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公開番号2024021279
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022124001
出願日2022-08-03
発明の名称水素供給装置及び水素供給方法
出願人株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人
主分類F17C 7/00 20060101AFI20240208BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】開閉弁を開弁させるように制御を実行したにも関わらず開閉弁を開弁できなかった場合から、開閉弁を開弁させること。
【解決手段】水素供給装置は、蓄電装置と、タンクと、開閉弁と、中圧圧力センサと、水素センサと、を備える。開閉弁は、タンクから水素消費装置への水素の供給と供給の遮断とを切り替える。中圧圧力センサは、水素が流れる方向において開閉弁よりも下流に設けられている。水素センサは、水素の漏洩を検出するために設けられている。制御装置は、水素供給装置の起動指令を受け付けた場合に、開閉弁を開弁させる制御を実行する。制御装置は、水素の漏洩を検出していない状態で中圧圧力センサによって測定される圧力が閾値未満の場合、開閉弁を開弁させる制御を再度実行する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
水素を消費することによって動作する水素消費装置に前記水素を供給する水素供給装置であって、
負荷に電力を供給する蓄電装置と、
前記水素を貯蔵するタンクと、
前記水素消費装置に向けて前記タンクから放出された前記水素が流れる供給流路と、
前記タンクから前記水素消費装置への前記水素の供給と供給の遮断とを切り替える開閉弁であって前記蓄電装置からの電圧が印加されていない状態で閉弁する開閉弁と、
前記供給流路に設けられた圧力センサであって前記水素が流れる方向において前記開閉弁よりも下流に設けられた圧力センサと、
前記水素の漏洩を検出するための水素センサと、
制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記水素供給装置の起動指令を受け付けた場合に、前記開閉弁を開弁させる制御を実行した後、
前記水素の漏洩を検出していない状態で前記圧力センサによって測定される圧力が閾値未満の場合、前記開閉弁を開弁させる制御を再度実行する、水素供給装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記水素消費装置は、前記水素の燃焼によって動作する内燃機関であり、
前記負荷は、前記内燃機関を始動させるためのスタータを含み、
前記制御装置は、キースイッチがスタート状態にされると、前記蓄電装置から前記スタータ及び前記開閉弁に電力が供給されるように制御を実行する、請求項1に記載の水素供給装置。
【請求項3】
前記供給流路に設けられた減圧弁を備え、
前記圧力センサは、前記水素が流れる方向において前記減圧弁よりも下流に設けられている、請求項1又は請求項2に記載の水素供給装置。
【請求項4】
負荷に電力を供給する蓄電装置と、
水素を貯蔵するタンクと、
前記水素を消費することによって動作する水素消費装置に向けて前記タンクから放出された前記水素が流れる供給流路と、
前記タンクから前記水素消費装置への前記水素の供給と供給の遮断とを切り替える開閉弁であって前記蓄電装置からの電圧が印加されていない状態で閉弁する開閉弁と、
前記供給流路に設けられた圧力センサであって前記水素が流れる方向において前記開閉弁よりも下流に設けられた圧力センサと、
前記水素の漏洩を検出するための水素センサと、
制御装置と、を備えた水素供給装置によって前記水素消費装置に前記水素を供給する水素供給方法であって、
前記制御装置は、
前記水素供給装置の起動指令を受け付けた場合に、前記開閉弁を開弁させる制御を実行した後、
前記水素の漏洩を検出していない状態で前記圧力センサによって測定される圧力が閾値未満の場合、前記開閉弁を開弁させる制御を再度実行する、水素供給方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、水素供給装置及び水素供給方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示の水素供給装置は、タンクと、開閉弁と、制御装置と、を備える。水素供給装置は、水素消費装置に水素を供給する。水素消費装置は、水素を消費することによって動作する。水素消費装置は、例えば、燃料電池システム、又は水素エンジンである。タンクは、水素を貯蔵している。開閉弁は、電磁弁である。開閉弁は、タンクから水素消費装置への水素の供給と供給の遮断とを切り替える。開閉弁は、蓄電装置から電圧が印加されることによって開弁する。開閉弁は、蓄電装置から電圧が印加されなくなることで閉弁する。制御装置は、開閉弁を開弁させる際には、蓄電装置から開閉弁に電圧が印加されるように制御を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-243563号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
