特許ウォッチ

公開番号2025087154
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201604
出願日2023-11-29
発明の名称情報処理システム及び情報処理方法
出願人日鉄ソリューションズ株式会社
代理人個人
主分類G09C 1/02 20060101AFI20250603BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】強固な暗号化を行うことが可能な情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理システムは、制御装置と複数の暗号化装置とを有し、制御装置は、データの暗号化に関する複数の経路情報を記憶する第1の記憶手段と、第1の記憶手段に記憶されている複数の経路情報の内の1つの経路情報に基づいて、複数の暗号化装置が行う暗号化対象のデータの暗号化を制御する制御処理手段とを有し、暗号化装置は、複数の暗号化テーブル及び乱数表を記憶する第2の記憶手段と、制御装置による制御に基づいて、第2の記憶手段に記憶されている暗号化テーブル及び乱数表を参照してデータを暗号化する暗号化手段とを有し、1つの経路情報に従って順に複数の暗号化装置が暗号化を行い暗号化対象のデータを暗号化する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
制御装置と複数の暗号化装置とを有する情報処理システムであって、
前記制御装置は、
データの暗号化に関する複数の経路情報を記憶する第１の記憶手段と、
前記第１の記憶手段に記憶されている前記複数の経路情報の内の１つの前記経路情報に基づいて、前記複数の暗号化装置が行う暗号化対象のデータの暗号化を制御する制御処理手段とを有し、
前記暗号化装置は、
複数の暗号化テーブル及び乱数表を記憶する第２の記憶手段と、
前記制御装置による制御に基づいて、前記第２の記憶手段に記憶されている前記暗号化テーブル及び前記乱数表を参照してデータを暗号化する暗号化手段とを有し、
前記１つの経路情報に従って順に前記複数の暗号化装置が暗号化を行い前記暗号化対象のデータを暗号化することを特徴とする情報処理システム。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記暗号化手段は、前記暗号化テーブル及び前記乱数表に基づいて、データ配列の変更及びダミーデータの挿入の少なくとも一方を行うことによりデータを暗号化することを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項３】
前記暗号化手段がデータの暗号化に使用する前記暗号化テーブル及び前記乱数表は、それぞれ所定のタイミング毎に切り替えられることを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項４】
前記１つの経路情報は所定のタイミング毎に切り替えられることを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項５】
前記暗号化装置は、前記制御装置による制御に基づいて、データが暗号化されたときの前記暗号化テーブル及び前記乱数表を参照して該データを復号する復号手段を有し、
データを暗号化したときの前記１つの経路情報に従って、暗号化とは逆の順で前記複数の暗号化装置が復号を行い暗号化されたデータを復号することを特徴とする請求項１～４の何れか１項に記載の情報処理システム。
【請求項６】
前記暗号化テーブルは、複数のブロックで構成される暗号化後のデータの各ブロックの暗号化に関するブロック情報を複数有し、
前記暗号化手段は、前記暗号化テーブルが有するブロック情報に基づいて、前記ブロック毎にデータ配列の変更又はダミーデータの挿入を行うことを特徴とする請求項２に記載の情報処理システム。
【請求項７】
前記第２の記憶手段は、前記暗号化装置毎に異なる情報に基づいて生成された、前記複数の暗号化テーブル及び乱数表を記憶することを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
【請求項８】
前記暗号化対象のデータは、公開鍵暗号で用いられる秘密鍵であることを特徴とする請求項７に記載の情報処理システム。
【請求項９】
前記異なる情報は、前記秘密鍵に関するシリアル番号、時刻、及び発行数の内の２以上の情報を含むことを特徴とする請求項８に記載の情報処理システム。
【請求項１０】
前記暗号化装置の前記第２の記憶手段に記憶されている前記暗号化テーブル及び前記乱数表は、該暗号化装置とは別の暗号化装置に依存しないことを特徴とする請求項１に記載の情報処理システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、情報処理システム及び情報処理方法に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、暗号鍵を使用してデータの暗号化や復号を行う暗号技術が利用されている。暗号技術を用いることにより、情報を第三者に盗み見られることなく、安全に送受信することができる。このような技術は、例えば暗号資産取引等に利用されている。暗号技術の観点から信頼性の高いシステムとするには、使用する暗号アルゴリズム自体が強固（解読が困難）であり、かつ暗号アルゴリズムが使用する暗号鍵がセキュアに管理（漏えいしにくい）されていなければならない。暗号アルゴリズムが解読されたり、暗号鍵が漏えいしたりした場合には、不正な情報へのアクセス、改ざん、漏えい等のおそれがある。
【０００３】
特許文献１には、ＩＣカードやＵＳＢトークンなどのセキュリティデバイスを用いず、秘密鍵が漏洩する可能性を低減して秘密鍵の管理負荷を軽減する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１８－２９２６８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
暗号鍵を使用したデータの暗号化においては、より強固な暗号化を施すことにより情報漏えい等のリスクを低減させることが望まれている。本発明は、強固な暗号化を行うことが可能な情報処理システム及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明に係る情報処理システムは、制御装置と複数の暗号化装置とを有し、前記制御装置は、データの暗号化に関する複数の経路情報を記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段に記憶されている前記複数の経路情報の内の１つの前記経路情報に基づいて、前記複数の暗号化装置が行う暗号化対象のデータの暗号化を制御する制御処理手段とを有し、前記暗号化装置は、複数の暗号化テーブル及び乱数表を記憶する第２の記憶手段と、前記制御装置による制御に基づいて、前記第２の記憶手段に記憶されている前記暗号化テーブル及び前記乱数表を参照してデータを暗号化する暗号化手段とを有し、前記１つの経路情報に従って順に前記複数の暗号化装置が暗号化を行い前記暗号化対象のデータを暗号化することを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、強固な暗号化を行うことが可能な情報処理システム及び情報処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
情報処理システムの構成例を示す図である。
暗号化装置及び制御装置のハードウェア構成の例を示す図である。
暗号化装置の機能構成の例を示す図である。
ＰＬＷデータの例を説明する図である。
乱数表の例を説明する図である。
制御装置の機能構成の例を示す図である。
経路テーブルの例を説明する図である。
暗号化処理の例を示すフローチャートである。
暗号化処理の例を説明する図である。
ＰＬＷデータの生成を説明する図である。
情報処理システムの構成例を示す図である。
経路テーブルの例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【００１０】
図１は、本発明の一実施形態における情報処理システムの構成例を示す図である。本実施形態における情報処理システムは、暗号化対象のデータに対して複数回の暗号化を行う多重暗号化が可能な情報処理システムである。また、本実施形態における情報処理システムは、多重暗号化した暗号化後のデータから、元の暗号化対象のデータを復号することが可能である。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許