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公開番号2025093771
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209629
出願日2023-12-12
発明の名称システム
出願人ソフトバンク株式会社
代理人弁理士法人RYUKA国際特許事務所
主分類G09C 1/00 20060101AFI20250617BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】ユーザ情報に紐づいたUEの位置を、外部装置が知ることなく検証し、個人情報の情報漏洩と紛失のリスクを低減するシステムを提供する。
【解決手段】システム10において、第1サーバである要求サーバ100は、検証範囲を示す範囲情報から複数の範囲シェアを生成し、複数の範囲シェアの夫々を複数の第3サーバである位置検証NF300の夫々に送信し、第2サーバである管理サーバ200は、対象UEの位置情報を取得し、対象UEの位置情報から複数の位置シェアを生成し、複数の位置シェアの夫々を複数の第3サーバの夫々に送信し、複数の第3サーバは、夫々が受信した範囲シェアと位置シェアに対して、予め定められた演算処理を実行し、演算処理実行部による演算処理の演算結果を第1サーバに送信し、さらに、第1サーバは、複数の第3サーバの夫々から受信した複数の演算結果に基づいて、対象UE40の位置が検証範囲に含まれるか否かを判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
第１サーバと、
第２サーバと、
複数の第３サーバと
を備え、
前記第１サーバは、
対象ＵＥの位置が含まれるか否かを検証する検証範囲を示す範囲情報から複数の範囲シェアを生成する範囲シェア生成部と、
前記範囲シェア生成部によって生成された前記複数の範囲シェアのそれぞれを、前記複数の第３サーバのそれぞれに送信する範囲シェア送信部と
を有し、
前記第２サーバは、
複数のＵＥの位置情報を管理する位置情報管理部によって管理されている前記複数のＵＥの位置情報から、前記対象ＵＥの位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記対象ＵＥの位置情報から複数の位置シェアを生成する位置シェア生成部と、
前記位置シェア生成部によって生成された前記複数の位置シェアのそれぞれを、前記複数の第３サーバのそれぞれに送信する位置シェア送信部と、
を有し、
前記複数の第３サーバのそれぞれは、
前記第１サーバから受信した前記範囲シェアと、前記第２サーバから受信した前記位置シェアに対して、予め定められた演算処理を実行する演算処理実行部と、
前記演算処理実行部による前記演算処理の演算結果を、前記第１サーバに送信する演算結果送信部と
を有し、
前記第１サーバは、
前記複数の第３サーバのそれぞれから受信した複数の前記演算結果に基づいて、前記対象ＵＥの位置が前記検証範囲に含まれるか否かを判定する判定部
を有する、システム。
続きを表示（約 3,500 文字）【請求項２】
前記範囲シェア生成部は、前記複数の範囲シェアがそろうことによって前記範囲情報を復元可能な前記複数の範囲シェアを生成し、
前記位置シェア生成部は、前記複数の位置シェアがそろうことによって前記位置情報を復元可能な前記複数の位置シェアを生成する、請求項１に記載のシステム。
【請求項３】
前記範囲シェア生成部は、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記範囲情報に加算した加算値とを、Ｎ＋１個の前記範囲シェアとして生成し、
前記位置シェア生成部は、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記位置情報に加算した加算値とを、Ｎ＋１個の前記位置シェアとして生成し、
前記演算処理実行部は、前記範囲シェアと前記位置シェアとの差を計算する演算処理を実行する、請求項２に記載のシステム。
【請求項４】
前記範囲情報は、四角形状の前記検証範囲を示す高緯度、低緯度、高経度、及び低経度を含み、
