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公開番号2024059658
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2024015463,2021538467
出願日2024-02-05,2020-01-02
発明の名称安定性及び生産力価を向上させるためのモノクローナル抗体操作
出願人アムジエン・インコーポレーテツド
代理人弁理士法人川口國際特許事務所
主分類C12N 15/09 20060101AFI20240423BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】第1抗体又は抗体変異体の安定性を増加させる方法、前記方法によって作成された、抗体又は抗体変異体、並びに前記抗体又は抗体変異体を含む、医薬組成物を提供する。
【解決手段】第1抗体又は抗体変異体の安定性を増加させる方法であって、第2抗体を作り出すために、疎水性アミノ酸残基を前記第1抗体又は抗体変異体の重鎖80位(AHo番号付け)で置換する工程を含み、前記第2抗体又は抗体変異体は前記非置換第1抗体又は抗体変異体より安定であり、前記疎水性アミノ酸残基は、アラニン、イソロイシン、フェニルアラニン、ロイシン、メチオニン、及びバリンからなる群から選択される、方法とする。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
第1抗体の安定性を増加させる方法であって、第2抗体を作り出すために、グリシン、アラニン又はセリンを重鎖56位(AHo番号付け)で置換する工程を含み、前記第2抗体は前記非置換第1抗体より安定である、方法。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記グリシンは、重鎖56位で置換される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2抗体は、重鎖80位(AHo番号付け)で疎水性アミノ酸残基と更に置換される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記疎水性アミノ酸残基は:アラニン、イソロイシン、フェニルアラニン、ロイシン、メチオニン及びバリンから成る群から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記疎水性アミノ酸残基は:フェニルアラニン、ロイシン及びバリンから成る群から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記第2抗体は、80位(AHo番号付け)でメチオニンと更に置換される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
前記第2抗体は、80位(AHo番号付け)でイソロイシンと更に置換される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項8】
第1抗体の安定性を増加させる方法であって、第2抗体を作り出すために、疎水性アミノ酸残基を前記第1抗体の重鎖80位(AHo番号付け)で置換する工程を含み、前記第2抗体は前記非置換第1抗体より安定である、方法。
【請求項9】
前記疎水性アミノ酸残基は:アラニン、イソロイシン、フェニルアラニン、ロイシン、メチオニン及びバリンから成る群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記疎水性アミノ酸残基は:フェニルアラニン、ロイシン及びバリンから成る群から選択される、請求項8に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、本明細書に全体として参照により組み込まれる、2019年1月3日に出願された米国仮特許出願第62/787,867号明細書の利益を主張するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【0002】
本明細書に提示した主題は、タンパク質工学の分野に関する。特には、本明細書に提示した主題は、それらの安定性及び生産を向上させるための、抗体操作、特にモノクローナル抗体及びそれらの変異体操作に関する。
【背景技術】
【0003】
組み換え技術によって製造されるモノクローナル抗体(mAb)(及びそれらの活性断片)は、重要な治療ツールである。しかしながら、これらの分子は複雑であるので、これらの分子の製造、貯蔵及び治療のための投与を促進するために満たされる必要がある多数の課題が存在する。
【0004】
製造及び安定性には2つの課題が関わる。mAbは、バイオリアクター内で、例えばチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞等の操作細胞から製造される。しかしながら、製造レベルは低く、mAb間で変動し得る。低い製造レベルは、製造時間、労働力及びバイオリアクターを作動させるための必要な成分等の必要資源を含む製造コストを増加させる。その上、安定性の欠如は、mAbの「保管寿命」に大きな影響を及ぼす。劣化したmAbは効力が低くなる可能性があり、断片化したmAbは免疫学的リスクを表す可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、mAbの安定性及び生産力価を向上させる必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様では、本明細書では、第1抗体の安定性を増加させる方法であって、第2抗体を作り出すために、グリシン、アラニン又はセリンを重鎖56位(AHo番号付け)で置換する工程を含み、第2抗体は非置換第1抗体より安定である、方法が提供される。例えば、グリシン又はセリンは、重鎖56位で置換されてよい。例えば、グリシン又はアラニンは、重鎖56位で置換されてよい。例えば、グリシンは、重鎖56位で置換されてよい。
【0007】
第2態様では、本明細書では、第1抗体の安定性を増加させる方法であって、第2抗体を作り出すために、疎水性アミノ酸を第1抗体の重鎖80位(AHo番号付け)で置換する工程を含み、第2抗体は非置換第1抗体より安定である、方法が提供される。疎水性アミノ酸残基の例としては、アラニン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、チロシン及びバリンが挙げられる。例えば、疎水性アミノ酸残基は、アラニン、イソロイシン、フェニルアラニン、ロイシン、メチオニン若しくはバリンを含み得るか、又はそれらから成る可能性がある。例えば、疎水性アミノ酸残基は、フェニルアラニン、ロイシン若しくはバリンを含み得るか、又はそれらから成る可能性がある。
【0008】
第3態様では、本明細書では、第1抗体の安定性を増加させる方法であって、第2抗体を作り出すために、アラニン、フェニルアラニン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、トレオニン又はバリンを第1抗体の重鎖80位(AHo番号付け)で置換する工程を含み、第2抗体は非置換第1抗体より安定である、方法が提供される。例えば、フェニルアラニン、ロイシン又はバリンは、重鎖80位で置換されてよい。例えば、イソロイシン又はメチオニンは、重鎖80位で置換されてよい。例えば、イソロイシンは、重鎖80位で置換されてよい。例えば、メチオニンは、重鎖80位で置換されてよい。
【0009】
これら最初の3つの態様の下位態様では、第2抗体の安定性の増加は、細胞培養中の力価の増加、細胞培養からの収率の増加、精製後の純度の増加、高分子量種の減少、融点温度の上昇、凝集温度の上昇及び融解開始温度の上昇から成る群から選択される少なくとも1つによって証明される。幾つかの下位態様では、力価の増加は、Octet Forte Bio機器を使用してプロテインA被覆プローブチップへの結合速度が測定される;及び/又は収率の増加は、プロテインA若しくはプロテインG捕捉によって測定される;及び/又は純度の増加は、精製タンパク質のSECによって測定される;及び/又は高分子量種の減少は、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)及び各分子量についての各ピークの曲線下面積によって測定される;及び/又は融点温度の上昇は、示差走査蛍光測定法(DSF)又は示差走査熱量測定法(DSC)によって測定される;及び/又は凝集温度の上昇は、DSFによって測定される;及び/又は融解開始温度の上昇はDSFによって測定される。
【0010】
第1態様の幾つかの下位態様では、第2抗体は、重鎖80位(AHo番号付け)で疎水性アミノ酸残基と更に置換される。例えば、疎水性アミノ酸残基は:アラニン、イソロイシン、フェニルアラニン、ロイシン、メチオニン若しくはバリンを含み得るか、又はそれらから成る可能性がある。例えば、疎水性アミノ酸残基は:フェニルアラニン、ロイシン及びバリンから成る群から選択され得る。第1態様の幾つかの下位態様では、第2抗体は、80位(AHo番号付け)でメチオニンと更に置換されるか、又は、代わりに、第2抗体は、80位(AHo番号付け)でイソロイシンと更に置換される。第1態様の幾つかの下位態様では、第2抗体は、80位(AHo番号付け)でアラニン、フェニルアラニン、イソロイシン、ロイシン、メチオニン、トレオニン又はバリンと更に置換される。第1態様の幾つかの下位態様では、第2抗体は、80位(AHo番号付け)でフェニルアラニン、ロイシン又はバリンと更に置換される。
(【0011】以降は省略されています)

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