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公開番号
2024146369
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023059219
出願日
2023-03-31
発明の名称
評価装置
出願人
国立大学法人東北大学
,
国立医薬品食品衛生研究所長
代理人
個人
主分類
G01N
33/15 20060101AFI20241004BHJP(測定;試験)
要約
【課題】シート状体が生体の器官又は器官の表層部を高い精度にて模擬することが可能な評価装置を提供すること。
【解決手段】評価装置1は、液体が収容されるとともに開口を有する容器部111と、開口を塞ぐようにシート状体123を張架する張架部121,122と、を備える。評価装置1は、容器部との間で移動可能である液体を収容する貯留室を有するとともに、シート状体123の変形に伴う、容器部と貯留室との間の液体の移動を制御する流動制御部を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
液体が収容されるとともに開口を有する容器部と、前記開口を塞ぐようにシート状体を張架する張架部と、を備える評価装置であって、
前記容器部との間で移動可能である液体を収容する貯留室を有するとともに、前記シート状体の変形に伴う、前記容器部と前記貯留室との間の前記液体の移動を制御する流動制御部を備える、評価装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の評価装置であって、
前記流動制御部は、前記容器部と前記貯留室との間の流路にて前記液体の流量を調整可能である、評価装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の評価装置であって、
前記流動制御部は、
前記貯留室を形成する壁の少なくとも一部である隔壁によって形成され、且つ、空気と液体とを収容し、且つ、前記貯留室から隔てられる隔室を有するとともに、
前記隔壁が変形可能であるとともに、前記隔室内の空気の圧力が調整可能である、評価装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の評価装置であって、
前記液体は、透明であり、
前記容器部の少なくとも一部は、透明であり、
前記評価装置は、前記容器部の外部から、前記容器部のうちの透明である部分を介して、前記シート状体の、前記容器部の内部側の面である内側面を撮影する撮影部を備える、評価装置。
【請求項5】
請求項4に記載の評価装置であって、
前記シート状体は、弾性体であり、
前記シート状体の前記内側面は、模様を有し、
前記撮影された前記模様の変化に基づいて前記シート状体の変形を表す情報を取得する処理部を備える、評価装置。
【請求項6】
請求項5に記載の評価装置であって、
前記模様は、スペックルパターン状であり、
前記撮影部は、ステレオカメラを備える、評価装置。
【請求項7】
請求項4に記載の評価装置であって、
前記撮影部と前記容器部との間の光路を媒体が満たすように、前記媒体と前記撮影部の少なくとも一部とを収容する媒体収容部を備え、
前記液体と前記媒体との間の屈折率の差の大きさは、前記液体と空気との間の屈折率の差の大きさよりも小さい、評価装置。
【請求項8】
請求項1又は請求項2に記載の評価装置であって、
前記シート状体は、前記物体を検出する試験片を備える、評価装置。
【請求項9】
請求項1又は請求項2に記載の評価装置であって、
前記液体の圧力を変動させる圧力変動部を備える、評価装置。
【請求項10】
請求項1又は請求項2に記載の評価装置であって、
前記張架部は、前記シート状体に加えられる張力を調整可能である、評価装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、評価装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
生体の器官(例えば、皮膚、血管、消化管、又は、臓器等)の内部に医薬品等の物質を導入する場合、又は、生体の器官の内部から体液等の物質を採取する場合等において、生体の器官に対して針を穿刺することにより、器官の内部と器官の外部との間で物質の移動が行われることがある。例えば、直径が非常に小さいマイクロニードルと呼ばれる針は、器官に対する痛覚刺激を抑制できることが知られている。
【0003】
ところで、マイクロニードル等の針が生体の器官に対して穿刺された場合における器官の内部と器官の外部との間の物質の移動を十分に高い精度にて評価する方法は知られていない。
【0004】
そこで、フランツセル等の拡散セルと呼ばれる評価装置を用いて上記評価を行うことが考えられる。この種の評価装置の一つである、特許文献1に記載の評価装置は、器官の内部を模擬する液体が収容されるとともに開口を有する容器部と、器官又は器官の表層部を模擬するシート状体を張架することにより容器部の開口を塞ぐ張架部と、を備えるとともに、シート状体を介した物質の移動を評価する。これにより、シート状体を介した物質の移動を評価することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2013-512448号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、針の穿刺時等のように、シート状体が押圧される場合がある。この場合、シート状体が変形するので、容器部内の液体の圧力が過度に大きく変動する。従って、上記評価装置においては、シート状体が器官又は器官の表層部を高い精度にて模擬できない、という課題があった。なお、この種の課題は、針の穿刺による物質の移動に限られず、例えば、噴流等を用いた無針注射器による物質の移動においても同様に生じる。
【0007】
本発明の目的の一つは、シート状体が生体の器官又は器官の表層部を高い精度にて模擬することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一つの側面では、評価装置は、液体が収容されるとともに開口を有する容器部と、開口を塞ぐようにシート状体を張架する張架部と、を備える。評価装置は、容器部との間で移動可能である液体を収容する貯留室を有するとともに、シート状体の変形に伴う、容器部と貯留室との間の液体の移動を制御する流動制御部を備える。
【発明の効果】
【0009】
シート状体が生体の器官又は器官の表層部を高い精度にて模擬することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態の評価装置の斜視図である。
第1実施形態の評価装置の平面図である。
第1実施形態の評価装置の側面図である。
第1実施形態の評価装置の断面図である。
第1実施形態の評価装置の部分拡大断面図である。
第1実施形態の評価装置の断面図である。
第1実施形態の評価装置の断面図である。
第1実施形態の評価装置の部分拡大断面図である。
第1実施形態の評価装置のうちの、充填液の移動に関する構成を表す図である。
第1実施形態の評価装置のうちの、画像の処理に関する構成を表すブロック図である。
第1実施形態の第2変形例の評価装置のうちの、充填液の移動に関する構成を表す図である。
第2実施形態の評価装置の部分拡大断面図である。
第3実施形態の評価装置の部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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