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公開番号2023160336
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-02
出願番号2022070642
出願日2022-04-22
発明の名称液化ガス輸送容器
出願人川崎重工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類F17C 13/08 20060101AFI20231026BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】冷媒タンクを貫く支持体を介して内槽が外槽に支持された液化ガス輸送容器において、冷媒タンクの冷媒の液位に関わらず、支持体から内槽への入熱を抑制する
【解決手段】液化ガス輸送容器は、液化ガスが収容される内槽と、内槽を覆うシールド板、及び、シールド板の表面に配置されて冷媒が流れる冷却管ユニットを有する熱シールドと、冷媒が収容される冷媒タンクと、内槽、熱シールド、冷却管ユニット、及び、冷媒タンクを収容する外槽と、内槽及び外槽と結合され、冷媒タンクを貫通して略水平な軸方向に延びる支持体とを、備える。冷媒タンクは、タンク本体と、タンク本体の内部を第1室と第2室に隔てる隔壁とを有し、第1室は支持体の周りに配置されて支持体を浸す液相の冷媒が収容され、第2室に冷却管ユニットと連通される連通口が開口しており第2室に冷却管ユニットへ供給される冷媒が収容される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液化ガスが収容される内槽と、
前記内槽を覆うシールド板、及び、前記シールド板の表面に配置されて冷媒が流れる冷却管ユニットを有する熱シールドと、
前記冷却管ユニットへ流す冷媒が収容される冷媒タンクと、
前記内槽、前記熱シールド、前記冷却管ユニット、及び、前記冷媒タンクを収容する外槽と、
前記内槽及び前記外槽と結合され、前記冷媒タンクを貫通して略水平な軸方向に延びる支持体とを、備え、
前記冷媒タンクは、タンク本体と、前記タンク本体の内部を第1室と第2室に隔てる隔壁とを有し、前記第1室は前記支持体の周りに配置されて前記支持体の少なくとも一部分を浸す液相の冷媒が収容され、前記第2室に前記冷却管ユニットと連通される連通口が開口しており前記第2室に前記冷却管ユニットへ供給される冷媒が収容される、
液化ガス輸送容器。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記冷媒タンクの前記隔壁は、前記支持体の下方に配置された底部及び前記支持体の両側方に配置された側部を有する、
請求項1に記載の液化ガス輸送容器。
【請求項3】
前記冷媒タンクの前記隔壁は、前記軸方向に延びる筒状部材である、
請求項1に記載の液化ガス輸送容器。
【請求項4】
前記冷媒タンクの前記隔壁は、前記軸方向に延びる、上方が開放された半筒状部材である、
請求項1に記載の液化ガス輸送容器。
【請求項5】
前記隔壁は、当該隔壁の上端縁に配置されて前記支持体のある内側へ突出する返し部を有する、
請求項4に記載の液化ガス輸送容器。
【請求項6】
前記隔壁は、前記支持体よりも上方に配置されて前記第1室と前記第2室とを連通する上部開口を有する、
請求項1~5のいずれか一項に記載の液化ガス輸送容器。
【請求項7】
前記冷媒タンクは、前記支持体と結合された基端部と、前記第1室の底部に配置された先端部とを有し、上下方向に延びる伝熱体を、更に有する、
請求項1に記載の液化ガス輸送容器。
【請求項8】
前記伝熱体は、前記支持体から離れるほど大きい断面積を有する、
請求項7に記載の液化ガス輸送容器。
【請求項9】
前記伝熱体は、前記支持体を中心とした扇形状を呈する、
請求項7又は8に記載の液化ガス輸送容器。
【請求項10】
前記伝熱体は、前記支持体よりも高い熱伝導率を有する材料からなる、
請求項7に記載の液化ガス輸送容器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液化ガスの輸送に用いられる液化ガス輸送容器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
液化ガスを輸送する際には、コンテナ等の液化ガス輸送容器が用いられる。特許文献1では、液化ガス輸送容器の一例が開示されている。
【0003】
