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公開番号
2024034714
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-03-13
出願番号
2022139162
出願日
2022-09-01
発明の名称
粉砕装置用容器及びこれを備えた粉砕装置
出願人
株式会社ビートセンシング
,
静岡県公立大学法人
代理人
個人
主分類
B02C
17/08 20060101AFI20240306BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約
【課題】 ボールを用いず、良好な粉砕・破砕・脱カプセルが可能な粉砕装置用容器及びこれを備えた粉砕装置を提供すること。
【解決手段】 ボールを用いずに粉砕を行う自転公転式の粉砕装置に用いる容器1であって、自転体に取り付けられ軸線L0が自転軸線と同じに設定され上部に開口部を有した有底の筒状容器本体5と、筒状容器本体の開口部を閉塞可能な本体用蓋部材5aと、筒状容器本体内の下部に設けられ又は収納可能で上部が開口した回収用容器部6と、回収用容器部の上方に設置され被処理物が収納可能であると共に底部に貫通孔7aが形成されている粉砕用容器部7と、筒状容器本体内の回収用容器部と前記粉砕用容器部との間に設置され前記粉砕用容器部に収納される被処理物の粒径よりも篩い目の細かい篩い部材8とを備えている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
公転軸線を中心に回転可能な公転体と、前記公転体に保持されて自転軸線を中心に回転可能な自転体と、前記公転体と前記自転体とを回転駆動する駆動機構とを備え、ボールを用いずに粉砕を行う粉砕装置に用いる容器であって、
前記自転体に取り付けられ軸線が前記自転軸線と同じに設定され上部に開口部を有した有底の筒状容器本体と、
前記筒状容器本体の前記開口部を閉塞可能な本体用蓋部材と、
前記筒状容器本体内の下部に設けられ又は収納可能で上部が開口した回収用容器部と、
前記筒状容器本体内の前記回収用容器部の上方に設置され被処理物が収納可能であると共に底部に貫通孔が形成されている粉砕用容器部と、
前記筒状容器本体内の前記回収用容器部と前記粉砕用容器部との間に設置され前記粉砕用容器部に収納される前記被処理物の粒径よりも篩い目の細かい篩い部材とを備えていることを特徴とする粉砕装置用容器。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の粉砕装置用容器において、
前記粉砕用容器部よりも柔軟な材料で前記粉砕用容器部の外周を覆う円筒状の粉砕側緩衝部材を備えていることを特徴とする粉砕装置用容器。
【請求項3】
請求項1に記載の粉砕装置用容器において、
前記回収用容器部よりも柔軟な材料で前記回収用容器部の外周を覆う円筒状の回収側緩衝部材を備えていることを特徴とする粉砕装置用容器。
【請求項4】
請求項1に記載の粉砕装置用容器において、
前記粉砕用容器部内に設けられ前記粉砕用容器部の軸線に沿って延在する刃部を有する破砕用板部を備えていることを特徴とする粉砕装置用容器。
【請求項5】
請求項1に記載の粉砕装置用容器において、
前記篩い部材が、前記粉砕用容器部側の表面に形成された削り用凹凸部を複数有していることを特徴とする粉砕装置用容器。
【請求項6】
請求項1に記載の粉砕装置用容器において、
前記篩い部材が、金属板に前記篩い目となる複数の篩い用孔を形成したものであることを特徴とする粉砕装置用容器。
【請求項7】
請求項6に記載の粉砕装置用容器において、
前記篩い部材が、前記篩い用孔が形成されていない中央領域と、
前記中央領域の外周に複数の前記篩い用孔が形成されている篩い領域とを有していることを特徴とする粉砕装置用容器。
【請求項8】
公転軸線を中心に回転可能な公転体と、
前記公転体に保持されて自転軸線を中心に回転可能な自転体と、
前記公転体と前記自転体とを回転駆動する駆動機構と、
請求項1から7のいずれか一項に記載の粉砕装置用容器とを備え、ボールを用いずに粉砕を行うことを特徴とする粉砕装置。
【請求項9】
請求項8に記載の粉砕装置において、
前記駆動機構が、前記公転体の回転数が相対的に速い粉砕用回転数で前記公転体を回転させた後に、前記粉砕用回転数よりも前記公転体の回転数が相対的に遅い回収用回転数で前記公転体を回転させる2段階回転を、繰り返して行うことを特徴とする粉砕装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば錠剤の破砕・粉砕などに好適な粉砕装置用容器及びこれを備えた粉砕装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、錠剤は成人容量が基本であるため形状が大きく、更に小児には量も多い。このため小児や嚥下困難者に対しては病院薬剤室や薬局等で粉砕が行われ、嚥下可能な大きさとすると共に適量に調剤されている。
また、カプセル剤も同様に成人用の大きさと容量であるため、カプセルを外し内容物を取り出す「脱カプセル」が行われている。
錠剤等の被処理物の粉砕を行う方法として、回転刃のついたミルで行う方法の他、例えば被処理物を容器に入れ、この容器を自転及び公転させて被処理物の攪拌及び粉砕を行う装置を用いることが検討されている。
脱カプセルについては有効な装置が一般化されておらず、薬剤師が手作業でカプセルを外し内容物の取り出しを行っている。
