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公開番号2024059626
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2024010771,2021209048
出願日2024-01-29,2020-05-20
発明の名称固体形態
出願人アムジエン・インコーポレーテツド
代理人弁理士法人川口國際特許事務所
主分類C07D 471/04 20060101AFI20240423BHJP(有機化学)
要約【課題】KRAS G12C阻害により媒介される疾患を処置するための化合物の新規の多形と、医薬組成物と、疾患を処置する方法とを提供する。
【解決手段】6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(4-メチル-2-(2-プロパニル)-3-ピリジニル)-4-((2S)-2-メチル-4-(2-プロペノイル)-1-ピペラジニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(化合物1)又はそのアトロプ異性体の結晶形態である化合物を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
化合物であって、6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(4-メチル-2-(2-プロパニル)-3-ピリジニル)-4-((2S)-2-メチル-4-(2-プロペノイル)-1-ピペラジニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(化合物1)又はそのアトロプ異性体の結晶形態である化合物。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記化合物は、化合物1のMアトロプ異性体である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記化合物は、化合物1の結晶無水物形態である、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、9.0、12.0、12.6、及び19.0±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、8.8、9.0、10.8、12.0、12.6、12.8、13.6、14.2、15.0、15.4、18.0、18.6、18.7、19.0、19.9、20.0、22.9、及び25.0±0.2度の2シータから選択される少なくとも3つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、8.8、9.0、10.8、12.0、12.6、12.8、13.6、14.2、15.0、15.4、18.0、18.6、18.7、19.0、19.9、20.0、22.9、及び25.0±0.2度の2シータから選択される少なくとも5つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、8.8、9.0、10.8、12.0、12.6、12.8、13.6、14.2、15.0、15.4、18.0、18.6、18.7、19.0、19.9、20.0、22.9、及び25.0±0.2度の2シータから選択される少なくとも7つのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、8.8、9.0、10.8、12.0、12.6、12.8、13.6、14.2、15.0、15.4、18.0、18.6、18.7、19.0、19.9、20.0、22.9、及び25.0±0.2度の2シータでのピークを含む粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
前記化合物は、1.54Åのx線波長を使用するx線粉末回折により測定した場合に、実質的に図5に示すような粉末X線回折パターンを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
前記化合物は、約293℃で始まる吸熱を含む示差走査熱量測定サーモグラムを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の化合物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年5月21日に出願された米国仮出願第62/851,044号の利益を主張しており、この明細書は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 4,100 文字)【0002】
本開示は、6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(4-メチル-2-(2-プロパニル)-3-ピリジニル)-4-((2S)-2-メチル-4-(2-プロペノイル)-1-ピペラジニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オン(これ以降、「化合物1」)の結晶形態(例えば、無水物形態の結晶形態、水和物形態、いくつかの溶媒和物形態、及びこれらの物理的形態)と、医薬組成物と、KRAS G12C阻害により媒介される疾患を処置する方法とを提供する。
【背景技術】
【0003】
化合物1は、癌の処置(例えば、非小細胞肺癌(NSCLC)等の肺癌、膵癌、及び結腸直腸癌の処置)に有用なKRAS G12Cの選択的阻害剤である。2018年11月22日に公開された米国特許出願公開第2018/0334454A1号明細書では、化合物1が開示されている。
【0004】
多くの化合物は、様々な物理学的特性、化学的特性、及び分光学的特性を示す様々な結晶形態又は多形で存在し得る。例えば、化合物のある特定の多形は、他のものと比べて、特定の溶媒で迅速に溶解し得るか、迅速に流動し得るか、又は容易に圧縮し得る。例えば、P.DiMartino,et al.,J.Thermal. Anal.,48:447-458(1997)を参照されたい。薬物の場合には、ある特定の固体形態は、他のものと比べて生物利用可能であり得るが、他のものは、ある特定の製造条件、貯蔵条件、及び生物学的条件の下で、より安定であり得る。このことは、規制上の観点から特に重要であり、なぜならば、薬物は、厳格な純度及び特性評価基準を満たす場合に限り、米国食品医薬品局(U.S.Food and Drug Administration)等の機関により承認されるからである。実際には、ある特定の溶解性及び物理化学的特性(分光学的特性を含む)を示す化合物のある多形の規制当局の承認は、典型的には、この同一の化合物の他の多形の迅速な承認を意味しない。
【0005】
化合物の多形形態は、例えば、この化合物の溶解性、安定性、流動性、破砕性(fractability)、及び圧縮性、並びにこの化合物を含む医薬品の安全性及び有効性に影響を及ぼすことが、医薬分野で知られている。例えば、Knapman,K.Modern Drug Discoveries,2000,53を参照されたい。従って、薬剤の新規の多形の発見は、様々な利点を提供し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許出願公開第2018/0334454号明細書
【非特許文献】
【0007】
P.DiMartino,et al.,J.Thermal.Anal.,48:447-458(1997)
Knapman,K.Modern Drug Discoveries,2000,53
