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公開番号2024070175
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2022180638
出願日2022-11-10
発明の名称樹脂組成物の製造方法
出願人YKK AP株式会社
代理人個人
主分類C08J 3/215 20060101AFI20240515BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】硬質ポリ塩化ビニルを主成分とする樹脂形材をリサイクルして、軟質ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を容易に製造する。
【解決手段】樹脂組成物の製造方法では、硬質ポリ塩化ビニルを主成分とする樹脂形材を原料に用いて、軟質ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を製造する。樹脂組成物の製造方法は、樹脂形材を粉砕して粉砕材を形成する粉砕工程と、粉砕材、軟質ポリ塩化ビニル製のペレット、及び、可塑剤を加熱しつつ混練して、粉砕材、ペレット、及び、可塑剤が混合された樹脂組成物を製造する混合工程と、を有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
硬質ポリ塩化ビニルを主成分とする樹脂形材を原料に用いて軟質ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を製造する樹脂組成物の製造方法であって、
前記樹脂形材を粉砕して粉砕材を形成する粉砕工程と、
前記粉砕材、軟質ポリ塩化ビニル製のペレット、及び、可塑剤を加熱しつつ混練して、前記粉砕材、前記ペレット、及び、前記可塑剤が混合された前記樹脂組成物を製造する混合工程と、
を有する樹脂組成物の製造方法。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
請求項1に記載された樹脂組成物の製造方法において、
前記混合工程は、前記粉砕材と前記ペレットを加熱しつつ混練する工程と、前記粉砕材と前記ペレットの混練物と前記可塑剤を加熱しつつ混練する工程と、を有する樹脂組成物の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された樹脂組成物の製造方法において、
前記混合工程では、前記粉砕材、前記ペレット、及び、前記可塑剤の混練物を加熱の温度を低下させながら混練する樹脂組成物の製造方法。
【請求項4】
請求項1又は2に記載された樹脂組成物の製造方法において、
前記混合工程では、100重量部の前記粉砕材に対し、1~30重量部の前記ペレットを添加する樹脂組成物の製造方法。
【請求項5】
請求項1又は2に記載された樹脂組成物の製造方法において、
前記混合工程では、前記粉砕材の最大寸法が15mm以下である樹脂組成物の製造方法。
【請求項6】
請求項1又は2に記載された樹脂組成物の製造方法において、
前記粉砕工程では、硬質ポリ塩化ビニルを主成分とする本体部に軟質ポリ塩化ビニルを主成分とする付属部が付属する前記樹脂形材を粉砕する樹脂組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軟質ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を製造する樹脂組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂窓等の建具では、硬質ポリ塩化ビニルを主成分とする樹脂形材が使用されている。樹脂形材は、硬質ポリ塩化ビニルの樹脂材料を加熱して溶融し、溶融した樹脂材料を押出成形して製造される。このような樹脂形材をリサイクルして、軟質ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を製造する場合には、例えば、樹脂形材を粉砕した粉砕材と液体の可塑剤を混練し、粉砕材の硬質ポリ塩化ビニルを可塑剤により軟質化して、軟質ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を製造する。
【0003】
ところが、製造後の樹脂形材では、樹脂の粒子が押出成形により潰れて、押出成形前に存在した樹脂の粒子内の空隙がほとんどなくなる。これに伴い、樹脂形材の粉砕材と可塑剤の混練中に、可塑剤が粉砕材に浸み込み難くなり、粉砕材同士が可塑剤によって滑り易くもなる。そのため、樹脂形材の粉砕材と可塑剤が混練され難くなり、粉砕材の硬質ポリ塩化ビニルを可塑剤により軟質化するのが困難となる。これに対し、従来、硬質塩化ビニル系樹脂成形品の粉砕物、可塑剤、及び、無機充填材を加熱混練機により混練して、塩化ビニル系樹脂組成物を製造する塩化ビニル系樹脂組成物の製造方法も知られている(特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載された従来の塩化ビニル系樹脂組成物の製造方法では、無機充填材により可塑剤を吸収して、粉砕物に可塑剤を無機充填材とともに混練する。しかしながら、可塑剤の吸収に無機充填材を必要とするため、可塑剤の添加量が制限されて、柔らかい塩化ビニル系樹脂組成物を製造するのが困難になる虞がある。また、可塑剤の添加量を増加させるためには、無機充填材の添加量も増加させる必要があり、塩化ビニル系樹脂組成物の物性に影響が生じる虞もある。可塑剤の添加量が無機充填材の種類等に依存するため、塩化ビニル系樹脂組成物の設計が制限されることもある。従って、従来の塩化ビニル系樹脂組成物の製造方法においては、塩化ビニル系樹脂組成物を容易に製造する観点から、改良の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5446104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、硬質ポリ塩化ビニルを主成分とする樹脂形材をリサイクルして、軟質ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を容易に製造することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
硬質ポリ塩化ビニルを主成分とする樹脂形材を原料に用いて軟質ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を製造する樹脂組成物の製造方法であって、
前記樹脂形材を粉砕して粉砕材を形成する粉砕工程と、
前記粉砕材、軟質ポリ塩化ビニル製のペレット、及び、可塑剤を加熱しつつ混練して、前記粉砕材、前記ペレット、及び、前記可塑剤が混合された前記樹脂組成物を製造する混合工程と、
を有する樹脂組成物の製造方法である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、硬質ポリ塩化ビニルを主成分とする樹脂形材をリサイクルして、軟質ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の軟質ポリ塩化ビニルの樹脂組成物の製造手順を示すフローチャートである。
本実施形態の軟質ポリ塩化ビニルの樹脂組成物の製造過程の各段階の状態を模式的に示す図である。
本実施形態の加熱混練機により混練する粉砕材の例を示す図である。
本実施形態の樹脂形材の他の例を示す図である。
比較例と実施例の応力-ひずみ曲線である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の樹脂組成物の製造方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の樹脂組成物の製造方法では、硬質ポリ塩化ビニルを主成分とする樹脂形材を原料に用いて、軟質ポリ塩化ビニルの樹脂組成物を製造する。これにより、一旦製造された樹脂形材を再利用して、樹脂形材を樹脂組成物にリサイクルし、新たに樹脂組成物を生成する。
(【0011】以降は省略されています)

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