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公開番号2024003648
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-15
出願番号2022102934
出願日2022-06-27
発明の名称水素貯蔵容器
出願人NTTアノードエナジー株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類F17C 7/00 20060101AFI20240105BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】水素の貯蔵や運搬が容易で、更に貯蔵されている水素をそのまま利用することができる水素貯蔵容器を提供する。
【解決手段】気体水素を所定圧力で貯蔵する貯蔵空間15を壁面で密閉した水素貯蔵容器10であって、壁面は、加熱によって少なくともその一部に気体水素を外部に流出可能な開口33が形成される素材から構成されている水素貯蔵容器10。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
気体水素を所定圧力で貯蔵する貯蔵空間を壁面で密閉した水素貯蔵容器であって、
前記壁面は、加熱によって少なくともその一部に前記気体水素を外部に流出可能な開口が形成される素材から構成されている水素貯蔵容器。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記壁面は、
少なくともその一部に前記開口が形成される第1領域部と、
前記第1領域部とは異なる素材から構成され、前記第1領域部と隣接して配置されている第2領域部と、
を備えている請求項1に記載の水素貯蔵容器。
【請求項3】
前記第2領域部は、
前記第1領域部の周囲に配置され、前記開口の周囲の部分を形成する、
請求項2に記載の水素貯蔵容器。
【請求項4】
前記壁面には、複数の前記第1領域部が設けられている、
請求項3に記載の水素貯蔵容器。
【請求項5】
前記第2領域部は、複数の第2領域構成片から構成されている、
請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の水素貯蔵容器。
【請求項6】
前記第1領域部は、正五角形状の板状部材であり、
前記第2領域構成片は、正六角形状の板状部材である、
請求項5に記載の水素貯蔵容器。
【請求項7】
前記第2領域部は、周囲に前記第1領域部が配置され、前記第1領域部によって区画された領域を占める、
請求項2に記載の水素貯蔵容器。
【請求項8】
前記壁面には、複数の前記第2領域部が設けられ、
前記第1領域部は、複数の第1領域構成片から構成されており、
前記第1領域構成片は正六角形状の板状部材であり、
前記第2領域部は、正五角形状の板状部材である、
請求項7に記載の水素貯蔵容器。
【請求項9】
前記第1領域部は、可燃性の素材から構成され、前記第2領域部は自己消火性の素材から構成されている、
請求項2に記載の水素貯蔵容器。
【請求項10】
少なくとも前記第1領域部と前記第2領域部の境目は、水素の透過を妨げる薄膜によって覆われている請求項2に記載の水素貯蔵容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、水素の貯蔵や輸送の際に用いる水素貯蔵容器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、気候変動問題の解決のために、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量の削減が広く求められている。そして、燃焼させても二酸化炭素を発生しない水素が、脱炭素社会におけるエネルギー源の候補の一つとして着目されている。
【0003】
水素は、例えば火力発電の燃料として用いたり、あるいは酸素と化学反応をさせて燃料電池として用いたりすることができる。このため、水素は、カーボンニュートラルの達成に有用なエネルギー源として期待されている。
【0004】
一方、水素は、常温で気体として存在するため、その貯蔵や運搬の際には、例えば高圧で圧縮して、耐圧性を有するタンクやボンベなどの専用の容器に貯蔵したりすることが行われている。以降の説明において、気体の状態の水素を「気体水素」とも記載する。あるいは、低温で液化させた水素を、断熱性を有する専用の容器に貯蔵したりすることも行われている。このような専用の容器は、容積も大きく重いため、その取扱いが容易ではないという問題がある。
【0005】
このような問題を解決することを目的として、壁部に多数の細孔を有する中空ガラス微小球の内部に吸蔵合金などの水素吸水材料を封入した水素貯蔵装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、水素を透過するカプセルの内部にフラーレンやカーボンナノチューブなどを配置した容器なども提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2008-513712公報
特開2002-237318公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の特許文献1,2に記載された技術では、その大きさが小さいため、ボンベやタンクといった従来の専用容器と比べ、その取扱いは容易である。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、吸蔵合金は重量が大きいため、多くのカプセルを扱う場合には取扱いが容易ではないという問題があった。また、特許文献1,2に記載の技術では、貯蔵された水素を利用する際に、加熱を行うなどして内部に保持された水素を取り出す処理を行わなければならず、手間が掛かってしまうという問題があった。
【0008】
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであって、水素の貯蔵や運搬が容易で、更に貯蔵されている水素をそのまま利用することができる水素貯蔵容器を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本開示は、以下の手段を提供する。
本開示の水素貯蔵容器は、気体水素を所定圧力で貯蔵する貯蔵空間を壁面で密閉した水素貯蔵容器であって、前記壁面は、加熱によってその一部に前記気体水素を外部に流出可
能な開口が形成される素材から構成されている。
【0010】
本開示の水素貯蔵容器によれば、例えば火力発電設備の燃焼炉などに、水素貯蔵容器が投入され、その壁面が加熱されると、その一部に開口が形成され、所定圧力で貯蔵されていた気体水素が、その開口から外部に流出する。このため、貯蔵されていた水素を取り出すための処理を行うことなく、そのまま利用することができる。またタンクやボンベなどの従来の専用容器と異なり、輸送や貯蔵などを容易に行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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