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公開番号2024074462
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2022185615
出願日2022-11-21
発明の名称コンクリート形成型枠緊締具
出願人個人
代理人
主分類E04G 17/065 20060101AFI20240524BHJP(建築物)
要約【課題】コンクリート型枠の組立及び解体にコンクリート形成型枠緊締具を使用する事により工期短縮及びコストダウンを実現し、コンクリート構造戸建住宅の普及を図る。
【解決手段】流し込むコンクリートの厚み寸法を支持する型枠締付セパボルトと称する支持具を、抜取り可能にした事で、コンクリート打設固化養生後に抜取る事で、コンクリート躯体から型枠が分離され、連結されたコンパネフォームと称するコンクリート型枠にバタ材を取付けた状態で、吊上げて移動移設が可能になり、また、前記型枠締付セパボルトと称する支持具を再使用する事で工期短縮及びコストダウンを実現する。
また、バタ材締付部とコンクリートの厚み寸法を支持する支持部を一体に形成した事で、持ち運び及び一部の作業工程が省略される特徴がある。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対向するコンクリート型枠(4)の連結とせき板(4a)間及び背面を支持するためのコンクリート形成型枠緊締具にあって、
前記コンクリート形成型枠緊締具は、ガイドピン(6)及び係止ピン(6g)を具備する型枠連結具と、型枠締付セパボルト(1)と、保護管(2a)及び両座具コン(2)と、両当座(3)及び両締付ビス(3ee)と、両締付ナット(1c)との部材で構成され、
所要の長さを有する丸鋼軸体に、先端径が小さくなるテーパーを形成し、その直後に係止ピン(6)を差込むための貫通孔(6h)を形成し、その後方が胴体部(6a)とし、その後方が前記胴体部(6a)の直径より径を小さくした締付軸部(6b)とし、その締付軸部(6b)全体に雄ネジを形成し、その雄ネジ部分に丸座金(6e)を差込み、その後部に六角形状の締付けナット(6d)を螺合し、末端を六角形状の締付けナット(6d)の外れを防止する突起(6f)を形成してなる前記ガイドピン(6)と、
所定の長さ有する弾力性の棒線を概略スナップピン状に形成し、対向する一方側を直線部とし、他方側をガイドピン(6)の胴体部(6a)に挟込み固定するため、波状に屈曲形成し、その屈曲点を手前に折り曲げた部分をつまみ部(6gg)を形成してなる係止ピン(6g)と、
所要長さを有する丸鋼軸体の両先端が小さくなるテーパーを締付ナット(1c)の内径と一致するまで形成し、その後部に六角形状の締付ナット(1c)嵌合のためネジの内径と一致する直径の水平部(1aa)を形成し、その後方に雄ネジ部(1b)を形成し、その雄ネジ部(1b)と支持部(1e)との境界のネジ山一個分程度削り取り、締付ナット(1c)が当接止まる部分をナット停止面(1d)として形成し、それらの左右対称となる部位で支持部(1e)を挟む形状としてなる型枠締付セパボルト(1)と、
前記型枠締付セパボルト(1)の雄ネジ部(1b)に螺合される六角形状の締付ナット(1c)と、
対向するコンクリート型枠せき板(4a)表面間の距離を確保し、言い換えればコンクリートの厚み部分に座具コン(2)と、弾力性を有する保護管(2a)と、座具コン(2)とを順番に配置し、型枠締付セパボルト(1)を差込み固定し、せき板(4a)同士の間隔を支持すると同時に前記型枠締付セパボルト(1)の軸体を保護する両座具コン(2)及び保護管(2a)と、
連結したコンクリート型枠(4)背部の荷重を支持するバタ材(7)を固定するため、前記型枠締付セパボルト(1)の上下に配置されたバタ材(7)を、当座(3)を介して六角形状の締付けナット(1c)を工具により回転させて締付けて圧力固定するための当座(3)及び、コンパネフォームと称するコンクリート型枠(4)の縁リブ(4c)に固定するため前記当座(3)の座部(3c)に形成されたビス貫通孔(3e)に締付ビス(3ee)を差込み、工具により締付固定する事で、前記当座(3)のみでバタ材(7)を支持固定し、コンクリート打設固化後前記型枠締付セパボルト(1)の抜取りを可能にしてなる前記当座(3)及び締付ビス(3ee)とを備え、
