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公開番号2024064176
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022172573
出願日2022-10-27
発明の名称ワイヤ状金属微粒子の製造方法
出願人国立大学法人東北大学,JX金属株式会社
代理人アクシス国際弁理士法人
主分類B22F 9/04 20060101AFI20240507BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】ワイヤ状金属微粒子を簡易に製造し得る方法を提供する。
【解決手段】結晶配向性を有する金属塊を溶媒中に配置し、前記溶媒を媒質として前記金属塊に超音波を照射してワイヤ状金属微粒子を得る工程を含む、ワイヤ状金属微粒子の製造方法とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結晶配向性を有する金属塊を溶媒中に配置し、前記溶媒を媒質として前記金属塊に超音波を照射してワイヤ状金属微粒子を得る工程を含む、ワイヤ状金属微粒子の製造方法。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記金属塊は、金属箔、金属棒、金属線及び金属粒子から選択される1種以上である、請求項1に記載のワイヤ状金属微粒子の製造方法。
【請求項3】
前記金属塊は、厚みが30μm以下の金属箔である、請求項1に記載のワイヤ状金属微粒子の製造方法。
【請求項4】
前記金属塊は、銅、銀、金、白金、パラジウム、ロジウム、アルミニウム、亜鉛、錫、コバルト、ニッケル、鉄、インジウム及びマグネシウムから選択される1種以上を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のワイヤ状金属微粒子の製造方法。
【請求項5】
前記金属塊は、(110)面に優先配向している、請求項1~3のいずれか一項に記載のワイヤ状金属微粒子の製造方法。
【請求項6】
前記溶媒は、前記金属塊の金属種よりも標準電極電位が負電位側に高く、且つ前記金属種に対して還元性を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のワイヤ状金属微粒子の製造方法。
【請求項7】
前記溶媒は、アルコール類、アルデヒド類、アミン類、単糖類、多糖類、直鎖状炭化水素類、脂肪酸類及び芳香族類から選択される1種以上を含む、請求項6に記載のワイヤ状金属微粒子の製造方法。
【請求項8】
前記超音波は、周波数が15kHz~200kHz、強度が0.5W/cm
3
以上の条件で照射される、請求項1~3のいずれか一項に記載のワイヤ状金属微粒子の製造方法。
【請求項9】
前記ワイヤ状金属微粒子は、アスペクト比が5以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載のワイヤ状金属微粒子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ワイヤ状金属微粒子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
金属微粒子は、触媒、色材、塗料、はんだ材料、金属インク、金属ペーストなどの様々な用途で用いられている。このような金属微粒子の製造方法として、特許文献1には、金属塊に超音波を照射する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-89156号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、金属微粒子として、ワイヤ状(線状)の金属微粒子(以下、「ワイヤ状金属微粒子」という)に対するニーズが高まっている。例えば、タッチパネルなどに用いられる透明導電膜には、ワイヤ状金属微粒子を含むペーストが用いられることがある。
しかしながら、特許文献1に開示の方法は、球状の金属微粒子を簡易に製造することができるものの、ワイヤ状金属微粒子を製造することが難しいという問題がある。
【0005】
本開示は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、ワイヤ状金属微粒子を簡易に製造し得る方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記の問題を解決すべく鋭意研究を行った結果、原料として結晶配向性を有する金属塊を用い、この金属塊に超音波を照射することにより、ワイヤ状金属微粒子が簡易に得られることを見出し、本発明の実施形態を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明の実施形態は、結晶配向性を有する金属塊を溶媒中に配置し、前記溶媒を媒質として前記金属塊に超音波を照射してワイヤ状金属微粒子を得る工程を含む、ワイヤ状金属微粒子の製造方法に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、ワイヤ状金属微粒子を簡易に製造し得る方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係るワイヤ状金属微粒子の製造方法を説明するための概略図である。
実施例1における超音波の照射前及び照射後の三角フラスコ内の状態を示す写真である。
実施例1で作製したワイヤ状銅微粒子のFE-SEM写真である。
実施例1で用いた圧延銅箔のXRD測定の結果である。
実施例1で作製したワイヤ状銅微粒子のXRD測定の結果である。

0
の算出のために作製したワイヤ状銅微粒子のXRD測定の結果である。
特開2011-89156号公報の実施例1で用いられた原料の電解銅箔、及び超音波の照射によって生成した銅微粒子のXRD測定の結果である。
特開2011-89156号公報の実施例1で作製された銅微粒子のFE-SEM写真である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されて解釈されるべきものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々の変更、改良などを行うことができる。以下の実施形態に開示されている複数の構成要素は、適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、以下の実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよいし、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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