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公開番号2024059506
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2022167216
出願日2022-10-18
発明の名称茶園用走行型管理装置
出願人静岡県,株式会社寺田製作所
代理人個人
主分類A01D 46/04 20060101AFI20240423BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】茶畝間から茶樹樹冠下まで効率的に除草することができる茶園用走行型管理装置を提供する。
【解決手段】茶畝Tをまたぐ門型のフレーム枠91の下部に設けられたクローラ型の走行装置92が茶畝間Uを走行する茶園用走行型管理装置1において、雑草を除去する除草部51を有し、除草部51を茶畝間Uで昇降させる除草機構2を備え、除草機構2は、除草部51を茶畝間Uで雑草を除去可能な処理高さまで下降させた後、茶畝Tの茶樹樹冠下方向の処理位置まで除草部51を略水平に移動させる一方、除草部51を処理位置から茶畝間Uへ略水平に移動させてから除草部51を上昇させるものである。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
茶畝をまたぐ門型のフレーム枠の下部に設けられたクローラ型の走行装置が茶畝間を走行する茶園用走行型管理装置において、
雑草を除去する除草部を有し、該除草部を前記茶畝間で昇降させる除草機構を備え、
前記除草機構は、前記除草部を前記茶畝間で雑草を除去可能な処理高さまで下降させた後、前記茶畝の茶樹樹冠下方向の処理位置まで該除草部を略水平に移動させる一方、該除草部を該処理位置から該茶畝間へ略水平に移動させてから該除草部を上昇させるものであることを特徴とする茶園用走行型管理装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記処理位置を調整する処理位置調整手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の茶園用走行型管理装置。
【請求項3】
前記除草部は、
回転する保持体と、
前記保持体に保持された線状部材と、を有するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の茶園用走行型管理装置。
【請求項4】
前記除草機構は、前記除草部を、前記走行装置が走行する方向に対して左右一対有するものであり、
前記処理位置が、前記茶畝の幅方向における両側の茶樹樹冠下に設定されるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の茶園用走行型管理装置。
【請求項5】
茶畝をまたぐ門型のフレーム枠と、該フレーム枠のそれぞれの下部に設けられ茶畝間を走行するクローラ型の走行装置と、除草機構と、を備えた茶園用走行型管理装置であって、
前記除草機構は、
前記走行装置の走行方向に対して左右方向に移動可能な除草部と、
前記除草部を昇降させる昇降手段と、
前記除草部を前記茶畝の中心側に移動させるように付勢する付勢部材と、
前記付勢部材の付勢力に抗して前記除草部を前記茶畝間に規制する規制手段と、を備えたものであり、
前記除草部は、前記規制手段によって前記茶畝間に規制された状態で前記昇降手段によって雑草を除去可能な処理高さまで下降した後、該規制手段が解除されて前記付勢部材によって前記茶畝の茶樹樹冠下方向の処理位置まで移動する一方、該規制手段によって該処理位置から該茶畝間へ復帰した後、該昇降手段によって該処理高さから上昇するものであることを特徴とする茶園用走行型管理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、除草機構を備えた茶園用走行型管理装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
世界的な健康志向の高まりから、茶製品の輸出が年々増加しており、特にオーガニック志向として有機栽培茶の需要が拡大している。海外の薬剤の残留基準は厳しく、その厳しい薬剤の残留基準対策としても有機栽培は重要である。そのため、有機栽培は早急に取り組むべき重要な課題となっている。
【0003】
有機栽培による茶の育成管理において、茶園に繁茂する雑草は、そのほとんどを手作業で除去しているのが現実である。しかも、春先から夏にかけて雑草の成長も進むため、茶の収穫の期間は、同一の圃場に対して幾度も除草作業を行わなければならない。さらに、キク科、イネ科等の背が高く伸びる雑草や、ヤマノイモなどの樹冠上を這うように繁茂する蔓性の雑草においては、都度除草を行わなければ収穫される茶葉へ混入し、茶としての製品品質が低下してしまう。
【0004】
このような事情により、有機栽培における投下労力のうち、除草作業が8割にせまるほど大きなウエイトを占めるといわれている。それに対し、慣行栽培においては除草剤などの資材を用いて簡便に除草を行うことが可能であり、有機栽培へ変更する場合の大きな障壁となっている。
【0005】
このため、有機栽培における除草作業の機械化が急務となっているものの、現状では、土壌撹拌用のカルチベータ(特許文献1等参照)による代替やハンマーナイフモア(特許文献2等参照)を手取り除草と併用する、或いは、汎用の草払い機(刈払機)(特許文献3等参照)を用いる、といった状況に留まっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2005-124461号公報
特開2018-153132号公報
特開2022-054476号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1記載のような土壌撹拌用のカルチベータ等を用いた場合、カルチベータによって処理できる部分の作業は容易となるものの、茶樹樹冠下まで十分に除草されず、手取り除草に掛かる負担は依然として大きい。また、ロータリー型の物を使用した場合、草丈の長い物は軸に巻き付く等、作業の効率が低下してしまう。
【0008】
特許文献2記載のようなハンマーナイフモアで作業を行う場合、ハンマーナイフモアによって作業できる部分は能率が良いが、カルチベータと同様に、茶樹樹冠下まで十分に除草されず手取り除草部分の負担が大きい。さらに、ハンマーナイフモアを導入する場合、茶畝間を十分に広くとる必要があり、樹冠部分がやや狭くなることで他の手段に比べ収穫量の低下が懸念されるとともに、雑草が小さい場合に不向きである。
【0009】
また、特許文献3記載のような汎用の草払い機を用いた場合、手取り除草を併用する必要こそ無いものの、狭い茶畝間において、さらに茶樹樹冠裾などが障害となる中、人力で地表の状況に合わせ刈刃部を左右に振って除草する必要がある。このため、作業能率が悪く、作業者への負担も大きいものとなっている。
【0010】
以上のことより、本発明は、茶畝間から茶樹樹冠下まで効率的に除草することができる茶園用走行型管理装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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