特許文献1に記載の液化ガス輸送容器は、液化ガスを収容する内槽(内側容器)と、内槽を包囲する熱シールドと、熱シールドへ供給する冷媒を収容する冷媒タンクと、内槽、熱シールド及び冷媒タンクを包囲する外槽(外側容器)とを備える。内槽は、複数の懸架ロッドを介して外槽に懸架されるととともに、支持体を介して外槽に支持されている。支持体は冷媒タンクの上下方向中央部分を略水平に貫通している
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-515218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
液化ガスの輸送効率を高めるためには、内槽への入熱を抑えて、液化ガスの気化を抑制することが望ましい。上記構成の液化ガス輸送容器では、支持体は外槽から内槽への伝熱媒体となり得るが、支持体が冷媒タンクに収容された冷媒によって冷却されることによって、支持体を介した内槽への入熱が抑えられている。しかし、冷媒タンク内の冷媒の液位は、輸送中に冷媒が消費されることによって徐々に降下する。冷媒の液面が支持体よりも下がると、支持体を十分に冷却できなくなり、支持体を介した内槽への入熱が増加してしまう。
【0006】
本開示は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、冷媒タンクを貫く支持体を介して内槽が外槽に支持された液化ガス輸送容器において、冷媒タンクの冷媒の液位に関わらず、支持体から内槽への入熱を抑制し得るものを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係る液化ガス輸送容器は、
液化ガスが収容される内槽と、
前記内槽を覆うシールド板、及び、前記シールド板の表面に配置されて冷媒が流れる冷却管ユニットを有する熱シールドと、
前記冷却管ユニットへ流す冷媒が収容される冷媒タンクと、
前記内槽、前記熱シールド、前記冷却管ユニット、及び、前記冷媒タンクを収容する外槽と、
前記内槽及び前記外槽と結合され、前記冷媒タンクを貫通して略水平な軸方向に延びる支持体とを、備え、
前記冷媒タンクは、タンク本体と、前記タンク本体の内部を第1室と第2室に隔てる隔壁とを有し、前記第1室は前記支持体の周りに配置されて前記支持体の少なくとも一部分を浸す液相の冷媒が収容され、前記第2室に前記冷却管ユニットと連通される連通口が開口しており前記第2室に前記冷却管ユニットへ供給される冷媒が収容されるものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、冷媒タンクを貫く支持体を介して内槽が外槽に支持された液化ガス輸送容器において、冷媒タンクの冷媒の液位に関わらず、支持体から内槽への入熱を抑制し得るものを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本開示の一実施形態に係る液化ガス輸送容器の概略構成を示す図である。
図2は、図1の液化ガス輸送容器の冷媒タンクの軸方向と直交する断面図であって、冷媒タンク内が冷媒で満たされている状態を示す。
図3は、図2の冷媒タンクのIII-III断面図である。
図4は、第1室の軸方向の長さが短い場合の冷媒タンクの軸方向と平行な断面図である。
図5は、図1の液化ガス輸送容器の冷媒タンクの軸方向と直交する断面図であって、冷媒タンク内の冷媒の残量が少ない状態を示す。
図6は、変形例1に係る冷媒タンクの軸方向と直交する断面図である。
図7は、変形例1に係る冷媒タンクの軸方向と直交する断面図である。
図8は、変形例2に係る冷媒タンクの軸方向と直交する断面図であって、冷媒タンク内が冷媒で満たされている状態を示す。
図9は、変形例2に係る冷媒タンクの軸方向と直交する断面図であって、冷媒タンク内が冷媒で満たされている状態を示す。
図10は、変形例3に係る冷媒タンクの軸方向と直交する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る液化ガス輸送容器1について図面を参照して説明する。図1は、本開示の一実施形態に係る液化ガス輸送容器1の概略構成を示す図であり、本図では外槽22内が透過して示されている。図1に示す液化ガス輸送容器1は、コンテナとも称されるものであり、液化ガスを船舶及び車両によって輸送する際に用いられる。液化ガスは、例えば、液化ヘリウム、液化水素、及び、液化天然ガスなどの極低温で液体である。以下では、液化ガス輸送容器1の構成について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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