ロボットアームによって前記プレート移送機構上のカセットプレートから搬入された前記クライオチューブの加熱に用いられ、
前記細胞培養容器一時保管棚は、前記ロボットアームによって前記出入り部から搬入された前記細胞培養容器の一時的な保管に用いられ、
前記蓋体自動開閉装置は、前記ロボットアームによって前記ドライバスから搬入されたクライオチューブの蓋体の開閉、及び該ロボットアームによって前記細胞培養容器一時保管棚から搬入された細胞培養容器の蓋体の開閉に用いられることを特徴とする細胞の自動凍結・解凍設備。
【請求項6】
前記細胞の自動凍結・解凍設備は、その内部温度が室温よりも低い冷蔵室を含み、前記ラックキャリア、凍結保存タンク及びキャリア搬出入機構は該冷蔵室内に配置され、
前記プレート移送機構は、前記冷蔵室の内部に進出可能に該冷蔵室の外部に配置され、該冷蔵室の内部に進入して前記複数のカセットプレートのうちの一つを、前記複数のプレート収容部のうちの一つに載置または取り出しに用いられることを特徴とする請求項5に記載の細胞の自動凍結・解凍設備。
【請求項7】
前記細胞の自動凍結・解凍設備は、前記冷蔵室に連通すると共にその壁面上にロボットアーム進出開口部が設置される低温チャンバと、該ロボットアーム進出開口部を選択的に開閉する断熱蓋と、を含み、
前記プレート移送機構は前記低温チャンバ内に配置され、
前記ロボットアームは、前記断熱蓋によって開放された前記ロボットアーム進出開口部を通って、前記プレート移送機構上のカセットプレートのクライオチューブに届くことを特徴とする請求項6に記載の細胞の自動凍結・解凍設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生化学実験設備に関し、特に、細胞の自動凍結・解凍設備に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
細胞調製プロセスにおいて、大量培養した細胞は、所定の処理を経た後に、クライオチューブに分注されて、凍結保存タンク(液体窒素タンクまたは気体窒素タンク)内に凍結保存する。その細胞の凍結保存方法について詳しく説明すると、細胞が充填されたクライオチューブは、まずプログラムフリーザーに入れて細胞の温度を-80度までに徐々に冷却し、その後、-80度まで冷却したクライオチューブをチューブ載置棚に移し、そのチューブ載置棚全体を凍結保存タンク内に入れて凍結保存する。一方、細胞を解凍する場合は、まず、チューブ載置棚全体を凍結保存タンクから引き出し、解凍対象物の細胞が充填されたクライオチューブをチューブ載置棚から取り出して解凍設備に移載して緩やかに温めて解凍し、その後、解凍した細胞をクライオチューブから培養液が充填された培養容器に移せば、細胞解凍作業が完了する。
【0003】
しかしながら、従来技術の細胞調製プロセスにおいては、細胞を凍結保存または解凍する際に、チューブ載置棚全体を凍結保存タンクから引き出さなければならないので、凍結保存されている全ての細胞が常温環境下にしばらく置かれることを強いられる。さらに、従来技術のチューブ載置棚は一体成型された多層架構式棚であることから、自動設備のロボットアームを介して中間層及び棚の内側に収容されているクライオチューブを出し入れすることは困難であり、これにより、従来技術のチューブ載置棚におけるクライオチューブの出し入れ作業は人力で行わなければならず、そのため、クライオチューブの出し入れ作業を行う際に時間と手間がかかるので、取り出す対象以外の細胞は常温環境下に放置する時間がさらに長くなるので、不要な昇温を招き、細胞の凍結保存に悪影響を与える虞があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第US2020/0114344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、分離可能に結合されているフレーム本体、カセットプレートを備えることで、クライオチューブの出し入れ作業を行う際に、フレーム本体から所要のカセットプレートを取り出してクライオチューブの出し入れを行い、このような設計により、自動搬送設備のロボットアームによるクライオチューブの出し入れ作業を容易に行うことができるので、細胞の凍結解凍作業を自動化にすることが可能となる、細胞の自動凍結・解凍設備及びそれに用いられるラックキャリアを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、細胞の自動凍結・解凍設備に用いられるラックキャリアを提案しており、当該ラックキャリアは、フレーム本体と複数のカセットプレートを含み、
前記フレーム本体は複数の仕切り壁を備え、いずれかの二つの該仕切り壁の間に複数のプレート収容部が設けられ、
前記複数のカセットプレートはそれぞれ、前記複数のプレート収容部に分離可能に結合されると共に、該各カセットプレート上にクライオチューブを保持するための保持穴を複数有することを特徴とする。
【0007】
前記各仕切り壁上に複数の支持リブが設置され、前記複数のプレート収容部は、隣り合う両該仕切り壁上の相対向する両該支持リブから構成され、
前記各カセットプレートはそれぞれ、いずれかの前記二つの仕切り壁の支持リブ上に分離可能に支持されることを特徴とする。
【0008】
前記各支持リブ上に抜け防止突起を有し、前記各カセットプレート上に、二つの前記支持リブの抜け防止突起を受ける抜け防止凹部を二つ有することを特徴とする。
【0009】
前記フレーム本体は中心軸を有し、前記複数の仕切り壁は、該中心軸を中心に囲繞するように間隔を置いて配置されると共に該中心軸の径方向に沿って延出し、前記各カセットプレートは扇形であることを特徴とする。
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、細胞の自動凍結・解凍設備をさらに提案しており、当該細胞の自動凍結・解凍設備は、出入り部と、ロボットアームと、プログラムフリーザーと、ラックキャリアと、凍結保存タンクと、キャリア搬出入機構と、プレート移送機構と、ドライバスと、細胞培養容器一時保管棚と、蓋体自動開閉装置とを含み、
前記出入り部は、クライオチューブ又は細胞培養容器の出入りに用いられ、
前記ロボットアームは、前記クライオチューブ又は細胞培養容器の搬送に用いられ、
前記プログラムフリーザーは、前記ロボットアームによって前記出入り部から搬入されたクライオチューブの冷却に用いられ、
前記ラックキャリアは、フレーム本体と複数のカセットプレートを含み、
前記フレーム本体は、複数の仕切り壁を備え、いずれかの二つの該仕切り壁の間に複数のプレート収容部が設けられ、
前記複数のカセットプレートはそれぞれ、前記複数のプレート収容部に分離可能に結合されると共に、該各カセットプレート上に、クライオチューブを保持するための保持穴を複数有し、
前記凍結保存タンクの内部に凍結保存空間を有し、
前記キャリア搬出入機構は、前記ラックキャリアを前記凍結保存タンクの凍結保存空間に搬出入するために用いられ、
前記プレート移送機構は、前記複数のカセットプレートのうちの一つを、前記キャリア搬出入機構によって前記凍結保存空間から移出された前記ラックキャリア上の複数のプレート収容部のうちの一つに載置または取り出しに用いられ、
前記ドライバスは、前記ロボットアームによって前記プレート移送機構上のカセットプレートから搬入された前記クライオチューブの加熱に用いられ、
前記細胞培養容器一時保管棚は、前記ロボットアームによって前記出入り部から搬入された前記細胞培養容器の一時的な保管に用いられ、
前記蓋体自動開閉装置は、前記ロボットアームによって前記ドライバスから搬入されたクライオチューブの蓋体の開閉、及び該ロボットアームによって前記細胞培養容器一時保管棚から搬入された細胞培養容器の蓋体の開閉に用いられることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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