コンパネフォームと称するコンクリート型枠(4)の組立及び解体作業を容易にし、工期短縮とコストダウンを実現するために、前記当座(3)の座部(3c)に形成されたビス貫通孔(3e)に締付ビス(3ee)を差込み、工具により締付固定する事で、連結したコンクリート型枠(4)背部の荷重を支持するバタ材(7)を前記当座(3)のみで支持固定し、コンクリート打設固化養生後、型枠締付セパボルト(1)の雄ネジ部(1b)に螺合する六角形状の締付けナット(1c)を工具により回転させて取外し、前記型枠締付セパボルト(1)の抜取りを可能にした事を特徴とするコンクリート形成型枠緊締具。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記型枠締付セパボルト(1)は、 所要長さを有する丸鋼軸体の両先端が小さくなるテーパーを形成し、その後方に六角形状の締付ナット(1c)嵌合のためネジの内径と一致する直径の水平部(1aa)を形成し、その後方に雄ネジ部(1b)を形成し、その雄ネジ部(1b)と支持部(1e)との境界側をネジ山一個分程度削り取り、締付ナット(1c)が当接止まる部分をナット停止面(1d)として形成し、それらの左右対称となる部位で支持部(1e)を挟む形状で形成され、対向するコンクリート型枠(4)の背部に在る前記型枠締付セパボルト(1)の上下に配置されたバタ材(7)を、当座(3)を介して前記型枠締付セパボルト(1)の雄ネジ部(1b)に螺合された前記六角形状の締付ナット(1c)を回転させて締付ける事で、前記バタ材(7)が固定されると同時にコンクリートの厚み寸法も支持確保される事を特徴とする請求項1記載のコンクリート形成型枠緊締具。
【請求項3】
当座(3)にあって、コンクリート型枠(4)の縁リブ(4c)に、前記当座(3)の座部(3c)に締付ビス(3ee)が挿入するビス貫通孔(3e)を形成し、前記ビス貫通孔(3e)に締付ビス(3ee)を差込み、工具により回転させて締付けて固定する事で、連結したコンクリート型枠(4)の背部にバタ材(7)が前記当座(3)のみで支持固定された状態で、型枠締付セパボルト(1)の抜取りを可能にした事を特徴とする請求項1記載のコンクリート形成型枠緊締具。
【請求項4】
座具コン(2)にあって、せき板(4a)に接する面の直径が小さい円錐台形状で、その軸心に型枠締付セパボルト(1)が挿通する貫通孔を、せき板(4a)に接する面の直径が大きくなる円錐台形状にしたものをコンクリート質材により型成した事で、保護管(2a)の両端に取付け、抜取り可能な型枠締付セパボルト(1)に差込むだけで取付く事とコンクリート質材により埋込み型としたため、コンクリート打設固化後の取外しが不要であり、また、せき板(4a)に接する面の直径が小さい円錐台形状のためコンクリート打設固化後、壁面から外れる事がない、また、貫通孔を、せき板(4a)に接する面の直径が大きくなる円錐台形状にした事で、モルコン栓(2b)の差込み圧着が容易になる事を特徴とする請求項1記載のコンクリート形成型枠緊締具。
【請求項5】
ガイドピン(6)と係止ピン(6g)で構成するコンクリート型枠連結具にあって、前記ガイドピン(6)の形態は、所要の長さを有する丸鋼軸体の先端径が小さくなるテーパーを形成し、その直後に係止ピン(6g)を差込むための貫通孔(6h)を形成し、その後方が胴体部(6a)とし、その後方が前記胴体部(6a)の直径より径を小さくした締付軸部(6b)とし、その締付軸部(6b)全体に雄ネジを形成し、その雄ネジ部分に丸座金(6e)を差込み、その後部に六角形状の締付けナット(6d)を螺合し、末端を締付けナット(6d)の外れを防止する突起(6f)を形成してなり、
前記係止ピン(6g)の形態は、直線部と湾曲状のつまみ部(6gg)と波状部との部位で一体に形成され、ガイドピン(6)に形成された貫通孔(6h)に係止ピン(6g)の直線部を差込み、前記湾曲状のつまみ部(6gg)を軽く押さえる事で、前記波状部の間に前記ガイドピン(6)が挟まれて前記係止ピン(6g)の外れを防止する。
