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公開番号
2024092227
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-08
出願番号
2022207998
出願日
2022-12-26
発明の名称
介護動作教育支援プログラム
出願人
グローバル・リンクス・テクノロジー株式会社
,
静岡県
代理人
個人
,
特許業務法人SANSUI国際特許事務所
主分類
G09B
19/00 20060101AFI20240701BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約
【課題】 個々の介護者等が行う介護動作において、筋負荷の状態を客観的に把握し、自己の介護動作を確認し得る支援システムおよびプログラムを提供する。
【解決手段】 介護動作適正化支援システムは、任意に定める測定対象の筋肉を使用するときの使用筋力の状態を所定の数値として測定する筋力測定部と、筋力測定部により所定の数値として測定される測定値を継続的に取得する測定値取得部と、介護動作の映像を取得する映像取得部と、測定値取得部、映像取得部および筋力限界値記憶部に記憶される各情報に基づき、筋力限界値に対する測定対象の筋肉に対する測定値の割合で特定される筋負荷を算出し、算出された筋負荷の時系列による変動を出力するとともに、1以上の評価基準について評価する処理部と、時系列による介護動作の映像、時系列による筋負荷の変動を表示するとともに、前記処理部による評価結果を識別可能に表示する表示部とを備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
介護者、介護従事者または介護動作訓練者が介護動作において使用する任意に定めた筋肉の負荷状態を検出することにより、介護動作の適正化を支援するためのシステムであって、
任意に定める測定対象の筋肉を使用するときの使用筋力の状態を所定の数値として測定する筋力測定部と、
前記筋力測定部により所定の数値として測定される測定値を継続的に取得する測定値取得部と、
介護動作の映像を取得する映像取得部と、
前記測定対象の筋肉における最大筋力を予め測定した筋力限界値を記憶する筋力限界値記憶部と、
前記測定値取得部、映像取得部および筋力限界値記憶部に記憶される各情報に基づき、前記筋力限界値に対する前記測定対象の筋肉に対する測定値の割合で特定される筋負荷を算出し、算出された筋負荷の時系列による変動を出力するとともに、該筋負荷について、基準値との比較、標準的な変動との比較、変動割合および最高値の中から選択される1以上の評価基準について評価する処理部と、
前記映像取得部によって取得される情報に基づく時系列による介護動作の映像、もしくは前記処理部によって出力される時系列による筋負荷の変動のいずれか一方またはその双方を表示するとともに、前記処理部による評価結果を識別可能に表示する表示部と
を備えることを特徴とする介護動作適正化支援システム。
続きを表示(約 2,400 文字)
【請求項2】
前記処理部は、該処理部によって算出される筋負荷について、評価の基準を予め設定された複数の段階的な評価に区分するものであり、前記表示部は、前記段階的な評価に区分された結果を識別可能に表示するものである請求項1に記載の介護動作適正化支援システム。
【請求項3】
前記測定値取得部により取得された測定値を記憶する測定値記憶部と、前記映像取得部により取得された映像を記憶する映像記憶部を備え、
前記測定値記憶部および前記映像記憶部のそれぞれは、介護者、介護従事者または介護動作訓練者ごとに、1または複数の介護動作における測定値および映像を個別に記憶するものであり、
前記表示部は、前記介護動作の映像もしくは時系列による筋負荷の変動のいずれか一方またはその双方について、前記1または複数の介護動作を任意の組合せにより同時に表示させるものである請求項2に記載の介護動作適正化支援システム。
【請求項4】
前記処理部は、前記複数の同一介護動作のそれぞれについて、各介護動作おける測定値から算出される筋負荷の合計値または平均値をそれぞれ算出するとともに、該合計値または平均値が最小となる介護動作を選定するものであり、前記表示部は、前記処理部により使用筋力の割合の合計値または平均値が最小となるものとして選定された介護動作にかかる映像もしくは時系列による筋負荷の変動のいずれか一方またはその双方を表示するとともに、任意に選択された比較対象の介護動作にかかる映像もしくは時系列による筋負荷の変動のいずれか一方またはその双方を併せて表示するものである請求項3に記載の介護動作適正化支援システム。