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示は、化合物1の新規の多形(例えば、無水物形態のいくつかの結晶形態、水和物形態、いくつかの溶媒和物形態、及びこれらの物理的形態)と、医薬組成物と、KRAS G12C阻害により媒介される疾患を処置する方法とを提供する。これらの新規の多形形態は、これらの慢性病の処置のための製剤の開発を前進させ得、且つ多数の製剤化上の利点、製造上の利点、及び治療上の利点をもたらす可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、6-フルオロ-7-(2-フルオロ-6-ヒドロキシフェニル)-1-(4-メチル-2-(2-プロパニル)-3-ピリジニル)-4-((2S)-2-メチル-4-(2-プロペノイル)-1-ピペラジニル)ピリド[2,3-d]ピリミジン-2(1H)-オンの結晶形態及び非結晶形態(例えば、いくつかの無水物形態、水和物形態、及び溶媒和物形態、並びにこれらの固体形態)と、医薬組成物と、KRAS G12C阻害により媒介される疾患を処置する方法とを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
化合物1の非結晶形態に関するXRPDデータを示す。この粉末X線パターンは、広い非結晶ハローを有する非結晶物質の特徴であり、5~40°2シータからの明瞭な化合物関連の回折ピークはない。
化合物1の非結晶形態に関するDSCデータを示す。
化合物1の非結晶形態に関するTGAデータを示す。
化合物1の非結晶形態に関する
19
F固体NMR(SSNMR)を示す。
化合物1の結晶無水物形態Iに関するXRPDデータを示す。化合物1の無水物形態I~IIIの粉末X線回折パターンは、3°2シータから40°2シータの間に明瞭な回折ピークを有する結晶物質の特徴である。
化合物1の結晶無水物形態Iに関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶無水物形態Iに関するTGAデータを示す。
化合物1の結晶無水物形態Iに関する
13
C SSNMRデータを示す。
化合物1の結晶無水物形態Iに関する
19
F SSNMRデータを示す。
化合物1の結晶無水物形態IIに関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶無水物形態IIに関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶無水物形態IIに関するTGAデータを示す。
化合物1の結晶無水物形態IIに関する
13
C SSNMRデータを示す。
化合物1の結晶無水物形態IIに関する
19
F SSNMRデータを示す。
化合物1の結晶無水物形態IIIに関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶無水物形態IIIに関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶無水物形態IIIに関するTGAデータを示す。
化合物1の結晶水和物形態に関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶水和物形態に関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶水和物形態に関するTGAデータを示す。
化合物1の結晶無水物形態I、II、及びIII、並びに結晶水和物形態に関する重ね合わせXRPDデータ(上から下へ)である。
化合物1の結晶THF溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶THF溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶THF溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。
化合物1の結晶MeCN溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶MeCN溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶MeCN溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。
化合物1の結晶MEK溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶MEK溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶MEK溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。
化合物1の結晶EtOAc溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶DMF溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶DMF溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶DMF溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。
化合物1の結晶DCM溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶DCM溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶DCM溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。
化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。
化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態IIに関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態IIに関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶アセトン溶媒和物形態IIに関するTGAデータを示す。
化合物1の結晶p-ジオキサン溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶p-ジオキサン溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶p-ジオキサン溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。
化合物1の結晶MeOH溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶MeOH溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶MeOH溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。
化合物1の結晶IPA溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶IPA溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶IPA溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。
化合物1の結晶EtOH溶媒和物形態Iに関するXRPDデータを示す。
化合物1の結晶EtOH溶媒和物形態Iに関するDSCデータを示す。
化合物1の結晶EtOH溶媒和物形態Iに関するTGAデータを示す。
化合物1の等構造(isostructural)溶媒和物形態に関する重ね合わせXRPDデータ(上から下へ-THF、MeCN、MEK、DCM、アセトン、MeOH、IPA、EtOH)である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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