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公開番号2024069122
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2023028224
出願日2023-02-27
発明の名称プロバイオティクスコンビネーションを豚回腸炎予防用生物学的薬剤の製造に使用する方法
出願人海南浙江大学研究院,HAINAN INSTITUTE OF ZHEJIANG UNIVERSITY
代理人個人,個人
主分類A61K 35/747 20150101AFI20240514BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】本発明は、プロバイオティクスコンビネーションを豚回腸炎予防用生物学的薬剤の製造に使用する方法に関し、バイオロジーの技術分野に属するものである。
【解決手段】本発明は、ジョンソン乳酸菌とバチルスサブチリスが1:3の比例に混合されたプロバイオティクスが動物の体内に入ることにより、回腸内の病原性バクテリアのコロニー形成を大幅に抑制、低減し、回腸炎の発病を予防し、下痢率を低減し、子豚の成長をサポートすることができる。また、炎症促進因子の含量を低減し、腸内炎症の発病を抑制することができる。混合型プロバイオティクスを子豚に投げ与えることにより、飼養期間内の子豚の成長を均等にし、いろいろな治療用薬物の用量を低減し、ひね豚をなくし、豚のリスティング率を確保することができる。それにより、経済的収益を大幅に向上させ、養豚場の運営と管理を改善することができる。したがって、プロバイオティクスの混合物は、安全であり、有効である生物学的添加剤であり、豚回腸炎の予防において幅広く使用することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
プロバイオティクスコンビネーションを豚回腸炎予防用生物学的薬剤の製造に使用する方法であって、前記プロバイオティクスコンビネーションはジョンソン乳酸菌(Lactobacillus johnsonii)とバチルスサブチリス(Bacillus subtilis)であることを特徴とするプロバイオティクスコンビネーションを豚回腸炎予防用生物学的薬剤の製造に使用する方法。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
ジョンソン乳酸菌とバチルスサブチリスの質量比例は1:3であることを特徴とする請求項1に記載のプロバイオティクスコンビネーションを豚回腸炎予防用生物学的薬剤の製造に使用する方法。
【請求項3】
前記プロバイオティクスコンビネーションの用量は20~150mg/kgであることを特徴とする請求項1に記載のプロバイオティクスコンビネーションを豚回腸炎予防用生物学的薬剤の製造に使用する方法。
【請求項4】
豚回腸炎予防用生物学的薬剤であって、前記豚回腸炎予防用生物学的薬剤の活性成分はプロバイオティクスコンビネーションを含み、前記プロバイオティクスコンビネーションはジョンソン乳酸菌(Lactobacillus johnsonii)とバチルスサブチリス(Bacillus subtilis)であることを特徴とする豚回腸炎予防用生物学的薬剤。
【請求項5】
ジョンソン乳酸菌とバチルスサブチリスの質量比例は1:3であることを特徴とする請求項4に記載の豚回腸炎予防用生物学的薬剤。
【請求項6】
前記豚回腸炎予防用生物学的薬剤の用量は20~150mg/kgであることを特徴とする請求項4に記載の豚回腸炎予防用生物学的薬剤。
【請求項7】
ジョンソン乳酸菌(Lactobacillus johnsonii)とバチルスサブチリス(Bacillus subtilis)が添加されることを特徴とする飼料。
【請求項8】
請求項4~6のうちいずれか一項に記載の豚回腸炎予防用生物学的薬剤を添加することを特徴とする飼料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオロジーの技術分野に属し、具体的に、プロバイオティクスコンビネーションを豚回腸炎予防用生物学的薬剤の製造に使用する方法に関するものである。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
豚増殖性腸炎(porcine proliferative enteritis)を豚回腸炎ともいう。豚回腸炎は、ロッソニアイントラセルラリス(Lawsonia intracellularis)により感染しかつ回腸とコロンのクリプト内の未成熟の豚細胞に腺腫性過形成(Adenomatous hyperplasia)が形成されることを特徴とする豚の感染性腸病気(intestinal disease)である。豚回腸炎の重要な臨床特徴は下痢であり、6~20週間育てかつ断乳した子豚が慢性の豚回腸炎に感染する確率が高い。慢性の豚回腸炎に感染する子豚の臨床特徴は、気力が衰え(One’s spirits are drooping)、毛が乱雑になり、食欲不振(Poor appetite)が生じ、間欠性下痢(Intermittent diarrhea)が現れ、糞便が液状またはペースト状になりかつ深い色になることにある。4~12個月育てた豚は急性の豚回腸炎に感染する確率が高い。急性の豚回腸炎に感染する豚の臨床特徴は、糞便が石炭のような黒色になるか或いは血液が含まれており、豚が突然死ぬことにある。病理の変化は主として、豚回腸に現れる。すなわち、回腸粘膜の肥厚、充血または出血、懸腸膜の腫れ、リンパ節の腫れ等の症状が現れる。病理学診断(pathological examination)によると、腸絨毛(intestinal villus)の長さが短くなり、クリプトの深さが深くなることを分かることができる。