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公開番号2024072336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-28
出願番号2022183055
出願日2022-11-16
発明の名称バケット式自動弁
出願人株式会社テイエルブイ
代理人
主分類F16T 1/30 20060101AFI20240521BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】確実に閉弁を行うことができるバケット式自動弁の提供。
【解決手段】
流入口13から弁室10に向けて矢印91方向にドレンが流入した場合、バケット3の内側空間30とバケット3の外側の弁室10にドレンが充満するため、バケット3及びボールフロート2は自重によって図1に示す開弁状態を維持する。このため、ドレンは流出口14から排出される。そして、この状態から弁室10に蒸気が流入した場合、バケット3の内側空間30の上部に蒸気が滞留して浮力を生じさせ、バケット3及びボールフロート2は矢印95方向に浮上し、ボールフロート2が弁座50に着座して弁口51を閉弁する。バケット3の支持凹部32の曲率は、ボールフロート2の球外面の曲面の曲率よりも小さく構成されているため、ボールフロート2は揺動しながら弁座50に密着し、確実に弁口51を閉弁することができる。なおガイド33によって、ボールフロート2は矢印97、98方向にのみ揺動する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
互いに連通する入口部、弁室空間及び出口部が形成された本体であって、当該入口部から対象液体又は対象気体が当該弁室空間に向けて流入する本体、
前記本体に設けられた弁座手段であって、前記弁室空間の上部又は上部近傍と前記出口部とを連通させる弁口部が形成された弁座手段、
前記弁室空間に浮動可能に配置され、内部にバケット空間が形成され、上面側に載置面が形成されたバケット手段であって、前記弁室空間に前記対象液体が滞留した状態において、当該バケット空間に前記対象液体が滞留したとき、前記弁室空間の下部に位置する下降状態となり、当該バケット空間に前記対象気体が滞留したとき、当該下降状態から浮上した浮上状態となるバケット手段、
自由に動作可能な状態で前記バケット手段の前記載置面に載置された弁体手段であって、前記バケット手段が前記下降状態にあるとき前記弁座手段から離れて前記弁口部を開放し、前記バケット手段が前記浮上状態にあるとき前記弁座手段に接して前記弁口部を閉塞する弁体手段、
を備えたことを特徴とするバケット式自動弁。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
請求項1に係るバケット式自動弁において、
前記弁体手段は、球形状に形成されており、
前記バケット手段の前記載置面は、前記弁体手段の球形状の曲面よりも曲率が小さい湾曲凹部として形成されており、
前記弁体手段は、前記バケット手段の載置面上で湾曲凹部の湾曲に沿って揺動自在である、
ことを特徴とするバケット式自動弁。
【請求項3】
請求項2に係るバケット式自動弁において、
前記弁体手段を一定の揺動方向にのみ揺動させる案内手段、
を備えたことを特徴とするバケット式自動弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願に係るバケット式自動弁は、弁室内に配置したバケットの下降・浮上動作を利用して開閉する自動弁の技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
産業プラントには、ボイラーで生成された蒸気を供給先に向けて高温・高圧で移送する配管系統が設置されていることがある。この配管内で蒸気が液化しドレン(蒸気の凝縮水)が発生した場合、蒸気の移送の障害になるため、適宜、ドレンを配管外に排出する必要がある。
【0003】
このために、配管系統の随所にスチームトラップが設けられている。スチームトラップは配管内のドレンを適宜、自動的に外部に排出する。スチームトラップとしては、種々のタイプ、構造のものが知られており、バケット式やフロート式等のメカニカルスチームトラップがある。この中のバケット式スチームトラップは、弁室内に逆向きに配置したバケットの下降・浮上動作を利用して自動的に開閉するスチームトラップである。
【0004】
バケット式スチームトラップに関する技術として後記特許文献1に開示されたフリーバケットフロート式スチームトラップがある。このフリーバケットフロート式スチームトラップの弁ケーシング内には、互いに連通する入口5、弁室4及び出口14が形成されている。弁室4の上部には弁口16が形成された弁座18が固定されており、弁口16を通じて弁室4と出口14とは連通している。
【0005】
また、弁室4の底壁には導入管7が固定されており、導入管7は弁室4内で直立している。この導入管7には内部に導入孔8が形成され、さらに先端部分に通孔9が形成されている。そして、弁室4内にはバケットフロート22が自由状態で収容されている。このバケットフロート22は外表面に球面状の弁面を形成する球殻23を有しており、下部には開口25が形成されている。この開口25を導入管7が貫通する状態でバケットフロート22は配置されている。
【0006】
弁室4の頂壁には案内棒27が取り付けられている。案内棒27の上端28は球形状に形成されており、この上端28は弁室4の頂壁の球受け29に回転自在に嵌合している。案内棒27の下端は導入管7の先端近傍まで伸びて配置されており、案内棒27はバケットフロート22の上部に形成された貫通孔30を貫通している。
【0007】
入口5からドレンが流入した場合、バケットフロート22内部や弁室4にはドレンが充満し、バケットフロート22は自重によって下降し弁口16を開弁する。これによって、ドレンは出口14から排出される。そして、入口5から蒸気等の気体が流入した場合、この気体はバケットフロート22内部に滞留してバケットフロート22を浮上させる。これによって、バケットフロート22の外表面である弁面が弁座18に着座して弁口16を閉弁し、蒸気の流出を遮断する。
【0008】
バケットフロート22の浮上又は下降の動きは案内棒27で案内される。案内棒27は上端28を支点として自由に揺動可能であるため、弁座18の一点を支点に回転し、弁口16を開閉するバケットフロート22の動作を妨げない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
実開平2-29398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、前述の特許文献1に開示されたフリーバケットフロート式スチームトラップにおいては、バケットフロート22の動きが、上端28を支点に揺動する案内棒27に規制される。このため、バケットフロート22の外表面である球殻23によって、弁口16を十分に閉弁することができない場合がある。弁口16の閉弁が不十分な場合、弁口16から蒸気が漏れ出し、蒸気ロスを生じる虞がある。
(【0011】以降は省略されています)

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