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公開番号2024044261
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149686
出願日2022-09-21
発明の名称安全継手用収容装置
出願人株式会社タツノ
代理人弁理士法人高橋特許事務所
主分類F17C 13/00 20060101AFI20240326BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】安全継手が分離した場合に、プラグ或いは水素充填用ホースがケーシング先端の開口部に係止してしまうことを防止して、水素充填装置の転倒、破損を防止することが出来る安全継手用収容装置の提供。
【解決手段】本発明の安全継手用収容装置(100)は、水素充填ホース(61)に接続されたプラグ(10)と水素充填装置側の部材であるソケット(20)を含む安全継手(101)を収容する機能を有しており、プラグ(10)とソケット(20)は所定以上の引張荷重が作用した時に分離する機能を有しており、ケーシングを有し、当該ケーシングの水素充填装置(200)の本体側には基板(80)が設けられ、前記ケーシング(320)の先端(充填用ホース61のFCV側)の開口には、プラグ(10)或いは水素充填ホース(61)と接触すると変形する部材(30)が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水素充填ホースに接続されたプラグと水素充填装置側の部材であるソケットを含む安全継手を収容する機能を有しており、当該安全継手におけるプラグとソケットは所定以上の引張荷重が作用した時に分離する機能を有しており、
ケーシングを有し、当該ケーシングの水素充填装置の本体側には基板が設けられ、
前記ケーシングの先端の開口には、プラグ或いは水素充填ホースと接触すると変形する部材が設けられていることを特徴とする安全継手用収容装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記変形する部材は一対の第1及び第2の板材を含み、第1の板材は第2の板材の内方に位置しており、
第1の板材と第2の板材を接続する弾性部材を有し、当該弾性部材は、第1の板材を第2の板材に対して相対移動を許容し且つ相対移動後に第1の板材を第2の板材と平行な位置に復位する機能を有しており、
前記変形する部材をケーシングに支持する支持機構に第2の板材が固定されており、第2の板材には長手方向に延在する長孔と外方に突出した突起が形成されており、
第1の板材には外方に突出した突起が形成されており、第1の板材の突起は第2の板材の長孔を貫通しており、
前記弾性部材は第1及び第2の板材の突起を接続する請求項1の安全継手用収容装置。
【請求項3】
水素充填ホースに接続されたプラグと水素充填装置側の部材であるソケットを含む安全継手を収容する機能を有しており、当該安全継手におけるプラグとソケットは所定以上の引張荷重が作用した時に分離する機能を有しており、
ケーシングを有し、当該ケーシングの水素充填装置の本体側には基板が設けられ、
前記ケーシングの先端の開口には、複数の回転可能な部材が設けられており、当該複数の回転可能な部材は相対的な位置を変更可能に構成されていることを特徴とする安全継手用収容装置。
【請求項4】
前記複数の回転可能な部材は、中心軸両端側の径寸法が大きく、中心軸中央部の径寸法が小さい鼓状の2個の回転体で構成されており、
一方の回転体はケーシングの基板側に設けられ、回転可能に軸支されており、
他方の回転体はケーシングの正面側に設けられ、その中心軸はL字状部材の一端に回転可能に軸支されており、当該L字状部材の他端は回動可能に軸支されており、当該他端を中心に前記L字状部材が回動することにより、一方の回転体と他方の回転体の距離が変動する機能を有している請求項3の安全継手用収容装置。
【請求項5】
前記複数の回転可能な部材は、中心軸両端側の径寸法が大きく中心軸中央部の径寸法が小さい鼓状の回転体と、中心軸(回転軸)両端側の径寸法が小さく中心軸中央部の径寸法が大きい回転体で構成されており、
一方の回転体はケーシングの基板側に設けられ、回転可能に軸支されており、
他方の回転体はケーシングの正面側に設けられ、その中心軸はL字状部材の一端に回転可能に軸支されており、当該L字状部材の他端は回動可能に軸支されており、当該他端を中心に前記L字状部材が回動することにより、一方の回転体と他方の回転体の距離が変動する機能を有しており、
一方の回転体と他方の回転体が最接近した際に隙間が形成され、当該隙間は水素充填ホースの径と同一幅或いは同一径である請求項3の安全継手用収容装置。
【請求項6】
前記複数の回転可能な部材は2個の部材により構成されており、当該2個の部材は軸方向端部で接続されており、当該接続された端部は相対的に回動可能である請求項3の安全継手用収容装置。
【請求項7】
前記複数の回転可能な部材は、3個の部材により構成されており、
基板側に固定された部材と他の2個の部材は、各々の端部において相対的に回動できるように接続されている請求項3の安全継手用収容装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば燃料として用いられる水素ガス等の気体を充填するための充填装置(水素充填装置)で用いられる管継手であって、緊急時に水素充填装置と充填用ホースとを分離する機能を有する管継手(安全継手)を収容する安全継手用収容装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、水素を燃料として走行する車両A(例えば燃料電池自動車FCV)では、図17で示す様に、水素充填設備において、充填用ホース201先端に設けた充填ノズル202と車両側充填口203を接続して、車両Aに搭載された水素タンク204に水素ガスを充填する。
極めて稀なケースではあるが、例えば水素充填作業をしている作業員の意識していない状態で車両A(FCV)が何らかの理由で発進してしまう場合が存在する。同様に極めて稀なケースではあるが、水素充填作業をしている車両A(FCV)に他の車両が衝突して、水素充填作業中の車両Aが作業員の意識しない状態で移動してしまう場合が存在する。水素充填中の車両Aが作業員の意識しない状態で発進し或いは移動してしまうと充填用ホース201が引っ張られてしまい、水素充填装置200が転倒し破損して、可燃性の水素ガスが噴出して危険な状態になる。その様な事態を回避するため、緊急離脱用の管継手300(安全継手)を水素充填装置200と充填用ホース201の間の領域に設け、充填用ホース201に一定以上の引張荷重が作用すると管継手300を分離して、水素充填装置200の転倒と破損を防止している。
