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公開番号2024062329
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2023033458
出願日2023-03-06
発明の名称車両用ドアロック装置
出願人三井金属アクト株式会社
代理人個人,個人
主分類E05B 81/14 20140101AFI20240430BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】車両用ドアロック装置において、モータ及び当該モータに係る構成要素のレイアウトを最適なものとして、構成を簡単にして、かつ小型化を可能にする。
【解決手段】ベース5を含むケーシング5、8、17と、ベース5に上下方向を向く軸により回動可能に支持されるラッチ6と、ベース5に上下方向を向く軸により回動可能に支持されるラチェット7と、ケーシング17に回転軸が左右方向を向くように配置されるモータ18と、ケーシング17に回転軸線方向が左右方向を向くように回動可能に支持され、モータ18のピニオンギヤ181に噛合するギヤ部191、及びラチェット7に設けた被操作部72が直接係合する螺旋状の溝条部193を有して、モータ18の回転軸の回転により一方向へ一回転することでラチェット7を係合位置からリリース位置へ移動させるリードスクリュー19と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ドア又は車体のいずれか一方に固定されるベースを含むケーシングと、
前記ベースに上下方向を向くラッチ軸により回動可能に支持され、前記ドアの閉鎖時に前記ドア又は前記車体のいずれか他方に設けられるストライカと噛合可能なラッチと、 前記ベースに上下方向を向くラチェット軸により回動可能に支持され、前記ラッチに係合する係合位置において前記ラッチをラッチ位置に保持し、前記係合位置からリリース方向へ移動することで前記ラッチから外れて前記ラッチのアンラッチ位置への移動を可能にするリリース位置へ回動可能なラチェットと、
前記ケーシングに回転軸が左右方向を向くように配置され、前記回転軸にピニオンギヤを止着したモータと、
前記ケーシングに回転軸線方向が左右方向を向くように回動可能に支持され、前記ピニオンギヤに噛合するギヤ部、及び前記ラチェットの後端に設けた被操作部が直接係合する螺旋状の溝条部を有して、前記回転軸の回転により一方向へ一回転することで前記ラチェットを係合位置から前記リリース位置へ移動させるリードスクリューと、を備えたことを特徴とする車両用ドアロック装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記リードスクリューを、平面視において、前記ギヤ部が前記ラッチ側にあって、かつ前記ラッチの移動範囲外に配置されるようにして、前記モータと前記ラッチ及び前記ラチェットとの間に配置したことを特徴とする請求項1記載の車両用ドアロック装置。
【請求項3】
前記リードスクリューは、ニュートラル位置から前記回転軸の回転により一方向へ一回転して前記ラチェットの前記被操作部に当接することにより、前記ニュートラル位置に停止することを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ドアロック装置。
【請求項4】
前記リードスクリューは、前記ニュートラル位置において、前記ケーシングに設けた係合溝に落ち込むことで前記ニュートラル位置に保持可能な弾性部を有することを特徴とする請求項3記載の車両用ドアロック装置。
【請求項5】
前記係合溝は、前記弾性部が落ち込んでいるとき、前記リードスクリューの一方向への回転を可能にする一方、一方向と反対方向の他方向への回転を阻止する形状であることを特徴とする請求項4記載の車両用ドアロック装置。
【請求項6】
前記リードスクリューにおける前記溝条部の進み角を、前記リードスクリューの前記ニュートラル位置から前記ラチェットをリリース方向へ移動させるほど前記ラチェットの移動速度が遅くなるように変化させたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ドアロック装置。
【請求項7】
前記リードスクリューにおける前記溝条部の進み角を、前記リードスクリューの前記ニュートラル位置から前記ラチェットをリリース方向へ移動させるほど前記ラチェットの移動速度が速くなるように変化させたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ドアロック装置。
【請求項8】
前記リードスクリューにおける前記溝条部の進み角を、少なくとも前記リードスクリューの前記ニュートラル位置から中間位置に向けて前記ラチェットの移動速度が速くなるように変化させたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ドアロック装置。
【請求項9】
前記リードスクリューにおける前記溝条部の進み角を、前記リードスクリューの前記ニュートラル位置から中間位置に向けて前記ラチェットを移動させるほど前記ラチェットの移動速度が早くなるように変化させ、前記中間位置から前記ラチェットの前記リリース位置に向けて前記ラチェットを移動させるほど前記ラチェットの移動速度が遅くなるように変化させたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ドアロック装置。
【請求項10】
前記リードスクリューは、回転軸線方向へ延伸し、かつ前記ニュートラル位置にあるとき前記ラチェットの前記被操作部の軌道上に一致するスリットを有し、
前記ラチェットの前記被操作部を、前記リードスクリューが前記ニュートラル位置にあるとき、前記スリット内を回転軸線方向へ自由に移動可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ドアロック装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車体に開閉可能に支持されるドアをストライカに噛合することによって閉鎖状態に保持するための車両用ドアロック装置に関する。より詳しくは、ドアを閉鎖状態に保持する機能に加えて、ストライカとの噛合状態を電動により解除してドアの開放を可能にする車両用ドアロック装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
