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公開番号2024132728
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-01
出願番号2023043620
出願日2023-03-17
発明の名称電流源の推定時刻決定方法、情報処理装置およびプログラム
出願人株式会社リコー,国立大学法人東北大学
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類A61B 5/245 20210101AFI20240920BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】医師の解析方法により即した形で特徴的な波形情報(IED)の時刻を決定する。
【解決手段】電流源の推定時刻決定方法は、センサにより取得した1つ以上の波形データについて、特徴的な波形が得られる解析区間を決定する解析区間決定ステップと、前記解析区間決定ステップで決定した前記解析区間の信号に対して電流源の推定を実施する電流源推定ステップと、前記電流源推定ステップで推定した前記電流源の座標を用いて、前記解析区間において当該電流源が連続移動する連続移動区間を検出する連続移動区間検出ステップと、前記連続移動区間検出ステップで検出された前記連続移動区間から1つの電流源推定時刻を決定する推定時刻決定ステップと、を含む。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
センサにより取得した1つ以上の波形データについて、特徴的な波形が得られる解析区間を決定する解析区間決定ステップと、
前記解析区間決定ステップで決定した前記解析区間の信号に対して電流源の推定を実施する電流源推定ステップと、
前記電流源推定ステップで推定した前記電流源の座標を用いて、前記解析区間において当該電流源が連続移動する連続移動区間を検出する連続移動区間検出ステップと、
前記連続移動区間検出ステップで検出された前記連続移動区間から1つの電流源推定時刻を決定する推定時刻決定ステップと、
を含むことを特徴とする電流源の推定時刻決定方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記解析区間決定ステップは、特徴的な波形情報が得られる区間として時間幅を設定し、設定した前記時間幅を前記解析区間とする、
ことを特徴とする請求項1に記載の電流源の推定時刻決定方法。
【請求項3】
前記推定時刻決定ステップは、前記電流源の評価指標を考慮して前記電流源推定時刻の決定を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載の電流源の推定時刻決定方法。
【請求項4】
前記推定時刻決定ステップは、前記電流源の評価指標として、GoF(Goodness of Fit)、correlation、信頼体積や、前記電流源の電流モーメント(intensity)の少なくとも何れか1つを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の電流源の推定時刻決定方法。
【請求項5】
前記推定時刻決定ステップは、前記電流源の評価指標の他、因果性解析結果(Causality)、周波数カップリングの少なくとも何れか1つを利用する、
ことを特徴とする請求項3に記載の電流源の推定時刻決定方法。
【請求項6】
前記連続移動区間検出ステップは、前記電流源の移動量が所定の条件を満たす場合に、前記解析区間の終端の時刻を採用して前記連続移動区間を検出する、
ことを特徴とする請求項1ないし5の何れか一項に記載の電流源の推定時刻決定方法。
【請求項7】
前記連続移動区間検出ステップは、
前記所定の条件として、
前記解析区間における前記電流源の座標の累積移動和が閾値を超えないこと、
前記解析区間の基準時刻の前記電流源の座標を基準として最大移動距離が閾値を超えないこと、
前記解析区間内の前記電流源が同じ脳回内に存在すること、
の少なくとも何れか1つを含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の電流源の推定時刻決定方法。
【請求項8】
電流源の推定時刻の検出を行う推定時刻検出部を備えた情報処理装置において、
前記推定時刻検出部は、
センサにより取得した1つ以上の波形データについて、特徴的な波形が得られる解析区間を決定し、
決定した前記解析区間の信号に対して電流源の推定を実施し、
推定した前記電流源の座標を用いて、前記解析区間において当該電流源が連続移動する連続移動区間を検出し、
検出された前記連続移動区間から1つの電流源推定時刻を決定する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
センサにより取得した1つ以上の波形データについて、特徴的な波形が得られる解析区間を決定する解析区間決定ステップと、
前記解析区間決定ステップで決定した前記解析区間の信号に対して電流源の推定を実施する電流源推定ステップと、
前記電流源推定ステップで推定した前記電流源の座標を用いて、前記解析区間において当該電流源が連続移動する連続移動区間を検出する連続移動区間検出ステップと、
前記連続移動区間検出ステップで検出された前記連続移動区間から1つの電流源推定時刻を決定する推定時刻決定ステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電流源の推定時刻決定方法、情報処理装置およびプログラムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、脳磁計や脳波計の解析において、特徴的な波形を解析することは非常に重要である。ただし、技術の進歩によって計測時のサンプリング周波数やセンサの数は増加傾向にあり、結果として目視での波形の探索にかかる時間も増加する傾向がある。
【0003】
例えば、臨床における脳磁計を用いたてんかんの診断では、等価電流双極子法と呼ばれる手法を用いててんかん病変部の局在性を評価する。等価電流双極子法では、頭皮上で計測された磁場を生み出す電流源(ダイポール)を推定する。ダイポールを推定するためには、複数センサの時系列の中から、特徴的な波形情報(IED:Interictal Epileptiform Discharge)が発生した時刻(起始部)とその波形情報が出現しているセンサの絞り込みが必要となる。
【0004】
現状では、医師は手動でIEDの探索・起始部の決定を行っているが、脳磁計のデータは膨大であるため、個別のIEDについて手動で正確にセンサおよびIEDの時刻の抽出を行うのは困難である。
【0005】
また、医師が解析を行う際には、IEDの起始部を等価電流双極子法で解析することが理想ではあるが、起始部はS/Nが低いことが知られている。そのため、医師が解析を行う際には、実際には起始部からIEDのピークまでの中でIEDの時刻を決定している。
【0006】
しかしながら、電流源を推定する時刻の決定方法は、学会が出している指針(非特許文献8)やガイドライン(非特許文献9)においても厳密には定められておらず、医師がそれぞれの判断によって手動で決定しているため、ばらつきが生じてしまっている。
【0007】
そこで、特許文献1には、特徴的な波形情報(IED)が現れている時刻の決定とセンサの抽出をより正確に行う目的で、IEDの確率マップを用いて、等価電流双極子法に必要なIEDの時刻の検出とセンサの選択を行うシステムが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に開示の技術によれば、電流源を推定する時刻の決定方法が必ずしも医師の判断基準に即したものにならない、という問題があった。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、医師の解析方法により即した形で特徴的な波形情報(IED)の時刻を決定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の電流源の推定時刻決定方法は、センサにより取得した1つ以上の波形データについて、特徴的な波形が得られる解析区間を決定する解析区間決定ステップと、前記解析区間決定ステップで決定した前記解析区間の信号に対して電流源の推定を実施する電流源推定ステップと、前記電流源推定ステップで推定した前記電流源の座標を用いて、前記解析区間において当該電流源が連続移動する連続移動区間を検出する連続移動区間検出ステップと、前記連続移動区間検出ステップで検出された前記連続移動区間から1つの電流源推定時刻を決定する推定時刻決定ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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