蓄電装置が開閉弁以外の負荷に電力を供給している場合、蓄電装置から当該負荷に流れる電流と蓄電装置の内部抵抗とに基づいて蓄電装置に電圧降下が生じる。蓄電装置に電圧降下が生じると、制御装置が開閉弁を開弁させるように制御を実行したにも関わらず開閉弁を開弁できない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する水素供給装置は、水素を消費することによって動作する水素消費装置に前記水素を供給する水素供給装置であって、負荷に電力を供給する蓄電装置と、前記水素を貯蔵するタンクと、前記水素消費装置に向けて前記タンクから放出された前記水素が流れる供給流路と、前記タンクから前記水素消費装置への前記水素の供給と供給の遮断とを切り替える開閉弁であって前記蓄電装置からの電圧が印加されていない状態で閉弁する開閉弁と、前記供給流路に設けられた圧力センサであって前記水素が流れる方向において前記開閉弁よりも下流に設けられた圧力センサと、前記水素の漏洩を検出するための水素センサと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記水素供給装置の起動指令を受け付けた場合に、前記開閉弁を開弁させる制御を実行した後、前記水素の漏洩を検出していない状態で前記圧力センサによって測定される圧力が閾値未満の場合、前記開閉弁を開弁させる制御を再度実行する。
【0006】
制御装置は、水素供給装置の起動指令を受け付けた場合、開閉弁を開弁させる制御を実行する。水素の漏洩が検出されていない状態で、圧力センサによって測定される圧力が閾値未満の場合、開閉弁よりも下流の圧力が低下している状態である。この場合、開閉弁が閉弁している状態で、水素消費装置によって水素が消費されていると想定される。従って、この場合に、制御装置が開閉弁を開弁させる制御を再度実行することによって、開閉弁を開弁させるように制御を実行したにも関わらず開閉弁を開弁できなかった場合から、開閉弁を開弁させることができる。
【0007】
上記水素供給装置について、前記水素消費装置は、前記水素の燃焼によって動作する内燃機関であり、前記負荷は、前記内燃機関を始動させるためのスタータを含み、前記制御装置は、キースイッチがスタート状態にされると、前記蓄電装置から前記スタータ及び前記開閉弁に電力が供給されるように制御を実行してもよい。
【0008】
上記水素供給装置について、前記供給流路に設けられた減圧弁を備え、前記圧力センサは、前記水素が流れる方向において前記減圧弁よりも下流に設けられていてもよい。
上記課題を解決する水素供給方法は、負荷に電力を供給する蓄電装置と、水素を貯蔵するタンクと、前記水素を消費することによって動作する水素消費装置に向けて前記タンクから放出された前記水素が流れる供給流路と、前記タンクから前記水素消費装置への前記水素の供給と供給の遮断とを切り替える開閉弁であって前記蓄電装置からの電圧が印加されていない状態で閉弁する開閉弁と、前記供給流路に設けられた圧力センサであって前記水素が流れる方向において前記開閉弁よりも下流に設けられた圧力センサと、前記水素の漏洩を検出するための水素センサと、制御装置と、を備えた水素供給装置によって前記水素消費装置に前記水素を供給する水素供給方法であって、前記制御装置は、前記水素供給装置の起動指令を受け付けた場合に、前記開閉弁を開弁させる制御を実行した後、前記水素の漏洩を検出していない状態で前記圧力センサによって測定される圧力が閾値未満の場合、前記開閉弁を開弁させる制御を再度実行する。
【0009】
制御装置は、水素供給装置の起動指令を受け付けた場合、開閉弁を開弁させる制御を実行する。水素の漏洩が検出されていない状態で、圧力センサによって測定される圧力が閾値未満の場合、開閉弁よりも下流の圧力が低下している状態である。この場合、開閉弁が閉弁している状態で、水素消費装置によって水素が消費されていると想定される。従って、この場合に、制御装置が開閉弁を開弁させる制御を再度実行することによって、開閉弁を開弁させるように制御を実行したにも関わらず開閉弁を開弁できなかった場合から、開閉弁を開弁させることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、開閉弁を開弁させるように制御を実行したにも関わらず開閉弁を開弁できなかった場合から、開閉弁を開弁させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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