ストライカとの噛合状態を電動で解除可能な車両用ドアロック装置においては、例えば、特許文献1~3に開示されているように、主な構成要素として、ベースと、ベースに回動可能に支持され、ドアの閉鎖時にストライカに噛合可能なラッチと、ベースに回動可能に支持され、ラッチに係合することによりラッチのオープン方向への回動を阻止するラチェットと、ベースに支持され、ラッチに係合しているラチェットをラッチから離脱するリリース方向へ回動させるための動力を出力するモータを含む電動リリース機構(アクチュエータ機構)と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4755544号公報
特許第6427803号公報
特開平10-61288号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示の車両用ドアロック装置においては、電動リリース機構を、モータと、モータの回転軸に設けたウォームに噛合してニュートラル位置から解除方向へ回動可能なウォームホイールと、ウォームホイールに設けたギヤに噛合して揺動することによりラチェットをリリース方向へ回動させるオープンレバーと、を含む構成とすると共に、ウォームホイールの回転軸線方向をモータの回転軸の軸線方向に対して直交する方向とし、かつウォームホイールを戻しスプリングの付勢力によりニュートラル位置に戻す構成を採用しているため、電動リリース機構の構成要素が多くなって構成の複雑化を招くと共に、モータとウォームホイールとが同一平面上に配置されることから平面視において装置の大型化を招く問題点を有する。
【0005】
特許文献2に開示の車両用ドアロック装置は、電動リリース機構を、モータと、モータの回転軸に設けたウォームに噛合してニュートラル位置から解除方向へ回動可能なウォームホイールと、ウォームホイールの回動をリリース作動としてラチェット(ポール)に伝達可能なオープンレバーと、を含む構成とすると共に、ウォームホイールの回転軸線方向をモータの回転軸の軸線方向に対して直交する方向とし、かつウォームホイールを戻しスプリングの付勢力によりニュートラル位置に戻す構成を採用しているため、特許文献1と同様に、電動リリース機構の構成要素が多くなって構成の複雑化を招くと共に、モータとウォームホイールとが同一平面上に配置されることから平面視において装置の大型化を招く問題点を有する。
【0006】
特許文献3に開示の車両用ドアロック装置においては、電動リリース機構を、モータと、モータの回転軸と同一軸線回りに回転可能なスピンドルと、スピンドルに螺合してスピンドルの回転に伴って出発位置(ニュートラル位置)から直線移動すると共に、モータ停止後、戻しスプリングにより出発位置に戻るスピンドルナットと、スピンドルナットの直線移動をリリース作動としてラチェット(係止爪)に伝達して、ラチェットをリリース作動させるための解錠レバーと、を含む構成として、特許文献1、2のようにウォームホイールを有しない構成であるが、スピンドル、スピンドルナット、戻しスプリング及び解錠レバーを含む構成としているため、構成要素が多くなって構成の複雑化を招くと共に、平面視において装置の大型化を招く問題点を有する。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑み、モータ及び当該モータに係る構成要素のレイアウトを最適なものとして、構成を簡単にして、かつ小型化を可能にした車両用ドアロック装置に関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
本発明に係る車両用ドアロック装置は、ドア又は車体のいずれか一方に固定されるベースを含むケーシングと、前記ベースに上下方向を向くラッチ軸により回動可能に支持され、前記ドアの閉鎖時に前記ドア又は前記車体のいずれか他方に設けられるストライカと噛合可能なラッチと、前記ベースに上下方向を向くラチェット軸により回動可能に支持され、前記ラッチに係合する係合位置において前記ラッチをラッチ位置に保持し、前記係合位置からリリース方向へ移動することで前記ラッチから外れて前記ラッチのアンラッチ位置への移動を可能にするリリース位置へ回動可能なラチェットと、前記ケーシングに回転軸が左右方向を向くように配置され、前記回転軸にピニオンギヤを止着したモータと、前記ケーシングに回転軸線方向が左右方向を向くように回動可能に支持され、前記ピニオンギヤに噛合するギヤ部、及び前記ラチェットの後端に設けた被操作部が直接係合する螺旋状の溝条部を有して、前記回転軸の回転により一方向へ一回転することで前記ラチェットを係合位置からリリース位置へ移動させるリードスクリューと、を備えたことを特徴とする。この構成により、装置の小型化を可能にする一方、簡単な構成でモータの動力によりラチェットを確実にリリース作動させることができる。
【0009】
好ましくは、前記リードスクリューを、平面視において、前記ギヤ部が前記ラッチ側にあって、かつ前記ラッチの移動範囲外に配置されるようにして、前記モータと前記ラッチ及び前記ラチェットとの間に配置する。この構成により、リードスクリューをラッチとラチェットとの係合部分に接近した位置に配置することができ、より装置の小型化を図ることができる。
【0010】
好ましくは、前記リードスクリューは、ニュートラル位置から前記回転軸の回転により一方向へ一回転して前記ラチェットの前記被操作部に当接することにより、前記ニュートラル位置に停止する。この構成により、リードスクリューをニュートラル位置に確実に停止させることができる。さらには、従来技術のように戻しスプリングを必要としないため、構成を簡単にして、かつリードスクリューを戻しスプリングの付勢力に抗して回転させる必要がなくなることから、小出力の小型モータによってラチェットをリリース方向へ作動させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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