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公開番号2024077132
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-07
出願番号2022188996
出願日2022-11-28
発明の名称手術用枕
出願人静岡県,浜口ウレタン株式会社
代理人個人
主分類A47G 9/10 20060101AFI20240531BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】手術中における患者の頭部の動きを高精度に抑えることができる手術用枕を提供する。
【解決手段】手術用枕100は、ベース体101と側頭対向壁130,140とで構成されている。ベース体101は、平面視で方形状で上方に向かって隆起した台状に形成されている。側頭対向壁130,140は、ベース体101上に載置された患者Uの頭部HEの両側方に起立した柱状に形成されている。この側頭対向壁130,140は、ベース体101上に載置された患者Uの頭部HEに対して左右両側に形成されており、側頭対向壁140,130に面する内側面に耳上挟持部131,141、耳収容部132,142および顎対向部133,143がそれぞれ形成されている。耳上挟持部131,141は、頭部載置部102上に載置された患者Uの側頭部HEsにおける左右の両耳El,Erの上方の直上部分OPまで達する高さまで起立した壁状に形成されている。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
手術を行うために仰臥状態にある患者の頭部を載置する手術用枕であって、
前記頭部を載置するためのベース体と、
前記ベース体に載置された前記頭部に対して左右の両側方に起立して形成された左右一対の側頭対向壁とを備え、
前記側頭対向壁は、
前記ベース体に載置された前記頭部における左右の耳の各直上部分を左右方向から挟む左右一対の耳上挟持部を有しており、
前記手術用枕全体として前記ベース体に載置された前記頭部の左右の下顎部分に非接触の解放状態で前記頭部を支持することを特徴とする手術用枕。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載した手術用枕において、
前記側頭対向壁は、
前記ベース体に載置された前記頭部の左右の耳を収容する耳収容部を有することを特徴とする手術用枕。
【請求項3】
請求項2に記載した手術用枕において、
前記耳収容部は、
上下方向に延びて前記側頭対向壁の上面に開口する凹状に形成されていることを特徴とする手術用枕。
【請求項4】
請求項1に記載した手術用枕において、さらに、
前記ベース体に載置された前記頭部の頭頂部が位置する部分の下方に前記ベース体から上方に向かうとともに前記頭部の頭頂点に至らない高さで起立する頭頂部側起立部を有することを特徴とする手術用枕。
【請求項5】
請求項1に記載した手術用枕において、
前記ベース体および前記側頭対向壁は、
前記ベース体および前記側頭対向壁の各表面を構成する膜状の表皮部と、
前記表皮部の内側に設けられて同表皮部によって覆われる芯材部とを有することを特徴とする手術用枕。
【請求項6】
請求項5に記載した手術用枕において、
前記側頭対向壁の表面を構成する前記表皮部は、
前記ベース体の表面を構成する前記表皮部の厚さよりも薄い膜厚で構成されていることを特徴とする手術用枕。
【請求項7】
請求項5に記載した手術用枕において、
前記表皮部は、
前記芯材部側の裏面に同芯材部に向かって張り出す突起部を有することを特徴とする手術用枕。
【請求項8】
請求項1に記載した手術用枕において、さらに、
前記患者が仰臥状態となる寝台に前記ベース体を固定するための寝台固定具を備えることを特徴とする手術用枕。
【請求項9】
請求項1に記載した手術用枕において、さらに、
前記ベース体が載置される板状のベース支持体を有しており、
前記ベース支持体は、
下面における平面視での中央部分がこの中央部分より外側の縁部分に対して凹状に窪んで形成されていることを特徴とする手術用枕。
【請求項10】
請求項1に記載した手術用枕において、さらに、
前記ベース体が載置される板状のベース支持体を有しており、
前記ベース支持体は、
下面における平面視での中央部分がこの中央部分より外側の縁部分よりも厚さが薄く形成されていることを特徴とする手術用枕。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、手術を行うために仰臥状態にある患者の頭部を載置する手術用枕に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、手術を行うために仰臥状態にある患者の頭部を載置する手術用枕がある。例えば、下記特許文献1には、仰臥にある患者の後頭部における最も後方部分が載置される基体と、この基体の左右両側に傾斜して形成された後頭部における後方部分の左右両側部分が載置される左右一対の側枕とをそれぞれ有した眼科用枕が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭48-36396号公報
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載した眼科用枕においては、断面形状が略V字状に形成されているため、手術中における患者の頭部の固定力(特に、左右方向への固定力)が弱く手術中に頭部が不意に動いてしまうことがあるという問題がある。
【発明の概要】
【0005】
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、手術中における患者の頭部の動きを高精度に抑えることができる手術用枕を提供することにある。
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、手術を行うために仰臥状態にある患者の頭部を載置する手術用枕であって、頭部を載置するためのベース体と、ベース体に載置された頭部に対して左右の両側方に起立して形成された左右一対の側頭対向壁とを備え、側頭対向壁は、ベース体に載置された頭部における左右の耳の各直上部分を左右方向から挟む左右一対の耳上挟持部を有しており、手術用枕全体としてベース体に載置された頭部の左右の下顎部分に非接触の解放状態で頭部を支持することにある。
【0007】
これによれば、手術用枕は、ベース体に載置された頭部における左右の耳の各直上部分を左右方向から挟む左右一対の耳上挟持部を有しているため、ベース体に載置された頭部の左右方向の動きを強く規制して手術中における患者の頭部の動きを効果的に抑えることができる。また、手術用枕は、手術用枕全体として頭部の左右の下顎部分に非接触の解放状態で頭部を支持しているため、ベース体上に頭部を載置した患者の恐怖感を抑えることができるとともに話し易さも確保することで安心感を向上させることができる。
【0008】
また、本発明の他の特徴は、前記手術用枕において、側頭対向壁は、ベース体に載置された頭部の左右の耳を収容する耳収容部を有することにある。
【0009】
これによれば、手術用枕は、側頭対向壁に左右の耳を収容する耳収容部を有しているため、側頭対向壁を耳を覆う大きさで形成した場合であっても耳の窮屈感を抑えながら側頭対向壁の剛性を高めて頭部の保持力を向上させることができる。また、手術用枕は、側頭対向壁を耳を覆う大きさで形成できることで、ベース体上に載置されている頭部に対する他の物品の物理的接触を防止するガードとして機能させることができるとともに耳収容部内に耳を収容することで周囲の音または声が聞こえることを防止することができる。
【0010】
また、本発明の他の特徴は、前記手術用枕において、耳収容部は、上下方向に延びて側頭対向壁の上面に開口する凹状に形成されていることにある。
(【0011】以降は省略されています)

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