【請求項5】
前記複数の介護動作には、模範的な介護動作を含み、模範的な介護動作と他の介護動作とを比較するものであって、前記表示部は、模範的な介護動作および比較対象の介護動作にかかる前記介護動作の映像もしくは時系列による筋負荷の変動のいずれか一方またはその双方を同時に表示させるものである請求項3に記載の介護動作適正化支援システム。
【請求項6】
前記処理部は、模範的な介護動作および比較対象の介護動作の双方における同じ時系列による筋負荷の変動を比較するとともに、比較対象の介護動作における筋負荷の変動が模範的な介護動作における筋負荷の変動と相違する領域を検出するものであり、前記表示部は、前記介護動作の映像もしくは時系列による筋負荷の変動のいずれか一方またはその双方に併せて前記処理部の検出結果を識別可能に表示するものである請求項5に記載の介護動作適正化支援システム。
【請求項7】
前記映像取得部は、介護者または介護従事者の任意の関節または部位の移動軌跡に基づいて介護動作を映像化するものである請求項1~6のいずれかに記載の介護動作適正化支援システム。
【請求項8】
特定の測定対象者を選択するステップと、
測定値取得部により取得される測定値を入力するステップと、
入力された測定値と筋力限界値記憶部に記憶される筋力限界値とを比較し、筋力限界値に対する測定値の割合によって特定される筋負荷を算出するステップと、
映像取得部により取得される映像を入力するステップと、
映像取得部により取得される映像および時系列による筋負荷の変動を表示部に出力するステップと、
筋負荷について、基準値との比較、標準的な変動との比較、変動割合および最高値の中から選択される1以上の評価基準について評価するステップと、
表示部に対し評価結果を識別可能な表示情報として出力するステップと
をコンピュータに実行させることを特徴するプログラム。
【請求項9】
特定の測定対象者を選択する入力するステップと、
測定値取得部により取得される測定値を入力するステップと、
測定値を前記測定値記憶部に記憶するステップと、
映像取得部により取得される映像を入力するステップと、
映像を映像記憶部に記憶するステップと、
測定値記憶部および映像記憶部に記憶される複数の測定値および映像の組合せの中から、測定対象者の測定値および映像の組合せを1以上選択するステップと、
測定値記憶部に記憶される選択された1以上の測定値について筋力限界値記憶部に記憶される筋力限界値と比較し、筋力限界値に対する測定値の割合によって特定される筋負荷を算出するステップと、
映像記憶部に記憶される選択された1以上の映像および測定値から算出された1以上の時系列による筋負荷の変動を表示部に出力するステップと、
選択された1以上の筋負荷について、基準値との比較、標準的な変動との比較、変動割合および最高値の中から選択される1以上の評価基準について評価するステップと、
表示部に対し評価結果を識別可能な表示情報として出力するステップと
をコンピュータに実行させることを特徴するプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムは、さらに、
比較対象となる測定値および映像を測定値記憶部および映像記憶部に記憶するステップと、
測定値記憶部および映像記憶部に記憶される比較対象となる測定値および映像の組合せを1以上選択するステップと、
測定値記憶部に記憶される比較対象となる測定値に基づいて比較対象の筋負荷を算出するステップと、
映像記憶部に記憶される比較対象となる映像および比較対象の時系列による筋負荷の変動を表示部に出力するステップと、
比較対象と測定対象者の筋負荷の変動を比較して相違する領域を検出するステップと、
表示部に対し検出結果を識別可能な表示情報として出力するステップとをコンピュータに実行させるものであるプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、介護動作教育支援プログラムに関し、特に、介護者または介護従事者による介護動作の状態を判定するためのシステムおよび当該システムに使用するプログラムに関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
介護者、介護従事者または介護動作訓練者(以下、介護者等と略称する場合がある)は、被介護者を介護する際、各種の介助行為を行うこととなるが、比較的低負荷である食事介助のほかに、入浴介助、排泄介助、移乗介助や寝返り介助など高負荷の介護動作を伴うこととなっていた。これらの高負荷となる介護動作は、経験によって負荷を軽減させる姿勢を身に付けることができるものとされているが、経験を重ねる途上において高負荷のために心身に異常を来すことがあり、介護現場における労働力不足や、家庭における介護疲れなど、深刻な状況を招来させることとなっている。