前記位置情報は、前記対象ＵＥの緯度及び経度を示すＵＥ緯度及びＵＥ経度を含み、
前記範囲シェア生成部は、
Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記高緯度に加算した高緯度加算値とを含むＮ＋１個の高緯度シェアと、
Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記低緯度に加算した低緯度加算値とを含むＮ＋１個の低緯度シェアと、
Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記高経度に加算した高経度加算値とを含むＮ＋１個の高経度シェアと、
Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記低経度に加算した低経度加算値とを含むＮ＋１個の低経度シェアと
を含む前記複数の範囲シェアを生成し、
前記範囲シェア送信部は、Ｎ＋１の前記第３サーバのそれぞれに、前記高緯度シェア、前記低緯度シェア、前記高経度シェア、及び前記低経度シェアを１つずつ送信し、
前記位置シェア生成部は、
Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記ＵＥ緯度に加算した加算値とを含むＮ＋１個のＵＥ緯度シェアと、
Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記ＵＥ経度に加算した加算値とを含むＮ＋１個のＵＥ経度シェアと
を含む前記位置シェアを生成し、
前記位置シェア送信部は、前記Ｎ＋１の前記第３サーバのそれぞれに、前記ＵＥ緯度シェア及び前記ＵＥ経度シェアを１つずつ送信する、請求項３に記載のシステム。
【請求項５】
前記演算処理実行部は、前記高緯度シェアから前記ＵＥ緯度シェアを減算し、前記ＵＥ緯度シェアから前記低緯度シェアを減算し、前記高経度シェアから前記ＵＥ経度シェアを減算し、前記ＵＥ経度シェアから前記低経度シェアを減算する演算処理を実行し、
前記演算結果送信部は、前記高緯度シェアから前記ＵＥ緯度シェアを減算した高緯度演算結果と、前記ＵＥ緯度シェアから前記低緯度シェアを減算した低緯度演算結果と、前記高経度シェアから前記ＵＥ経度シェアを減算した高経度演算結果と、前記ＵＥ経度シェアから前記低経度シェアを減算した低経度演算結果とを前記第１サーバに送信し、
前記判定部は、Ｎ＋１個の前記高緯度演算結果とＮ＋１個の前記低緯度演算結果によって、前記ＵＥ緯度が前記範囲情報の前記高緯度と前記低緯度の範囲に含まれるかを判定し、Ｎ＋１個の前記高経度演算結果とＮ＋１個の前記低経度演算結果によって、前記ＵＥ経度が前記範囲情報の前記高経度と前記低経度の範囲に含まれるかを判定する、請求項４に記載のシステム。
【請求項６】
前記範囲情報は、円形状の前記検証範囲の中心の緯度及び経度である検証緯度及び検証経度と、前記検証範囲の半径である検証半径とを含み、
前記位置情報は、前記対象ＵＥの緯度及び経度を示すＵＥ緯度及びＵＥ経度を含み、
前記範囲シェア生成部は、
Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記検証緯度から減算した検証緯度減算値とを含むＮ＋１個の検証緯度シェアと、
Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記検証経度から減算した検証経度減算値とを含むＮ＋１個の検証経度シェアと、
Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記検証半径から減算した検証半径減算値とを含むＮ＋１個の検証半径シェアと、
を含む前記複数の範囲シェアを生成し、
前記範囲シェア送信部は、Ｎ＋１の前記第３サーバのそれぞれに、前記検証緯度シェア、前記検証経度シェア、及び前記検証半径シェアを１つずつ送信し、
前記位置シェア生成部は、
Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記ＵＥ緯度に加算した加算値とを含むＮ＋１個のＵＥ緯度シェアと、
Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記ＵＥ経度に加算した加算値とを含むＮ＋１個のＵＥ経度シェアと
を含む前記位置シェアを生成し、
前記位置シェア送信部は、前記Ｎ＋１の前記第３サーバのそれぞれに、前記ＵＥ緯度シェア及び前記ＵＥ経度シェアを１つずつ送信する、請求項３に記載のシステム。
【請求項７】
前記演算処理実行部は、前記検証緯度シェアから前記ＵＥ緯度シェアを減算し、前記検証経度シェアから前記ＵＥ経度シェアを減算する演算処理を実行し、
前記演算結果送信部は、前記検証緯度シェアから前記ＵＥ緯度シェアを減算した検証緯度演算結果と、前記検証経度シェアから前記ＵＥ経度シェアを減算した検証経度演算結果とを、前記Ｎ＋１の前記第３サーバのうちの他の前記第３サーバに送信し、
前記演算処理実行部は、前記演算処理実行部が前記検証緯度シェアから前記ＵＥ緯度シェアを減算した検証緯度演算結果と、前記検証経度シェアから前記ＵＥ経度シェアを減算した検証経度演算結果と、他の前記第３サーバから受信した前記検証緯度演算結果及び前記検証経度演算結果とから、二乗距離のシェアを計算し、
前記演算結果送信部は、前記演算処理実行部が計算した前記二乗距離のシェアと、前記検証半径シェアとを前記第１サーバに送信し、
前記判定部は、Ｎ＋１個の前記二乗距離のシェアによって、前記検証範囲の中心と前記対象ＵＥの位置との距離を特定し、Ｎ＋１個の前記検証半径シェアによって、前記検証半径を特定し、特定した前記距離と、特定した前記検証半径とによって、前記対象ＵＥの位置が前記検証範囲に含まれるか否かを判定する、請求項６に記載のシステム。
【請求項８】
前記演算処理実行部は、前記検証緯度シェアから前記ＵＥ緯度シェアを減算し、前記検証経度シェアから前記ＵＥ経度シェアを減算する演算処理を実行し、
前記演算結果送信部は、前記検証緯度シェアから前記ＵＥ緯度シェアを減算した検証緯度演算結果と、前記検証経度シェアから前記ＵＥ経度シェアを減算した検証経度演算結果と、前記検証半径シェアとを前記第１サーバに送信し、
前記判定部は、Ｎ＋１個の前記検証緯度演算結果とＮ＋１個の前記検証経度演算結果によって、前記検証範囲の中心と前記ＵＥの位置との距離を特定し、Ｎ＋１個の前記検証半径シェアによって、前記検証半径を特定し、特定した前記距離と、特定した前記検証半径とによって、前記対象ＵＥの位置が前記検証範囲に含まれるか否かを判定する、請求項６に記載のシステム。
【請求項９】
対象ＵＥの位置が含まれるか否かを検証する検証範囲を示す範囲情報から複数の範囲シェアを生成する範囲シェア生成部と、
前記範囲シェア生成部によって生成された前記複数の範囲シェアのそれぞれを、複数の位置検証サーバのそれぞれに送信する範囲シェア送信部と、
複数のＵＥの位置情報を管理する管理サーバに、前記対象ＵＥの位置情報から複数の位置シェアを生成して前記複数の位置シェアのそれぞれを前記複数の位置検証サーバのそれぞれに送信することを要求する要求情報を送信する要求情報送信部と、
前記複数の位置検証サーバのそれぞれが、受信した前記範囲シェア及び前記位置シェアに対して予め定められた演算処理を実行した演算結果を、前記複数の位置検証サーバのそれぞれから受信する演算結果受信部と、
前記複数の位置検証サーバのそれぞれから受信した複数の前記演算結果に基づいて、前記対象ＵＥの位置が前記検証範囲に含まれるか否かを判定する判定部と
を備える要求サーバ。
【請求項１０】
コンピュータを、請求項９に記載の要求サーバとして機能させるためのプログラム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、システム、要求サーバ、位置検証システム、管理サーバ、及びプログラムに関する。
続きを表示（約 5,100 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、サーバが、移動通信網のＮＥＦ（ＮｅｔｗｏｒｋＥｘｐｏｓｕｒｅＦｕｎｃｔｉｏｎ）を介してＵＥ（ＵｓｅｒＥｑｕｉｐｍｅｎｔ）の位置情報を取得することが記載されている。
［先行技術文献］
［特許文献］
［特許文献１］特開２０２３－１１２６１５号公報
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【０００３】
