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公開番号2024067747
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022178060
出願日2022-11-07
発明の名称水素移送システムおよび水素移送方法
出願人川崎重工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類F17C 1/10 20060101AFI20240510BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】水素移送システムにおいて、水素脆化を抑制することを可能にする。
【解決手段】一態様に係る水素移送システムは、水素供給源から、水素ガス、または、液化水素を気化させた水素ガスを水素移送先に移送する水素移送流路と、インヒビター供給源と、インヒビター供給源と水素移送流路のある接続箇所とを接続し、インヒビター供給源から接続箇所にインヒビターを導くインヒビター供給流路と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水素供給源から、水素ガス、または、液化水素を気化させた水素ガスを水素移送先に移送する水素移送流路と、
インヒビター供給源と、
前記インヒビター供給源と前記水素移送流路のある接続箇所とを接続し、前記インヒビター供給源から前記接続箇所にインヒビターを導くインヒビター供給流路と、を備える、水素移送システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記水素供給源は、液化水素を供給し、
前記水素移送システムは、
前記水素移送流路における前記接続箇所より上流側部分に配置される、前記水素供給源から導かれた液化水素を昇圧する昇圧器と、
前記水素移送流路における前記昇圧器と前記接続箇所との間の部分に配置される、前記昇圧器により昇圧された液化水素を気化させる気化器と、を備える、請求項1に記載の水素移送システム。
【請求項3】
前記水素供給源は、水素ガスを供給し、
前記水素移送システムは、前記水素移送流路における前記接続箇所より下流側部分に配置される、前記水素供給源から導かれた水素ガスを昇圧する昇圧器を備える、請求項1に記載の水素移送システム。
【請求項4】
前記インヒビターは、酸素、空気、一酸化炭素、または、二酸化硫黄である、請求項1または2に記載の水素移送システム。
【請求項5】
前記水素移送先は、水素ガスを消費するガス消費器を含み、
前記ガス消費器は、水素ガスタービン、水素ガスエンジン、または、水素燃料ボイラである、請求項1または2に記載の水素移送システム。
【請求項6】
前記インヒビター供給流路に配置された流量調整弁を更に備える、請求項1または2に記載の水素移送システム。
【請求項7】
前記水素移送流路における前記接続箇所より上流側部分を流れる水素ガスの流量を検知する流量センサと、
前記流量センサにより検知された流量情報に基づき、前記流量調整弁を制御するコントローラと、を更に備える、請求項6に記載の水素移送システム。
【請求項8】
前記水素移送流路内のガス中のインヒビターの濃度を検知するガス濃度センサと、
前記ガス濃度センサにより検知された濃度情報に基づき、前記流量調整弁を制御するコントローラと、を更に備える、請求項6に記載の水素移送システム。
【請求項9】
前記水素移送先は、前記水素移送流路により導かれた水素ガスとオイルとを燃焼して、二酸化硫黄を含む排気ガスを排出する水素エンジンを含み、
前記水素移送システムは、前記水素エンジンで生じた排気ガスを前記インヒビター供給源に移送する排気流路を更に備え、
前記インヒビター供給源は、前記排気流路により導かれた排気ガス中の二酸化硫黄を前記インヒビターとして前記インヒビター供給流路へ供給する、請求項1または2に記載の水素移送システム。
【請求項10】
前記インヒビター供給源は、前記水素供給源であって、水を電気分解して水素ガスと酸素ガスとを生成する水素生成装置を含み、
前記水素移送流路は、前記水素生成装置により生成された水素ガスを前記水素移送先に移送し、
前記インヒビター供給流路は、前記水素生成装置により生成された酸素ガスを前記インヒビターとして前記接続箇所に導く、請求項1または2に記載の水素移送システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、水素移送システムおよび水素移送方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、タンク等に貯蔵されている液体水素を水素ガスとしてユースポイントへ供給するシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-070301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、水素により金属材料の強度および靭性が劣化される水素脆化が知られている。水素移送元から水素移送先に水素を移送するシステムにおいて、水素脆化を抑制することが望まれる。
【0005】
そこで、本開示は、水素脆化を抑制することを可能にする水素移送システムおよび水素移送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る水素移送システムは、水素供給源から、水素ガス、または、液化水素を気化させた水素ガスを水素移送先に移送する水素移送流路と、インヒビター供給源と、前記インヒビター供給源と前記水素移送流路のある接続箇所とを接続し、前記インヒビター供給源から前記接続箇所にインヒビターを導くインヒビター供給流路と、を備える。
【0007】
本開示の一態様に係る水素移送方法は、水素移送流路により、水素ガスまたは液化水素を供給する水素供給源から、水素ガス、または、液化水素を気化させた水素ガスを水素移送先に向かって流し、前記水素移送流路における水素ガスが流れる箇所において、水素ガス中にインヒビターを添加する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、水素脆化を抑制することを可能にする水素移送システムおよび水素移送方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る水素移送システムの概略構成図である。
変形例1に係る水素移送システムの概略構成図である。
第2実施形態に係る水素移送システムの概略構成図である。
変形例2に係る水素移送システムの概略構成図である。
変形例3に係る水素移送システムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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