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公開番号2024054551
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022160840
出願日2022-10-05
発明の名称タンク及びタンクの製造方法
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F17C 13/00 20060101AFI20240410BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】口金とライナとの接着性を高めることができるタンクを提供する。
【解決手段】ライナと、ライナの開口部に配置され穴を有する口金15と、を備えるタンクであって、ライナは、口金の穴の開口部から口金の穴の内面に沿って延びる部位である内面部12dと、口金の穴の開口部から口金の外面に沿って延びる部位である外面部12eと、を有し、内面部の端部においてライナの結晶性の分布が層状でなく分散状態である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
ライナと、ライナの開口部に配置され穴を有する口金と、を備えるタンクであって、
前記ライナは、前記口金の前記穴の開口部から前記口金の前記穴の内面に沿って延びる部位である内面部と、前記口金の前記穴の前記開口部から前記口金の外面に沿って延びる部位である外面部と、を有し、
前記内面部の端部において前記ライナの結晶性分布が層状でなく分散状態である、
タンク。
続きを表示（約 240 文字）【請求項２】
前記ライナは前記外面部にゲート跡を有する、請求項１に記載のタンク。
【請求項３】
タンクの製造方法であって、
金型に穴を有する口金を配置する工程と、
前記前記金型に対してゲートから樹脂を注入する工程と、を備え、
前記樹脂を注入する工程により、前記ゲートから前記口金の前記穴の内面に沿って前記樹脂が流れる経路と前記ゲートから前記口金の外面に沿って前記樹脂が流れる経路に分岐して樹脂が流れる、
タンクの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、タンク及びタンクの製造方法に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、タンクにおいて、口金の周囲にライナを配置する構造が開示されている。
特許文献２には、口金内側のライナ溝に複数の穴を設け、ライナ溝からの脱落を防止することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開平１１－２１０９８８号公報
特表２０１２－５１４７２７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
タンクでは口金とライナとの界面を動かさないことでシール性を担保することを目指すが、口金とライナとの接着強度が弱く、シール性担保のために接着強度を上げる必要がある。
【０００５】
本開示は、口金とライナとの接着性を高めることができるタンクを提供することを課題とする。また、そのための製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
発明者は、鋭意検討の結果、ライナの結晶性がライナ樹脂の流動方向に層状に分布されているとせん断方向の応力が発生した際に、容易に破壊が進展してしまい口金とライナとの接着強度が低下してしまうとの知見を得て、本発明を完成させた。
【０００７】
本願は、ライナと、ライナの開口部に配置され穴を有する口金と、を備えるタンクであって、ライナは、口金の穴の開口部から口金の穴の内面に沿って延びる部位である内面部と、口金の穴の開口部から口金の外面に沿って延びる部位である外面部と、を有し、内面部の端部においてライナの結晶性の分布が層状でなく分散状態である、タンクを開示する。
【０００８】
ライナは外面部にゲート跡を有するように構成してもよい。
【０００９】
また、本願は、タンクの製造方法であって、金型に穴を有する口金を配置する工程と、金型に対してゲートから樹脂を注入する工程と、を備え、樹脂を注入する工程により、ゲートから口金の穴の内面に沿って樹脂が流れる経路とゲートから口金の外面に沿って樹脂が流れる経路に分岐して樹脂が流れる、タンクの製造方法を開示する。
【発明の効果】
【００１０】
本開示によれば、端部においてライナの結晶性の分布が層状でない部分が存在しているため、せん断方向の応力が発生した際にも容易に破壊が進展せずに口金とライナとの接着強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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