【0003】
従来、例えば特許文献1には、有底円筒状の攪拌容器内に被処理物(被攪拌物)を収納し、さらにこの攪拌容器内に粉砕補助を行うためのジルコニアボール等のボールを被処理物と一緒に入れた状態で、攪拌容器を自転及び公転させる回転攪拌装置が記載されている。すなわち、自転公転攪拌方式でボールミルとして粉砕を行う方法が記載されている。
また、自転公転ミキサーによる脱カプセルの技術は、特許文献2に提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5984130号公報
実用新案登録第3236641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の技術において、以下の課題が残されている。
すなわち、従来、自転公転攪拌方式で粉砕を行う場合、粉砕補助を行うためのボールを入れてボールミルとする方法が提案されているが、粉砕後に粉末中からボールを除去する必要があり、作業が手間であると共に、ボール混入によるコンタミネーションの問題もある。また、入れるボールの個数や大きさ等の条件設定が難しく、良好な粉砕物を得ることが困難であった。
また、カプセル剤の場合、ボールではカプセル表面を削るだけで内容物の取り出しを行う事が出来なかった。
【0006】
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、ボールを用いずに良好な粉砕・破砕・脱カプセルが可能な粉砕装置用容器及びこれを備えた粉砕装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明に係る粉砕装置用容器は、公転軸線を中心に回転可能な公転体と、前記公転体に保持されて自転軸線を中心に回転可能な自転体と、前記公転体と前記自転体とを回転駆動する駆動機構とを備え、ボールを用いずに粉砕を行う粉砕装置に用いる容器であって、前記自転体に取り付けられ軸線が前記自転軸線と同じに設定され上部に開口部を有した有底の筒状容器本体と、前記筒状容器本体の前記開口部を閉塞可能な本体用蓋部材と、前記筒状容器本体内の下部に設けられ又は収納可能で上部が開口した回収用容器部と、前記筒状容器本体内の前記回収用容器部の上方に設置され被処理物が収納可能であると共に底部に貫通孔が形成されている粉砕用容器部と、前記筒状容器本体内の前記回収用容器部と前記粉砕用容器部との間に設置され前記粉砕用容器部に収納される前記被処理物の粒径よりも篩い目の細かい篩い部材とを備えていることを特徴とする。
【0008】
この粉砕装置用容器では、筒状容器本体内の回収用容器部と粉砕用容器部との間に設置され粉砕用容器部に収納される被処理物の粒径よりも篩い目の細かい篩い部材を備えているので、自転公転によって粉砕用容器部内で削れ、粉砕され細かくなった被処理物の粉(又は脱カプセルした粉)が貫通孔から下方に落ちると共に篩い目よりも細かくなった被処理物の粉だけが篩い部材から回収用容器部内へと落ちる。このように篩い部材を挟んだ粉砕用容器部と回収用容器部との2層式としたことにより、粉砕用容器部内で緩衝となる細かくなった被処理物の粉が篩い部材を介して別室の回収用容器部へと落ち、移動、分離されることで、粉砕用容器部内での粉砕の邪魔にならず、効率的な粉砕が可能になり、粉砕率が向上する。
すなわち、2室構造を採用することで、粉砕捜査中に粉砕物(被処理物の粉)の分離を図ることができ、粉砕効率の低下を回避し、一回の粉砕操作で粉砕終点(全ての被処理物(原料)が所望のサイズ以下の粒度になる点)まで到達させることが可能になる。
また、回収用容器部内では粉砕が進まないため、また篩い部材が分離壁となって再度粉砕用容器部に粉砕物が移動する頻度が低いため、粉砕物の過粉砕を防ぐことができ、粉砕物の流動性の低下を回避することができる。
さらに、篩い部材の篩い目でも、回転時に被処理物を削るため、より細かい被処理物の粉が得られる。特に、被処理物が篩い部材の篩い目表面を転動することで、篩い部材により削れた被処理物の粉は、良質な球状となり易い。
なお、上記特許文献2では、作業後に粉を取り出すために篩を容器上面に取り付けているが、本発明のように粉砕時に容器内に内蔵させるものではないため、本発明のように、粉砕中に衝撃を緩和させ粉砕効率を低下させる粉末を除去することはできない。
【0009】
第2の発明に係る粉砕装置用容器は、第1の発明において、前記粉砕用容器部よりも柔軟な材料で前記粉砕用容器部の外周を覆う円筒状の粉砕側緩衝部材を備えていることを特徴とする。
すなわち、この粉砕装置用容器では、粉砕用容器部よりも柔軟な材料で粉砕用容器部の外周を覆う円筒状の粉砕側緩衝部材を備えているので、回転時に粉砕用容器部の半径方向の振動を粉砕側緩衝部材が緩和することで、粉砕用容器部の変形等を防ぐことができる。
【0010】
第3の発明に係る粉砕装置用容器は、第1の発明において、前記回収用容器部よりも柔軟な材料で前記回収用容器部の外周を覆う円筒状の回収側緩衝部材を備えていることを特徴とする。
すなわち、この粉砕装置用容器では、回収用容器部よりも柔軟な材料で回収用容器部の外周を覆う円筒状の回収側緩衝部材を備えているので、回転時に回収用容器部の軸線方向の振動を回収側緩衝部材が緩和することで、回収用容器部の変形等を防ぐことができる。
(【0011】以降は省略されています)
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