特許ウォッチ

公開番号2025088529
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203292
出願日2023-11-30
発明の名称回路装置及び表示システム
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G09G 5/02 20060101AFI20250604BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】各光源からの光が入射される各領域の各画像データの適正な色補正を実現できる回路装置等の提供。
【解決手段】第1光源121、第2光源122及び表示パネル110を含む表示装置100を制御する回路装置10は、画素が属する領域を判定する領域判定回路20と、領域の判定結果に基づいて、入力画像データの色補正を行う色補正回路30とを含む。表示パネル110の第1領域には、第1グローバル調光値GD1により制御される第1光源121からの光が入射し、表示パネル110の第2領域には、第2グローバル調光値GD2により制御される第2光源122からの光が入射される。色補正回路30は、第1グローバル調光値GD1に基づいて、入力画像データIMIのうち第1領域に表示される第1画像データの色補正を行い、第2グローバル調光値GD2に基づいて、入力画像データIMIのうち第2領域に表示される第2画像データの色補正を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
第１光源、第２光源及び表示パネルを含む表示装置を制御する回路装置であって、
画素が属する領域を判定する領域判定回路と、
前記領域の判定結果に基づいて、入力画像データの色補正を行う色補正回路と、
を含み、
前記表示パネルの第１領域には、第１グローバル調光値により制御される前記第１光源からの光が入射し、前記表示パネルの第２領域には、第２グローバル調光値により制御される前記第２光源からの光が入射し、
前記色補正回路は、
前記第１グローバル調光値に基づいて、前記入力画像データのうち前記第１領域に表示される第１画像データの色補正を行い、
前記第２グローバル調光値に基づいて、前記入力画像データのうち前記第２領域に表示される第２画像データの色補正を行うことを特徴とする回路装置。
続きを表示（約 850 文字）【請求項２】
請求項１に記載された回路装置において、
前記第１領域は、第１光学系により投影される領域であり、
前記第２領域は、第２光学系により投影される領域であることを特徴とする回路装置。
【請求項３】
請求項２に記載された回路装置において、
前記第１光学系による拡大率は、前記第２光学系による拡大率よりも低く、
前記第１グローバル調光値は、前記第２グローバル調光値よりも小さいことを特徴とする回路装置。
【請求項４】
請求項１に記載された回路装置において、
前記第１領域及び前記第２領域は、同じスクリーンに投影されることを特徴とする回路装置。
【請求項５】
請求項１に記載された回路装置において、
前記第１グローバル調光値及び前記第２グローバル調光値は、外部の処理装置から入力されることを特徴とする回路装置。
【請求項６】
請求項１に記載された回路装置において、
外部の処理装置から入力されるグローバル調光値に基づいて、前記第１グローバル調光値及び前記第２グローバル調光値を求めるグローバル調光値生成回路を含むことを特徴とする回路装置。
【請求項７】
請求項１に記載された回路装置において、
前記第１グローバル調光値に基づいて前記第１光源を制御し、前記第２グローバル調光値に基づいて前記第２光源を制御する光源制御回路を含むことを特徴とする回路装置。
【請求項８】
請求項１に記載された回路装置において、
前記第１画像データの画像である第１画像は、文字又はアイコンの画像を含み、
前記第２画像データの画像である第２画像は、ＡＲ表示の画像を含むことを特徴とする回路装置。
【請求項９】
請求項１乃至８のいずれか一項に記載された回路装置と、
前記表示装置と、
を含むことを特徴とする表示システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、回路装置及び表示システム等に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、ＨＵＤ（Head-Up Display）に用いられる画像表示装置が開示されている。この画像表示装置では、光源部からマイクロレンズアレイを介した投影された第１映像の光を、拡大ミラーが車両のフロントウィンドに向けて反射することで、第１映像に対応する虚像が、車両前方の風景に重畳されて表示される。この虚像は、例えば車両の進行方向を向いた矢印である。また光源部から投影された第２映像の光を、ミラーがフロントウィンドに向けて反射して、フロントウィンドに設けられた自発光中間膜が発光することで、第２映像に対応する実像が運転者に対して表示される。この実像は、例えば車両の速度表示である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１７－１９４５４８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１の画像表示装置では、共通の光源部からの光を、拡大率の異なるミラーを用いて投影しているため、投影面上での輝度が異なってしまうという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
本開示の一態様は、第１光源、第２光源及び表示パネルを含む表示装置を制御する回路装置であって、画素が属する領域を判定する領域判定回路と、前記領域の判定結果に基づいて、入力画像データの色補正を行う色補正回路と、を含み、前記表示パネルの第１領域には、第１グローバル調光値により制御される前記第１光源からの光が入射し、前記表示パネルの第２領域には、第２グローバル調光値により制御される前記第２光源からの光が入射し、前記色補正回路は、前記第１グローバル調光値に基づいて、前記入力画像データのうち前記第１領域に表示される第１画像データの色補正を行い、前記第２グローバル調光値に基づいて、前記入力画像データのうち前記第２領域に表示される第２画像データの色補正を行う回路装置に関係する。
【０００６】
本開示の他の態様は、上記に記載された回路装置と、前記表示装置とを含む表示システムに関係する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
本実施形態の回路装置、表示システムの構成例。
表示装置の具体例の説明図。
第１領域、第２領域の第１画像、第２画像の一例。
比較例の説明図。
本実施形態の回路装置の第１構成例。
本実施形態の回路装置の第２構成例。
本実施形態の回路装置の第３構成例。
本実施形態の回路装置の詳細な構成例。
表示システムの一例であるヘッドアップディスプレイの構成例。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが必須構成要件であるとは限らない。
【０００９】
１．回路装置、表示システム
図１に本実施形態の回路装置１０及び回路装置１０を含む表示システム５の構成例を示す。回路装置１０は、領域判定回路２０と色補正回路３０を含む。表示システム５は、回路装置１０と表示装置１００を含む。なお本実施形態の回路装置１０、表示システム５は図１の構成に限定されず、これらの一部の構成要素を省略したり、他の構成要素を追加したり、一部の構成要素を他の構成要素に置き換えるなどの種々の変形実施が可能である。例えば回路装置１０は、領域判定回路２０、色補正回路３０に加えて、光源制御回路、グローバル調光値生成回路又はインターフェース回路などの他の回路を含んでもよい。また表示システム５は、処理装置などの他の装置、回路を含んでもよい。
【００１０】
表示装置１００は画像データに基づいて画像の表示を行う。画像データは映像データと言うこともでき、表示装置１００では映像データに基づき映像の表示が行われる。表示装置１００は、例えばユーザーの視界に虚像を表示するヘッドアップディスプレイ、メーターパネルのディスプレイであるクラスターディスプレイ、センターインフォメーションディスプレイ、又は電子ミラーなどの車載表示機器である。或いは表示装置１００は、ＨＭＤと呼ばれる頭部装着型表示装置、テレビジョン装置、又は情報処理装置のディスプレイなどであってもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許