なお、管継手300の分離は極めて稀な事象であり、日常的に生じる事象ではない。
【0003】
ところで、充填用ホース201に一定以上の引張荷重が掛からない場合であっても、充填用ホース201が揺動すると、当該揺動によるモーメントが管継手300の車両側部材(プラグ)の充填用ホース取付け部に作用し、当該取付け部を破損して、破損箇所から水素ガスが漏出してしまう恐れがある。
それに対して、出願人は、充填用ホース201の揺動によるモーメントにより安全継手300のプラグが破損してしまうことを防止する対策を提案している(特許文献1参照)。
【0004】
図18において、上述した管継手300(図18では破線の引き出し線のみで図示)は水素充填装置200のケーシング320内に内蔵されている。符号205は水素充填装置のケーシングの一部を示す。
ここで管継手300は、水素充填ホース201に接続されたプラグ(管継手のFCV側の部材:図18では図示せず)と、水素充填装置側の部材であるソケット(図18では図示せず)を含み、所定以上の引張荷重が作用した時にはプラグがソケットから分離する(管継手300が分離する)。上述した従来技術(特許文献1参照)では、管継手300が分離した場合に、充填用ホース201及びそれに結合されたプラグが通過するガイド部材70(図1参照:図18では図示せず)の中空部を経由して移動し、ケーシング320の下方の開口320Aから抜け出す様に構成されている。
しかし、FCVが予期せぬ発進や移動をする場合には、水素充填ホースを引っ張る力は垂直方向ではなく、水平方向(横方向)に作用する。そのため、管継手300が分離した場合に、車両側部材(プラグ)がケーシング320先端の開口320Aに引っ掛かる(係止する)恐れが存在する。そして、プラグがケーシング320先端の開口320Aに係止してしまうと、その係止箇所を介して、FCVが水素充填ホース201を引っ張る力が水素充填装置に伝達され、水素充填装置の転倒という事態を生じる恐れも存在する。
【0005】
また、水素充填用ホース201のホース外周部には、スプリング、赤外線ファイバー、メッシュ等が配置されており、充填用ホース201のカバーも存在するため、ケーシング先端開口320Aと係止し易い(引っ掛かり易い)。
すなわち、水素充填用ホース201先端のプラグがケーシング320先端の開口320Aに係止することに加えて、充填用ホース201がケーシング先端開口320Aに係止する事態が生じる可能性がある。
係る理由により、FCVの予期せぬ発進や移動に際して管継手300が分離しても、水素充填用ホース201がケーシング先端開口320Aに係止して、FCVが充填用ホース201及び水素充填装置200を引っ張り、水素充填装置200を転倒、損傷させてしまう恐れが存在する。
そして上述した従来技術(特許文献1)では、その様な事態に対処することは意図されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6590159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、安全継手が分離した場合に、安全継手のプラグ或いは水素充填用ホースがケーシング先端の開口部に係止してしまうことを防止して、水素充填装置の転倒、破損を防止することが出来る安全継手用収容装置の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の安全継手用収容装置(100)は、
水素充填ホース(61)に接続されたプラグ(10)と水素充填装置側の部材であるソケット(20)を含む安全継手(101)を収容する機能を有しており、当該安全継手(101)におけるプラグ(10)とソケット(20)は所定以上の引張荷重が作用した時に分離する機能を有しており、
ケーシング(320)を有し、当該ケーシングの水素充填装置(200)の本体側には基板(80)が設けられ、
前記ケーシング(320)の先端(充填用ホース61のFCV側の端部:図1、図2では下端部)の開口(320A:図3、図4、図18参照)には、プラグ(10)或いは水素充填ホース(61)と接触すると変形する部材(30)が設けられていることを特徴としている。
【0009】
本発明において、
前記変形する部材(30)は一対の第1及び第2の板材(31、32)を含み、第1の板材(31)は第2の板材(32)の内方(ケーシングの内側)に位置しており、
第1の板材(31)を第2の板材(32)に対して相対移動を許容し且つ相対移動後に第1の板材(31)を第2の板材(32)と平行な位置に復位する機能を有する弾性部材(33:例えば弦巻バネ)を備えている。
前記変形する部材(30)をケーシングに支持する支持機構(50)に第2の板材(32)が固定されており、第2の板材(32)には長手方向に延在する溝(32A)と外方(第1の板材31とは反対側)に突出した突起(32B)が形成されており、
第1の板材(31)には第2の板材(32)の溝(32A)を貫通する突起(31A)が形成されており、
前記弾性部材(33)は第1及び第2の板材(31、32)の突起(31A、32B)を接続するのが好ましい。
【0010】
また本発明の安全継手用収容装置(100-1)は、
水素充填ホース(61)に接続されたプラグ(10)と水素充填装置側の部材であるソケット(20)を含む安全継手(101)を収容する機能を有しており、当該安全継手(101)におけるプラグ(10)とソケット(20)は所定以上の引張荷重が作用した時に分離する機能を有しており、
ケーシング(320)を有し、当該ケーシングの水素充填装置(200)の本体側には基板(80)が設けられ、
前記ケーシング(320)の先端(充填用ホース61のFCV側端部:図1、図2では下端部)の開口(320A:図3、図4、図18参照)には、複数の回転可能な部材(40:ローラー)が設けられており、当該複数の回転可能な部材(40)は相対的な位置を変更可能に構成されていることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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