これにより、連結するコンクリート型枠(4)同士の縁リブ(4c)に形成された連結孔(4d)同士に前記ガイドピン(6)を差込む事で出現する係止ピン(6g)を差込むための貫通孔(6h)に前記係止ピン(6g)の直線部を差込み、前記湾曲状のつまみ部(6gg)を軽く押さえる事で、前記波状部の間に前記ガイドピン(6)を挟み固定し、その前記ガイドピン(6)の前記締付軸部(6b)にとどまる前記丸座金(6e)を介して六角形状の前記締付けナット(6d)を回転させて締付ける事で、連結するコンクリート型枠(4)同士が、左右の出入り及び高さが揃い連結される事を特徴とする請求項1記載のコンクリート形成型枠緊締具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
型枠連結具が具備するガイドピンが貫通する貫通孔を一定の間隔に複数設けた桟木又は合成樹脂等の縁リブを、せき板の端部より必要寸法程度後退した位置に固定し、なお連結部に型枠締付セパボルトが貫通する半円形の貫通孔を形成してなるコンパネフォームと称するコンクリート型枠、及び前記縁リブをせき板の端部に固定してなる型枠パネルと称するコンクリート型枠の組立及び解体に関する金具又は用具である。
続きを表示(約 1,300 文字)【0002】
コンクリート形成型枠緊締具に関するものである。
【0003】
対向する型枠せき板の間隔を支持する型枠締付セパボルトと称する支持部材を、抜取り可能にする形態に関するものである。
【0004】
前記型枠締付セパボルトの形態に関するものである。
【0005】
対向する型枠せき板の間隔を支持すると同時に、連結されるコンクリート型枠の背部を支持するバタ材を固定する形態に関するものである。
【背景技術】
【0006】
図5は、型枠間隔を支持する従来のバタ材締付金具を示す説明図であり、これによると、丸セパの両端ネジ部にPコンを螺合し、そのPコン軸足のネジ部にせき板を介してバタ材締付金具のネジ部を螺合し、そのバタ材締付金具軸部の上下にバタ材を配置し、その軸部にとどまる当座を介して締付ナットを回転させて締付固定し、流し込むコンクリート荷重を支持する方法が一般的に採用される。
しかし、部品数が多く、ネジ螺合作業に手間がかかる他、図6に示すように、 丸セパのネジ部がせき板のセパ孔に絡み、型枠解体を困難にさせる欠点がある。
【0007】
前記丸セパの配置取付においては、コンクリートが流し込まれるせき板の間隔が狭く、作業員が中に入れない場合には、せき板の周囲に桟木又は金属等の縁リブが固定された型枠パネルと称する型枠のせき板に形成された小さな貫通孔に、型枠パネルの外方から手さぐりで、丸セパの軸体を挿通させる必要があり、挿通作業は困難な作業であるため、セパダシ君と称するセパ通し工具が開発されている。しかし、工具の取付け取外しに手間がかかる難点がある。
【0008】
特開2013-079514(特許文献1)によるコンクリート型枠同士を連結させる型枠連結具は、コンパネフォーム型枠に固定された概略L型の縁リブ同士に設けられた連結孔に、連結具が具備するガイドピンを挿入し、前記ガイドピンの先端部に設けられた受止ピン挿入用の挿通孔に受止ピンを挿入し、そして、前記ガイドピンの後端部に螺着するネジボルトを回転させることでガイドピンが可動して挟持するようにした形態であり、構造が複雑なため製品化が困難となり改良する必要があった。
【0009】
特開2011‐184951(特許文献5)により、概略L型のバタ受金具にバタ締付金具を固定し、その概略L型のバタ受金具を、型枠せき板に固定し、連設した型枠の背面を支持する横バタ材を締着してなる大型型枠のセパレータを抜取る形態にして、丸セパを抜取り、前記大型型枠をコンクリート躯体から分離させ、その大型型枠を吊上げて移動移設する工法を考案し、外部足場床での作業が少なくなり安全作業上、評価された。
しかし、L型のバタ受け金具をせき板に固定した事で、持ち運び移動などの不便から採用されなかった。
【0010】
型枠パネルの剥がし作業と型枠間隔保持用コーンの取外し作業に手間がかかると共に、型枠の組立にも手間がかかるという課題を解決した方法を、特開2017-172203(特許文献4)で公開されている。
(【0011】以降は省略されています)

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