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公開番号
2024086621
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-27
出願番号
2023205145
出願日
2023-12-05
発明の名称
PIEZO1阻害剤
出願人
静岡県公立大学法人
代理人
個人
,
個人
主分類
A61K
31/415 20060101AFI20240620BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】PIEZO1イオンチャネルを特異的に阻害するPIEZO1阻害剤を提供する。
【解決手段】下記式(II)に代表されるピラゾール誘導体若しくはその塩、又はそれらの溶媒和物である。
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【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
一般式(I)で表されるピラゾール誘導体若しくはその塩、又はそれらの溶媒和物を含有することを特徴とするPIEZO1阻害剤。
TIFF
2024086621000014.tif
124
170
[式(I)中、
R
1
は水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1~3のアルコキシ基又は炭素数1~3のアルキル基を示し;
R
2
は水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基又は炭素数1~3のアルコキシ基を示し;
R
3
は水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基又は炭素数1~3のアルコキシ基を示すか、またはR
4
と互いに結合して-CH
2
-で示される基を示し;
R
4
は水素原子、炭素数1~3のアルキル基又は置換されていてもよいフェノキシ基を示すか、またはR
3
と互いに結合して-CH
2
-で示される基を示し;
R
5
は水素原子、トリフルオロメチル基、置換されていてもよいフェニル基、置換されていてもよいカルボン酸アミド基又は置換されていてもよいカルボン酸エステル基を示し;
R
6
は水素原子又はハロゲン原子を示し;
R
7
は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~3のアルコキシ基、置換されていてもよいスルホンアミド基又は置換されていてもよいカルボン酸アミド基を示す。]
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
式(I)中、
R
1
は水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、炭素数1~3のアルコキシ基又は炭素数1~3のアルキル基を示し;
R
2
は水素原子又はトリフルオロメチル基を示し;
R
3
は水素原子又は炭素数1~3のアルコキシ基を示すか、またはR
4
と互いに結合して-CH
2
-で示される基を示し;
R
4
は水素原子、炭素数1~3のアルキル基、水酸基で置換されたフェノキシ基を示すか、またはR
3
と互いに結合して-CH
2
-で示される基を示し;
R
5
は水素原子、トリフルオロメチル基、炭素数1~3のアルコキシ基で置換されたフェニル基、ピペリジン基で置換されたカルボン酸アミド基、又はカルボン酸エステル基を示し;
R
6
は水素原子又はハロゲン原子を示し;
R
7
は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~3のアルコキシ基、スルホンアミド基、又は炭素数2~4のアルケニル基で置換されたカルボン酸アミド基を示す、ことを特徴とする請求項1に記載のPIEZO1阻害剤。
【請求項3】
式(I)中、
R
1
は水素原子、弗素原子又は塩素原子を示し;
R
2
、R
3
、R
4
及びR
6
は独立して水素原子を示し;
R
5
はトリフルオロメチル基を示し;
R
7
は炭素数1~3のアルコキシ基を示す、ことを特徴とする請求項1に記載のPIEZO1阻害剤。
【請求項4】
式(I)で表されるピラゾール誘導体は、以下式に示す化合物である、請求項1に記載のPIEZO1阻害剤。
TIFF
2024086621000015.tif
246
170
【請求項5】
PIEZO1イオンチャネルの活性化を抑制することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のPIEZO1阻害剤。
【請求項6】
前記PIEZO1イオンチャネルの活性化が、PIEZO1遺伝子の機能獲得型変異によるPIEZO1イオンチャネルの活性増強であることを特徴とする請求項5に記載のPIEZO1阻害剤。
【請求項7】
請求項1~4のいずれか1項に記載のPIEZO1阻害剤を有効成分として含有することを特徴とするPIEZO1イオンチャネルの活性化が関与する病態、症状又は疾患の予防、改善又は治療用組成物。
【請求項8】
前記PIEZO1イオンチャネルの活性化が、PIEZO1遺伝子の機能獲得型変異によるPIEZO1イオンチャネルの活性増強であることを特徴とする請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
下記式(II)で表される化合物若しくはその塩又はそれらの溶媒和物。
TIFF
2024086621000016.tif
121
170
【請求項10】
下記式(III)で表される化合物若しくはその塩又はそれらの溶媒和物。
TIFF
2024086621000017.tif
122
170
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械受容イオンチャネルであるPIEZO1を特異的に阻害することのできる、新たなPIEZO1阻害剤に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
機械受容イオンチャネルPIEZO1は2010年に同定された、新しいタイプのイオンチャネルであり、細胞膜張力などの物理的な力(機械刺激)に応答して開口するCa
2+
透過型カチオンチャネルである。PIEZO1は約2500ものアミノ酸残基からなり3量体を形成して機能すること、血管内皮、赤血球など様々な組織、器官における機械受容に関わっていることが報告されている。PIEZO1は、当初、骨格筋では発現していないとされてきたが、本件発明者らは、PIEZO1イオンチャネルが骨格筋の再生機構に関与することを発見し(非特許文献1参照)、さらに、同イオンチャネルが膜脂質の動態により制御されること等を明らかにしている。
【0003】
このように、様々な組織、器官における機械受容に関与するPIEZO1イオンチャネルの生理的機能の解明のため、PIEZO1イオンチャネルを特異的に制御する化合物が求められている。そこで、PIEZO1イオンチャネルを特異的に活性化する化合物、すなわちPIEZO1活性化剤として、Yoda1(以下化学式1参照)やJedi1及びJedi2(以下化学式2参照)が提案され、研究開発の現場において用いられている。
【0004】
TIFF
2024086621000002.tif
57
170
【0005】
TIFF
2024086621000003.tif
69
170
【0006】
また、PIEZO1イオンチャネルを阻害する化合物としては、Gd
3+
やクモ毒であるGsMTx-4が用いられている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
Masaki TSUCHIYA, Yuji HARA et al., Nature Communications, Vol.9, Article number: 2049, 2018年, DOI: 10.1038/s41467-018-04436-w
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、PIEZO1イオンチャネルを特異的に活性化できるYoda1等とは異なり、上述したGd
3+
やGsMTx-4は、機械受容イオンチャネル全般を阻害する作用を有するため、PIEZO1イオンチャネルを特異的に阻害することができない、という問題を有している。そして、現段階において、PIEZO1イオンチャネルを特異的に阻害できる阻害剤は報告されていない。
【0009】
したがって、本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、その目的は、PIEZO1イオンチャネルを特異的に阻害するPIEZO1阻害剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、PIEZO1発現細胞を用いたPIEZO1イオンチャネル阻害因子の評価方法を確立し、この評価方法を用いて、東京大学創薬機構が所有する化合物ライブラリーより選択した約3300もの化合物についてスクリーニングを行った。この結果、PIEZO1イオンチャネルを特異的に阻害する化合物を見出した。この知見に基づき、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)
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