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公開番号2024004406
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-16
出願番号2022104058
出願日2022-06-28
発明の名称多重殻タンク
出願人川崎重工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類F17C 13/08 20060101AFI20240109BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】第1槽と、第1槽を内包した第2槽とを備えた多重殻タンクにおいて、第1槽と第2槽の改良された接続構造を提供する。
【解決手段】多重殻タンクは、第1槽底板、及び、第1槽底板から起立する筒状の第1槽側板を有すると第1槽と、第1槽底板の下に配置された第2槽底板、及び、第2槽底板から起立し第1槽側板を間隔をあけて包囲する筒状の第2槽側板を有する第2槽と、第1槽と第2槽の槽間に配置され、第1槽側板と第2槽側板とを連結する第1アンカーストラップと、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1槽底板、及び、前記第1槽底板から起立する筒状の第1槽側板を有すると第1槽と、
前記第1槽底板の下に配置された第2槽底板、及び、前記第2槽底板から起立し前記第1槽側板を間隔をあけて包囲する筒状の第2槽側板を有する第2槽と、
前記第1槽と前記第2槽の槽間に配置され、前記第1槽側板と前記第2槽側板とを連結する第1アンカーストラップと、を備える、
多重殻タンク。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記第2槽側板は、前記第2槽側板と接合されて前記第1槽側板へ向けて突出する支持体を有し、前記支持体は前記第1アンカーストラップの下端部が結合された結合部を有する、
請求項1に記載の多重殻タンク。
【請求項3】
前記結合部は、前記第2槽底板と前記第1槽底板の間の上下高さ範囲内に配置されている、
請求項2に記載の多重殻タンク。
【請求項4】
前記支持体は、前記第2槽側板から前記第1槽側板へ向けて突出し、前記結合部が配置された梁部材と、前記梁部材と前記第2槽側板との間に配置された補強部材とが組み合わされたフレーム状を有する、
請求項2又は3に記載の多重殻タンク。
【請求項5】
前記支持体は、ブラケット状を有する、
請求項2又は3に記載の多重殻タンク。
【請求項6】
前記第2槽側板は、前記支持体が接合された部分の剛性を補強する補剛部材を有する、
請求項2又は3に記載の多重殻タンク。
【請求項7】
前記補剛部材は、前記第2槽側板の外壁に沿って周方向に連続する補剛リングである、
請求項6に記載の多重殻タンク。
【請求項8】
複数の前記支持体が前記第2槽側板の内壁に沿って間隔をあけて配置されており、
隣接して配置された一対の前記支持体の間に配置され、前記第2槽側板及び前記第2槽底板と接合されて前記第2槽側板の剛性を補強する補剛部材を、更に備える、
請求項2又は3に記載の多重殻タンク。
【請求項9】
複数の前記支持体が前記第2槽側板の内壁に沿って間隔をあけて配置されており、隣接して配置された一対の前記支持体に掛け渡されたブレースを、更に備える、
請求項2又は3に記載の多重殻タンク。
【請求項10】
前記第2槽底板の下に配置されたタンク基礎と、
前記第2槽の外側に配置され、前記第2槽側板と前記タンク基礎とを連結する第2アンカーストラップと、を更に備える、
請求項1又は2に記載の多重殻タンク。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、低温の液化ガスを貯溜する平底の多重殻タンクに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、低温の液化ガスを貯溜するための平底の多重殻のタンクが提案されている。例えば特許文献1では、平底の三重殻タンクが開示されている。
【0003】
特許文献1に開示された三重殻タンクでは、コンクリート製のタンク基礎上に外槽が設けられ、この外槽の底板の上に保冷効果を有するパーライトコンクリート製の基板が設けられ、この基板の上に中間槽が設けられ、中間槽の底板の上にレベルコンクリート層が設けられ、レベルコンクリート層の上に内槽が設けられている。内槽の底板とレベルコンクリート層との上下間には、内槽の底板の周縁部を摺動可能に支持する取付座が設けられている。取付座の外周縁部は中間槽の内壁近傍まで延び、中間槽の側板に設けられた係止片に下から当接可能である。第1のアンカーストラップの一端部は内槽の側板に連結され他端部は取付座に連結されている。第2のアンカーストラップの一端部は中間槽の側板に連結され他端部はタンク基礎内に延びて固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭55-20937号公報(図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の三重殻タンクでは、内槽が浮き上がろうとして第1のアンカーストラップに上向きの力が作用した場合に、この上向きの力が、第1のアンカーストラップを介して取付座へ伝わり、取付座から係止片を介して中間槽へ伝わり、中間槽から第2のアンカーストラップを介してタンク基礎へ伝わる。上向きの力は、取付座を押さえつけている内槽の液を含む自重と第2のアンカーストラップの引き抜き抵抗力とによって受ける。特許文献1において第1のアンカーストラップの下端部が取り付けられた取付座は内槽の下に敷かれていることから、タンクの規模が大きくなれば取付座も巨大化してコストが嵩んだり、施工が難しくなったりする。
【0006】
本開示は以上の事情に鑑みてなされたものであり、第1槽と、第1槽を内包した第2槽とを備えた多重殻タンクにおいて、第1槽と第2槽の改良された接続構造を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る多重殻タンクは、
第1槽底板、及び、前記第1槽底板から起立する筒状の第1槽側板を有し、液化ガスが収容される第1槽と、
前記第1槽底板の下に配置された第2槽底板、及び、前記第2槽底板から起立し前記第1槽側板を間隔をあけて包囲する筒状の第2槽側板を有する第2槽と、
前記第1槽と前記第2槽の槽間に配置され、前記第1槽側板と前記第2槽側板とを連結する第1アンカーストラップとを備えるものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、第1槽と、第1槽を内包した第2槽とを備えた多重殻タンクにおいて、第1槽と第2槽の改良された接続構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本開示の一実施形態に係る多重殻タンクの全体的な構成を示す縦断面図である。
図2は、内槽側板と中間槽側板の連結構造を示す多重殻タンクの部分縦断面図である。
図3は、内槽側板と中間槽側板の連結構造を示す内槽及び中間槽の横断面図である。
図4は、周方向に隣接する支持体の間に配置された補剛部材を示す中間槽の部分縦断面図である。
図5は、補剛部材を示す中間槽の部分横断面図である。
図6は、周方向に隣接する支持体同士を接続するブレースを備えた内槽及び中間槽の横断面図である。
図7は、内槽側板と中間槽側板の連結構造を示す多重殻タンクの部分縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る多重殻タンク1の全体的な構成を示す断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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