本発明の一実施態様によれば、システムが提供される。前記システムは、第１サーバと、第２サーバと、複数の第３サーバとを備えてよい。前記１サーバは、対象ＵＥの位置が含まれるか否かを検証する検証範囲を示す範囲情報から複数の範囲シェアを生成する範囲シェア生成部を有してよい。前記１サーバは、前記範囲シェア生成部によって生成された前記複数の範囲シェアのそれぞれを、前記複数の第３サーバのそれぞれに送信する範囲シェア送信部を有してよい。前記第２サーバは、複数のＵＥの位置情報を管理する位置情報管理部によって管理されている前記複数のＵＥの位置情報から、前記対象ＵＥの位置情報を取得する位置情報取得部を有してよい。前記第２サーバは、前記対象ＵＥの位置情報から複数の位置シェアを生成する位置シェア生成部を有してよい。前記第２サーバは、前記位置シェア生成部によって生成された前記複数の位置シェアのそれぞれを、前記複数の第３サーバのそれぞれに送信する位置シェア送信部を有してよい。前記複数の第３サーバのそれぞれは、前記第１サーバから受信した前記範囲シェアと、前記第２サーバから受信した前記位置シェアに対して、予め定められた演算処理を実行する演算処理実行部を有してよい。前記複数の第３サーバのそれぞれは、前記演算処理実行部による前記演算処理の演算結果を、前記第１サーバに送信する演算結果送信部を有してよい。前記第１サーバは、前記複数の第３サーバのそれぞれから受信した複数の前記演算結果に基づいて、前記対象ＵＥの位置が前記検証範囲に含まれるか否かを判定する判定部を有してよい。
【０００４】
前記システムにおいて、前記範囲シェア生成部は、前記複数の範囲シェアがそろうことによって前記範囲情報を復元可能な前記複数の範囲シェアを生成してよく、前記位置シェア生成部は、前記複数の位置シェアがそろうことによって前記位置情報を復元可能な前記複数の位置シェアを生成してよい。前記範囲シェア生成部は、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記範囲情報に加算した加算値とを、Ｎ＋１個の前記範囲シェアとして生成してよく、前記位置シェア生成部は、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記位置情報に加算した加算値とを、Ｎ＋１個の前記位置シェアとして生成してよく、前記演算処理実行部は、前記範囲シェアと前記位置シェアとの差を計算する演算処理を実行してよい。
【０００５】
前記いずれかのシステムにおいて、前記範囲情報は、四角形状の前記検証範囲を示す高緯度、低緯度、高経度、及び低経度を含んでよく、前記位置情報は、前記対象ＵＥの緯度及び経度を示すＵＥ緯度及びＵＥ経度を含んでよく、前記範囲シェア生成部は、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記高緯度に加算した高緯度加算値とを含むＮ＋１個の高緯度シェアと、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記低緯度に加算した低緯度加算値とを含むＮ＋１個の低緯度シェアと、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記高経度に加算した高経度加算値とを含むＮ＋１個の高経度シェアと、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記低経度に加算した低経度加算値とを含むＮ＋１個の低経度シェアとを含む前記複数の範囲シェアを生成してよく、前記範囲シェア送信部は、Ｎ＋１の前記第３サーバのそれぞれに、前記高緯度シェア、前記低緯度シェア、前記高経度シェア、及び前記低経度シェアを１つずつ送信してよく、前記位置シェア生成部は、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記ＵＥ緯度に加算した加算値とを含むＮ＋１個のＵＥ緯度シェアと、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記ＵＥ経度に加算した加算値とを含むＮ＋１個のＵＥ経度シェアとを含む前記位置シェアを生成してよく、前記位置シェア送信部は、前記Ｎ＋１の前記第３サーバのそれぞれに、前記ＵＥ緯度シェア及び前記ＵＥ経度シェアを１つずつ送信してよい。