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公開番号2024076049
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187409
出願日2022-11-24
発明の名称エポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン、それを含む硬化性組成物およびその硬化物
出願人信越化学工業株式会社
代理人弁理士法人英明国際特許事務所
主分類C08G 59/02 20060101AFI20240529BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】耐クラック性および可とう性に優れる硬化物を与えるエポキシ基含有オルガノポリシロキサンを提供すること。
【解決手段】下記一般式(1)で表されるエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024076049000024.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">63</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">71</com:WidthMeasure> </com:Image>
(R1~R4は1価炭化水素基等を表し、Z1およびZ2は、1価炭化水素基、エポキシ基含有1価有機基等を表すが、少なくとも1つはエポキシ基含有1価有機基である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)で表されるエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン。
TIFF
2024076049000022.tif
63
71
(式中、R
1
、R
2
、R
3
およびR
4
は、それぞれ独立して、酸素原子が介在していてもよい炭素数1~20の1価炭化水素基を表し、
Yは、2価炭化水素基を表し、

1
およびZ
2
は、それぞれ独立して、酸素原子が介在していてもよい炭素数1~20の1価炭化水素基、酸素原子が介在していてもよいエポキシ基含有1価有機基、アルコキシシリルアルキル基、または水素原子を表すが、少なくとも1つは酸素原子が介在していてもよいエポキシ基含有1価有機基であり、
n1およびn2は、それぞれ独立して1~5、かつ、n1+n2=3~6を満たす整数を表し、
n3およびn4は、それぞれ独立して1~5、かつ、n3+n4=3~6を満たす整数を表し、
mは、1~11の整数を表す。)
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記R
1
、R
2
、R
3
およびR
4
が、メチル基である請求項1記載のエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン。
【請求項3】
前記Z
1
およびZ
2
が、3-グリシジルオキシプロピル基および2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチル基から選ばれる1種以上である請求項1記載のエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン。
【請求項4】
前記Yが、多環構造を有する2価飽和炭化水素基である請求項1記載のエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン。
【請求項5】
前記Yが、下式(2a)および(2b)で表される2価飽和炭化水素基から選ばれる1種以上である請求項4記載のエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン。
TIFF
2024076049000023.tif
21
65
(式中、アスタリスク(*)は、ケイ素原子との結合部位を示し、各不斉炭素における立体配置は、シス(エキソ)またはトランス(エンド)のいずれであってもよい。)
【請求項6】
n1およびn4が、3であり、n2およびn3が、1である請求項1記載のエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン。
【請求項7】
エポキシ基の官能基当量が、200~400g/モルである請求項1記載のエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン。
【請求項8】
(A)請求項1~7のいずれか1項記載のエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン:100質量部、および
(B)硬化剤:0.01~5質量部
を含む硬化性組成物。
【請求項9】
(C)前記(A)以外のエポキシ基含有化合物:1~200質量部を含む請求項8記載の硬化性組成物。
【請求項10】
前記硬化剤が、光酸発生剤である請求項9記載の硬化性組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン、それを含む硬化性組成物およびその硬化物に関し、さらに詳述すると、エポキシ基含有環状シロキサン骨格が連結基により連結されたオルガノポリシロキサン、それを含む硬化性組成物およびその硬化物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
エポキシ基を有するオルガノポリシロキサンは、非シロキサン系のフェノール樹脂骨格を有するエポキシ材料と比較して、耐熱黄変特性および低硬化収縮に優れることから、電子材料用途にてエポキシ官能型ポリシロキサンを用いた封止材やレンズ成形材が提案されている(特許文献1、2)。
また、エポキシ基を有するオルガノポリシロキサンは、シロキサン骨格の耐熱性、耐候性を生かした塗料用バインダーとしての応用も提案されている(特許文献3~6)。
【0003】
一方、従来の硬化性エポキシ材料の硬化物にはクラックが生じやすいという欠点があり、エポキシ基を有するオルガノポリシロキサンにおいても十分な特性改良には至っていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-171021号公報
特開2019-189874号公報
特開2015-112599号公報
特開2019-143161号公報
特開2019-108541号公報
特開2012-144678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、耐クラック性および可とう性に優れる硬化物を与えるエポキシ基含有オルガノポリシロキサン、それを含む硬化性組成物およびその硬化物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、エポキシ基含有環状シロキサンが連結基により連結された主骨格を有するオルガノポリシロキサンが、エポキシ基の重合により得られる硬化物の可とう性および耐クラック性を向上させることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は、
1. 下記一般式(1)で表されるエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン、
TIFF
2024076049000001.tif
63
71
(式中、R
1
、R
2
、R
3
およびR
4
は、それぞれ独立して、酸素原子が介在していてもよい炭素数1~20の1価炭化水素基を表し、
Yは、2価炭化水素基を表し、

1
およびZ
2
は、それぞれ独立して、酸素原子が介在していてもよい炭素数1~20の1価炭化水素基、酸素原子が介在していてもよいエポキシ基含有1価有機基、アルコキシシリルアルキル基、または水素原子を表すが、少なくとも1つは酸素原子が介在していてもよいエポキシ基含有1価有機基であり、
n1およびn2は、それぞれ独立して1~5、かつ、n1+n2=3~6を満たす整数を表し、
n3およびn4は、それぞれ独立して1~5、かつ、n3+n4=3~6を満たす整数を表し、
mは、1~11の整数を表す。)
2. 前記R
1
、R
2
、R
3
およびR
4
が、メチル基である1のエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン、
3. 前記Z
1
およびZ
2
が、3-グリシジルオキシプロピル基および2-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチル基から選ばれる1種以上である1のエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン、
4. 前記Yが、多環構造を有する2価飽和炭化水素基である1のエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン、
5. 前記Yが、下式(2a)および(2b)で表される2価飽和炭化水素基から選ばれる1種以上である4のエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン、
TIFF
2024076049000002.tif
21
65
(式中、アスタリスク(*)は、ケイ素原子との結合部位を示し、各不斉炭素における立体配置は、シス(エキソ)またはトランス(エンド)のいずれであってもよい。)
6. n1およびn4が、3であり、n2およびn3が、1である1のエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン、
7. エポキシ基の官能基当量が、200~400g/モルである1のエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン、
8. (A)1~7のいずれかのエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサン:100質量部、および
(B)硬化剤:0.01~5質量部
を含む硬化性組成物、
9. (C)前記(A)以外のエポキシ基含有化合物:1~200質量部を含む8の硬化性組成物、
10. 前記硬化剤が、光酸発生剤である9の硬化性組成物、
11. 9の硬化性組成物が硬化してなる硬化物
を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、耐クラック性および可とう性を有する硬化物を与えるエポキシ基含有オルガノポリシロキサン、およびそれを含む硬化性組成物を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明について具体的に説明する。
[1]エポキシ基含有オルガノポリシロキサン
本発明に係るエポキシ基含有環状オルガノポリシロキサンは、下記一般式(1)で表される。
【0010】
TIFF
2024076049000003.tif
63
71
(【0011】以降は省略されています)

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