腸上皮細胞(intestinal epithelial cell)と腺上皮細胞(glandular epitheliuml cell)の増殖により、大量のマクロファージ(Macrophage)と好中性(neutrophil)の浸潤が形成されるおそれがある。ロッソニアイントラセルラリスに感染するクリプト細胞(Crypt cell)は通常、成熟の腸管上皮(intestinal epithelia)に成長することができない。それにより、ロッソニアイントラセルラリスに感染する豚の(腸管の)吸収機能が低下し、豚の成長が遅くなり、飼料が豚肉に変換される変換率(Conversion Rate)が低下し、養殖のコストが増加するおそれがある。研究によると、養豚業(Pig industry)の約96%の養豚場(pig farm)の豚が回腸炎に感染するそうである。回腸炎に感染することにより豚一頭あたりに3.5~7ドルの損失を被り、養豚業に多大な損失を与えるおそれがある。
【0003】
ロッソニアイントラセルラリスは腸内のコロニー形成細菌(Colonization bacteria)であり、それに感染する豚はいずれもロッソニアイントラセルラリスを携帯している。その病原菌は豚の糞便により体外に排出され、体外に排出される病原菌は強い感染性を有している。現在、ロッソニアイントラセルラリスを予防することができるワクチンが販売されているが、そのワクチンは、経口服用(Oral adminstration)をさせる必要があり、操作が煩雑であり、価格が高いとの欠点を有しているので、養豚場において大量に使用することができない。また、ロッソニアイントラセルラリスは成長の環境に対する要求が非常に厳しい。例えば、細胞内寄生(Intracellular parasitism)、マイクロエアロビック環境(Microaerobic environment)内の成長が求められるので、病原学(Etiology)に関する研究が迅速に発展することができない。
【0004】
動物の飼料にアンティビオティック(antibiotic)を添加することにより、動物の各疾病の発病を抑制し、畜産物(livestock products)の産量を向上させることができる。しかしながら、アンティビオティックを長期間使用すると、病原菌(pathogen)に薬物抵抗性(Drug resistance)が生じ、薬物抵抗性が畜産物から人類に転移するおそれがある。また、病原菌が空気により伝染(air-borne infection)するにより病原菌が人類に感染するおそれがある。したがって、動物が病原菌に対抗する能力を向上させ、かつアンティビオティックの濫用を減少させることができる代替方法を研究する必要がある。腸内の細菌は動物の体内の健康を維持する分野において重要な役割をしている。プロバイオティクス類の飼料添加剤を使用することにより、家畜(livestock)の生産を向上させ、動物の腸内の微生物フローラ(microbial flora)を改善し、病原菌の侵入とコロニー形成を有効に対抗し、有益のビタミンと短鎖脂肪酸(short-chain fatty acids)等の代謝産物(product of metabolism)の形成を確保し、ボディー免疫を増強させることができる。いろいろな研究によると、プロバイオティクスは、家畜の免疫のレベルと腸内の状態を向上させ、家畜の成長を大幅に促進することができる。
【0005】
以上のとおり、ロッソニアイントラセルラリスは特殊な環境において成長し、ロッソニアイントラセルラリスの成長にコストが多くかかり、ワクチン免疫(vaccine immunity)が形成されるので、豚回腸炎を容易に予防しかつ治療することができない。したがって、安全でありかつ有効であるプロバイオティクスを使用し、かつそれを飼料に添加することにより、豚回腸炎の予防の効果を向上させる必要がある。その方法は豚回腸炎の発病率を低減する1つの重要な措置である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の技術の欠点を解決するため、本発明は、ジョンソン乳酸菌とバチルスサブチリスが1:3の比例に混合されたプロバイオティクスを豚回腸炎予防用飼料の添加剤として使用することにより、豚回腸炎の感染を予防し、豚回腸炎に感染する子豚の腸管の状態を改善し、腸管の健康と成長を向上させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従来の技術の欠点を解決するため、本発明はプロバイオティクスコンビネーション(Probiotics combination)を豚回腸炎予防用生物学的薬剤(biological agents)の製造に使用する方法を提供する。前記プロバイオティクスコンビネーションはジョンソン乳酸菌(Lactobacillus johnsonii)とバチルスサブチリス(Bacillus subtilis)である。
【0008】
好ましくは、ジョンソン乳酸菌とバチルスサブチリスは中国の現地の豚腸から採集するものであり、ジョンソン乳酸菌とバチルスサブチリスの質量比例は1:3である。
【0009】
好ましくは、前記プロバイオティクスコンビネーションの用量は20~150mg/kgである。
【0010】
プロバイオティクスが飼料の質量の20mg/kg~150mg/kgに占めるようにプロバイオティクスを混合することにより、ロッソニアイントラセルラリスの感染による豚回腸炎の発症を大幅に緩和することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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