前記演算処理実行部は、前記高緯度シェアから前記ＵＥ緯度シェアを減算し、前記ＵＥ緯度シェアから前記低緯度シェアを減算し、前記高経度シェアから前記ＵＥ経度シェアを減算し、前記ＵＥ経度シェアから前記低経度シェアを減算する演算処理を実行してよく、前記演算結果送信部は、前記高緯度シェアから前記ＵＥ緯度シェアを減算した高緯度演算結果と、前記ＵＥ緯度シェアから前記低緯度シェアを減算した低緯度検算結果と、前記高経度シェアから前記ＵＥ経度シェアを減算した高経度演算結果と、前記ＵＥ経度シェアから前記低経度シェアを減算した低経度演算結果とを前記第１サーバに送信してよく、前記判定部は、Ｎ＋１個の前記高緯度演算結果とＮ＋１個の前記低緯度演算結果によって、前記ＵＥ緯度が前記範囲情報の前記高緯度と前記低緯度の範囲に含まれるかを判定し、Ｎ＋１個の前記高経度演算結果とＮ＋１個の前記低経度演算結果によって、前記ＵＥ経度が前記範囲情報の前記高経度と前記低経度の範囲に含まれるかを判定してよい。
【０００６】
前記いずれかのシステムにおいて、前記範囲情報は、円形状の前記検証範囲の中心の緯度及び経度である検証緯度及び検証経度と、前記検証範囲の半径である検証半径とを含んでよく、前記位置情報は、前記対象ＵＥの緯度及び経度を示すＵＥ緯度及びＵＥ経度を含んでよく、前記範囲シェア生成部は、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記検証緯度から減算した検証緯度減算値とを含むＮ＋１個の検証緯度シェアと、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記検証経度から減算した検証経度減算値とを含むＮ＋１個の検証経度シェアと、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記検証半径から減算した検証半径減算値とを含むＮ＋１個の検証半径シェアとを含む前記複数の範囲シェアを生成してよく、前記範囲シェア送信部は、Ｎ＋１の前記第３サーバのそれぞれに、前記検証緯度シェア、前記検証経度シェア、及び前記検証半径シェアを１つずつ送信してよく、前記位置シェア生成部は、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記ＵＥ緯度に加算した加算値とを含むＮ＋１個のＵＥ緯度シェアと、Ｎ個の乱数と、前記Ｎ個の乱数を前記ＵＥ経度に加算した加算値とを含むＮ＋１個のＵＥ経度シェアとを含む前記位置シェアを生成してよく、前記位置シェア送信部は、前記Ｎ＋１の前記第３サーバのそれぞれに、前記ＵＥ緯度シェア及び前記ＵＥ経度シェアを１つずつ送信してよい。前記システムにおいて、前記演算処理実行部は、前記検証緯度シェアから前記ＵＥ緯度シェアを減算し、前記検証経度シェアから前記ＵＥ経度シェアを減算する演算処理を実行してよく、前記演算結果送信部は、前記検証緯度シェアから前記ＵＥ緯度シェアを減算した検証緯度演算結果と、前記検証経度シェアから前記ＵＥ経度シェアを減算した検証経度演算結果とを、前記Ｎ＋１の前記第３サーバのうちの他の前記第３サーバに送信してよく、前記演算処理実行部は、前記演算処理実行部が前記検証緯度シェアから前記ＵＥ緯度シェアを減算した検証緯度演算結果と、前記検証経度シェアから前記ＵＥ経度シェアを減算した検証経度演算結果と、他の前記第３サーバから受信した前記検証緯度演算結果及び前記検証経度演算結果とから、二乗距離のシェアを計算してよく、前記演算結果送信部は、前記演算処理実行部が計算した前記二乗距離のシェアと、前記検証半径シェアとを前記第１サーバに送信してよく、前記判定部は、Ｎ＋１個の前記二乗距離のシェアによって、前記検証範囲の中心と前記ＵＥの位置との距離を特定し、Ｎ＋１個の前記検証半径シェアによって、前記検証半径を特定し、特定した前記距離と、特定した前記検証半径とによって、前記対象ＵＥの位置が前記検証範囲に含まれるか否かを判定してよい。