TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024024254
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-22
出願番号2022126952
出願日2022-08-09
発明の名称アンモニア貯蔵供給基地
出願人株式会社IHIプラント
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F17C 13/00 20060101AFI20240215BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】外部からパイロットバーナー用の燃料ガス、アシストガスを調達する頻度を低減または殆ど調達することなく余剰のアンモニアガスをフレア設備で焼却処分できるアンモニア貯蔵供給基地を提供する。
【解決手段】アンモニア貯蔵供給基地1は、液体アンモニア100を貯蔵する低温貯蔵タンク2と、少なくとも低温貯蔵タンク2から排出される余剰のアンモニアガスを焼却可能なフレア設備3と、低温貯蔵タンク2で生じたボイルオフガスを分解して水素または水素を含む混合ガスを生成し、フレア設備3に供給する燃料ガス供給設備4と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体アンモニアを貯蔵する低温貯蔵タンクと、
少なくとも前記低温貯蔵タンクから排出される余剰のアンモニアガスを焼却可能なフレア設備と、
前記低温貯蔵タンクで生じたボイルオフガスを分解して水素または水素を含む混合ガスを生成し、前記フレア設備に供給する燃料ガス供給設備と、を備える、アンモニア貯蔵供給基地。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記燃料ガス供給設備は、ボイルオフガスを分解して生成した水素または水素を含む混合ガスの少なくとも一部を、前記フレア設備のパイロットバーナーに供給する、請求項1に記載のアンモニア貯蔵供給基地。
【請求項3】
前記燃料ガス供給設備は、ボイルオフガスを分解して生成した水素または水素を含む混合ガスの少なくとも一部を、前記フレア設備のフレアバーナーに供給する、請求項1または2に記載のアンモニア貯蔵供給基地。
【請求項4】
前記燃料ガス供給設備は、前記フレア設備におけるアンモニアガスの焼却量に応じて、ボイルオフガスを分解して生成した水素または水素を含む混合ガスの、前記フレア設備のパイロットバーナーまたはフレアバーナーへの分配供給量を調整する、請求項1に記載のアンモニア貯蔵供給基地。
【請求項5】
前記燃料ガス供給設備は、前記ボイルオフガスを触媒により分解して水素または水素を含む混合ガスを生成するアンモニア分解処理槽を備える、請求項1に記載のアンモニア貯蔵供給基地。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アンモニア貯蔵供給基地に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、火力発電所に天然ガスを供給するLNG基地が開示されている。このLNG基地は、LNGタンクに低温貯蔵されたLNG(液体燃料)を複数の気化器を用いて気化させて天然ガス(気体燃料)を生成し、該天然ガスを火力発電所の消費量に応じて送出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-178098号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
気化LNGの発生量は、火力発電所の消費量を満足するように設計されるが、火力発電所側の運転状況次第では、気化LNGの発生量に対して火力発電所の消費量が下回り余剰分が生じる場合がある。その場合、燃料供給系統の圧力上昇に対する機械的保護の観点から余剰分の気化LNGは、フレア設備で焼却処分しているのが一般的である。LNG基地では、フレア設備のパイロットバーナーの燃料ガスとして、LNGタンクで発生するボイルオフガスを利用している。
【0005】
近年、地球温暖化対策として、燃焼時に二酸化炭素を発生しないアンモニアが注目されており、火力発電所のボイラの新規代替燃料として、液体アンモニアを大量に利用することが考えられている。このような背景のもと、LNGと同様に、余剰のアンモニアガスが発生した場合、フレア設備で焼却処分することが考えられるが、アンモニアガスを完全燃焼させるためにはアシストガスが必要となる。アシストガスとしては、例えばプロパンガスが考えられるが、外部からプロパンボンベ等を定期的に調達する必要がある。また、アシストガスとしてアンモニアガスは対応しているが、大量に必要となり基地内のボイルオフガスで賄えないため、フレア先端の口径を太くせざるをえずパイロットバーナーの燃料消費量を増加させていた。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、外部からパイロットバーナー用の燃料ガス、アシストガスを調達する頻度を低減または殆ど調達することなく余剰のアンモニアガスをフレア設備で焼却処分できるアンモニア貯蔵供給基地を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係るアンモニア貯蔵供給基地は、液体アンモニアを貯蔵する低温貯蔵タンクと、少なくとも前記低温貯蔵タンクから排出される余剰のアンモニアガスを焼却可能なフレア設備と、前記低温貯蔵タンクで生じたボイルオフガスを分解して水素または水素を含む混合ガスを生成し、前記フレア設備に供給する燃料ガス供給設備と、を備える。
【0008】
また、本発明の第2の態様では、第1の態様のアンモニア貯蔵供給基地において、前記燃料ガス供給設備は、ボイルオフガスを分解して生成した水素または水素を含む混合ガスの少なくとも一部を、前記フレア設備のパイロットバーナーに供給してもよい。
【0009】
また、本発明の第3の態様では、第1または第2の態様のアンモニア貯蔵供給基地において、前記燃料ガス供給設備は、ボイルオフガスを分解して生成した水素または水素を含む混合ガスの少なくとも一部を、前記フレア設備のフレアバーナーに供給してもよい。
【0010】
また、本発明の第4の態様では、第1から第3態様のいずれか一つのアンモニア貯蔵供給基地において、前記燃料ガス供給設備は、前記フレア設備におけるアンモニアガスの焼却量に応じて、ボイルオフガスを分解して生成した水素または水素を含む混合ガスの、前記フレア設備のパイロットバーナーまたはフレアバーナーへの分配供給量を調整してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

トヨタ自動車株式会社
タンク
2か月前
トヨタ自動車株式会社
流体タンク
5か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
27日前
株式会社神戸製鋼所
圧縮機ユニット
5か月前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
1か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
1か月前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
1か月前
川崎重工業株式会社
液化ガスタンク
1か月前
トヨタ自動車株式会社
カードル
2か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンク
今日
トヨタ自動車株式会社
水素充填方法
3か月前
株式会社タツノ
充填ノズル
5か月前
ミクニ総業株式会社
ガスカートリッジ取り付け具
3か月前
ワッティー株式会社
集積化ガスシステム用加熱器
5か月前
国立研究開発法人物質・材料研究機構
軽量低温適合圧力容器
5か月前
川崎重工業株式会社
多重殻タンク
3か月前
JFEエンジニアリング株式会社
蒸発ガス処理システム
5か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
2か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク
1か月前
株式会社タツノ
安全継手用収容装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧ガス貯蔵システム
今日
川崎重工業株式会社
液化ガス輸送容器
6か月前
トヨタ自動車株式会社
水素貯蔵装置、及び車両
4か月前
川崎重工業株式会社
液化ガス輸送容器
6か月前
株式会社豊田自動織機
水素供給装置及び水素供給方法
2か月前
株式会社ジェイテクト
水素タンク
3か月前
東京瓦斯株式会社
水素ステーション
5か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンク
3か月前
トヨタ自動車株式会社
水素タンク
6か月前
大陽日酸株式会社
重量物の固定装置
4か月前
日酸TANAKA株式会社
圧力調整器
3か月前
NTTアノードエナジー株式会社
水素貯蔵容器
4か月前
株式会社ネリキ
容器位置通知装置、及びバルブ装置
1か月前
金子産業株式会社
タンク内圧力調整装置、及び、タンクシステム
2か月前
住友電気工業株式会社
ボンベ付きガス供給装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
タンク及びタンクの製造方法
27日前
続きを見る