【0003】
実際に、各種介護動作を繰り返すうちに、徐々に関節に痛みを感じるようになり、特に腰痛は介護従事者の職業病と言われるほどに常態化している。介護従事者に発症する腰痛は、脊柱起立筋に対する負荷が原因と考えられ、移乗介助や寝返り介助など脊柱起立筋を使用する介護動作に際して、自身の筋力の限界(限界筋力)に達する負荷を受けることにより、腰部を支える筋力の疲労によって通常時においても痛みを感じる状態となるものと考えられている。
【0004】
そこで、介護現場における負荷を軽減させるための支援器具やパワーアシスト装置などが開発され、介護者等の負担を軽減させ得る装置が提案されているところであるが、腰痛を代表とする身体的な不調の原因を回避させるための介護姿勢の状態を検知する装置は開発されていないのが現状である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-325362号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、介護従事者の負荷を可視化するためのシステムも開発されている(特許文献1参照)。しかしながら、この技術は、介護従事者が受ける負荷のうち、労働負荷に着目したものであり、具体的な介護姿勢に着目したものではなかった。また、当該技術は、介護従事者を撮影して姿勢情報や関節情報を取得し、筋電位を測定することなどが開示されている。
【0007】
上記技術において撮影される映像および筋電位は、いずれも介護従事者の労働負荷を算出する指標のための情報であり、介護姿勢そのものの負荷状態を検出するものではなかった。すなわち、撮影された映像は、腰の位置が通常の位置よりもかなり低い(例えば、床から50cm)場合には、身体的負荷が通常の150%として労働負荷を算出し、筋電位は測定部位が特定されず1~複数の筋電位計で計測し、労働負荷を算出することとしており、筋電位に代えて、心拍数や呼吸量、呼吸数、心電図等を測定して労働負荷を算出してもよいものとされている。
【0008】
他方、介護動作を技術訓練する際には、標準動作(模範的な介護動作)のイラストやビデオ映像などを視聴し、真似ることからスタートし、指導者が経験に基づく助言を行いつつ、これらを繰り返すことによって技能を獲得することが一般的である。しかし、指導者の助言は言語的表現にとどまることから、必然的に限界があり、客観的な情報に基づく指導が求められるものとなっていた。介護動作にかかる技能習得途上者が、自身の介護動作を自身で確認するためには、ビデオカメラ等で記録した自身の介護動作の動画を見ることが一般的であった。
【0009】
ところが、自身の介護動作をビデオカメラ等に記録して動作確認を行う場合には、手動によって再生するため、問題となるべき動作の発見が容易でなかった。そのため、効率よく再生箇所を記録するための技術として、行動履歴記録システム(特許文献2参照)が開発されている。この技術は、ビデオカメラによる記録と同時に、パソコン上で再生すべき場面の時刻を入力し、当該時刻をリスト化するものである。従って、時刻のリストに基づき、対応するビデオ映像と同期して再生することができることから、効率的に所望の場面を際できる点で優れた技術であった。しかし、介護動作の撮影・再生に使用する場合には、所望の場面の入力は観察者(撮影者)の判断により操作されるため、手間が掛かるうえ再生場面の指定は観察者の力量に左右されるものとなっていた。
【0010】
また、動作時に使用する筋肉の負荷状態を客観的に把握する手法としては、筋電位計を使用し、当該筋肉の筋電図を計測し、筋負荷の値を求めるのが一般的である。このとき、筋負荷を求めるためには、その筋肉を使用するときの最大値(いわゆる最大随意収縮力(MVC:Maximum Voluntary Contraction))の筋電図の振幅を計測し、当該振幅に対する動作時の筋電振幅の割合(%MVC))を計算することが知られている。ところが、継続的に使用される介護動作時の筋肉における筋負荷(%MVC)を計算するためには、同一人物の同定が必須となり、MVCおよび動作時の筋電図を記録したうえで演算しなければならず、非常に煩瑣なものであった。
(【0011】以降は省略されています)
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