前記システムにおいて、前記演算処理実行部は、前記検証緯度シェアから前記ＵＥ緯度シェアを減算し、前記検証経度シェアから前記ＵＥ経度シェアを減算する演算処理を実行してよく、前記演算結果送信部は、前記検証緯度シェアから前記ＵＥ緯度シェアを減算した検証緯度演算結果と、前記検証経度シェアから前記ＵＥ経度シェアを減算した検証経度演算結果と、前記検証半径シェアとを前記第１サーバに送信してよく、前記判定部は、Ｎ＋１個の前記検証緯度演算結果とＮ＋１個の前記検証経度演算結果によって、前記検証範囲の中心と前記ＵＥの位置との距離を特定し、Ｎ＋１個の前記検証半径シェアによって、前記検証半径を特定し、特定した前記距離と、特定した前記検証半径とによって、前記ＵＥの位置が前記検証範囲に含まれるか否かを判定してよい。
【０００７】
本発明の一実施態様によれば、要求サーバが提供される。前記要求サーバは、対象ＵＥの位置が含まれるか否かを検証する検証範囲を示す範囲情報から複数の範囲シェアを生成する範囲シェア生成部を備えてよい。前記要求サーバは、前記範囲シェア生成部によって生成された前記複数の範囲シェアのそれぞれを、前記複数の位置検証サーバのそれぞれに送信する範囲シェア送信部を備えてよい。前記要求サーバは、複数のＵＥの位置情報を管理する管理サーバに、前記対象ＵＥの位置情報から複数の位置シェアを生成して前記複数の位置シェアのそれぞれを前記複数の位置検証サーバのそれぞれに送信することを要求する要求情報を送信する要求情報送信部を備えてよい。前記要求サーバは、前記複数の位置検証サーバのそれぞれが、受信した前記範囲シェア及び前記位置シェアに対して予め定められた演算処理を実行した演算結果を、前記複数の位置検証サーバのそれぞれから受信する演算結果受信部を備えてよい。前記要求サーバは、前記複数の位置検証サーバのそれぞれから受信した複数の前記演算結果に基づいて、前記対象ＵＥの位置が前記検証範囲に含まれるか否かを判定する判定部を備えてよい。
【０００８】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、前記要求サーバとして機能させるためのプログラムが提供される。
【０００９】
本発明の一実施態様によれば、複数の位置検証サーバを備える位置検証システムが提供される。前記複数の位置検証サーバのそれぞれは、対象ＵＥの位置が含まれるか否かを検証する検証範囲を示す範囲情報から複数の範囲シェアを生成した要求サーバから、前記複数の範囲シェアの１つを受信し、複数のＵＥの位置情報を管理する管理サーバが前記対象ＵＥの位置情報から生成した複数の位置シェアのうちの１つを前記管理サーバから受信するシェア受信部を備えてよい。前記複数の位置検証サーバのそれぞれは、前記要求サーバから受信した前記範囲シェアと、前記管理サーバから受信した前記位置シェアに対して、予め定められた演算処理を実行する演算処理実行部を備えてよい。前記複数の位置検証サーバのそれぞれは、前記演算処理実行部による前記演算処理の演算結果を、前記要求サーバに送信する演算結果送信部を備えてよい。
【００１０】
本発明の一実施態様によれば、管理サーバが提供される。前記管理サーバは、複数のＵＥの位置情報を管理する位置情報管理部を備えてよい。前記管理サーバは、要求サーバから、対象ＵＥの位置情報から複数の位置シェアを生成して前記複数の位置シェアのそれぞれを複数の位置検証サーバのそれぞれに送信することを要求する要求情報を受信する要求情報受信部を備えてよい。前記管理サーバは、前記要求情報受信部が前記要求情報を受信したことに応じて、前記位置情報管理部によって管理されている前記複数のＵＥの位置情報から、前記対象ＵＥの位置情報を取得する位置情報取得部を備えてよい。前記管理サーバは、前記対象ＵＥの位置情報から前記複数の位置シェアを生成する位置シェア生成部を備えてよい。前記管理サーバは、前記位置シェア生成部によって生成された前記複数の位置シェアのそれぞれを、前記複数の位置検証サーバのそれぞれに送信する位置シェア送信部を備えてよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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