TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024058589
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2023142954
出願日2023-09-04
発明の名称耐プラズマ性コーティング膜の製造方法
出願人コミコ カンパニー リミテッド,KOMICO CO.,LTD.
代理人個人
主分類C23C 14/08 20060101AFI20240418BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】コーティング膜の結合力に優れるうえ、コーティング膜内の構造的欠陥の形成が抑制されて半導体製造工程中のコーティング膜の剥離又はパーティクルの発生を最小限に抑えることができる耐プラズマ性コーティング膜の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明による耐プラズマ性コーティング膜の製造方法は、(a)コーティング対象物上に第1希土類金属化合物粉末を用いて物理気相蒸着工程によって下部コーティング層を形成するステップと、(b)第2希土類金属化合物粉末を搬送するステップと、(c)搬送された第2希土類金属化合物粉末を前記(a)ステップで形成された下部コーティング層に向かって噴射して上部コーティング層を形成するステップと、を含むことにより、構造的欠陥が少なく且つ物性が強化された耐プラズマ性コーティング膜を得ることができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
(a)コーティング対象物上に第1希土類金属化合物粉末を用いて物理気相蒸着工程によって下部コーティング層を形成するステップと、
(b)第2希土類金属化合物粉末を搬送するステップと、
(c)搬送された第2希土類金属化合物粉末を前記(a)ステップで形成された下部コーティング層に向かって噴射して上部コーティング層を形成するステップと、を含み、
前記希土類金属化合物粉末は、イットリア(Y



)、イットリウムのオキシフッ化物(YOF)、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)を含む群から選択され、
前記第1希土類金属化合物粉末と前記第2希土類金属化合物粉末とは同一成分であることを特徴とする、耐プラズマ性コーティング膜の製造方法。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記物理気相蒸着は、熱蒸着法、電子ビーム蒸発法及びスパッタリング法の中から選択されるいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載の耐プラズマ性コーティング膜の製造方法。
【請求項3】
前記下部コーティング層の厚さは0.1~10μmであることを特徴とする、請求項1に記載の耐プラズマ性コーティング膜の製造方法。
【請求項4】
前記第2希土類金属化合物粉末の平均直径(D50)は0.1~10μmであることを特徴とする、請求項1に記載の耐プラズマ性コーティング膜の製造方法。
【請求項5】
前記上部コーティング層の厚さは1~30μmであることを特徴とする、請求項1に記載の耐プラズマ性コーティング膜の製造方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の耐プラズマ性コーティング膜の製造方法によって製造される耐プラズマ性コーティング膜。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、耐プラズマ性コーティング膜の製造方法に関し、より詳細には、半導体エッチング装備を含む半導体製造工程に適用される耐プラズマ性コーティング膜の製造方法及び耐プラズマ性コーティング膜に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
次世代半導体は、軽薄短小(軽く、薄く、短く、小さいこと)の方向に進んでおり、モバイル時代に入り、より小さく且つ複雑になる電子機器に使用するためには半導体超微細工程が絶対に必要となる。
【0003】
特に、10nm以下の半導体素子、3D NANDフラッシュ、FinFET、MRAMなどの製造に必要なエッチング工程の難易度が益々高まっており、このための微細パターンエッチングなどの技術の開発が盛んに行われている。
【0004】
これにより、新しい素材のエッチング技術の開発と必要な物質のみを選択的にエッチングすることができるエッチング技術の重要性が増大すると予想され、このために、エッチング装備が極端な環境に耐えられる耐久性のある半導体部品が絶対的に必要である。
【0005】
つまり、超微細線幅工程に対応して高出力プラズマ(>10Kw)工程中で汚染発生を抑制するために、半導体部品に高密度のコーティングが必要である。
【0006】
一般に、半導体製造工程に使用される設備のチャンバ(chamber)は、絶縁のために陽極酸化(anodizing)処理したアルミニウム合金又はアルミナなどのセラミックバルクを用いて作られる。
【0007】
近年、化学気相蒸着(CVD)などを用いた蒸着設備やプラズマエッチングなどを用いたエッチング設備などの半導体製造工程に用いられるチャンバは、腐食性の高いガスやプラズマなどに対する耐食性の必要性がより高まるにつれて、このような高い耐食性を有するために、前記アルミニウム合金にアルミナなどのセラミックコーティング層をプラズマ噴射又は溶射(thermal spray)などの方法によって形成して製造している。
【0008】
また、チャンバ内で行われる半導体製造工程は、熱処理工程、化学気相蒸着などの高温工程が多数を占めるため、チャンバは、耐熱性も併せて有することが要求される。また、チャンバなどの半導体製造設備の部材は、絶縁性、耐熱性、耐食性、耐プラズマ性を必要とし、コーティング層と基材とが強い結合力を維持して前記コーティング層の剥離がないようにし、製造工程中にパーティクル(particle)発生及びこれによるウェーハ汚染を最小限に抑えることが必要である。
【0009】
このために、従来は、一般的に使用される化学気相蒸着法、物理気相蒸着法又はスパッタリングなどを適用した場合があるが、この場合においては、薄膜製造工程であるので、前記耐食性などの要件を満たす程度の厚膜を形成するには工程時間があまり長くかかるなど、経済性に劣るという問題点があり、基材とコーティング層との強い結合力を得ることも難しいという問題点がある。
【0010】
一方、エアロゾル蒸着は、セラミック粒子を含むエアロゾルをノズルから母材に向かって噴射し、前記母材に微粒子を衝突させ、その衝撃力を用いてセラミックコーティング膜を母材上に形成する方法であり、コーティングしようとする粉末を直接噴射するため高速コーティングが可能であり、分あたり30μm程度の高速コーティングが可能であり、回収に比例するため厚さ制御が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
熱フィラメントCVD装置
3か月前
東レエンジニアリング株式会社
成膜装置
2か月前
株式会社アイセロ
防錆フィルム
24日前
マークテック株式会社
脱脂洗浄剤
4か月前
マシン・テクノロジー株式会社
蒸発装置
2か月前
株式会社アルバック
基板処理装置
2か月前
東ソー株式会社
ルテニウム含有薄膜の製造方法
4か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜装置
4か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜装置
3か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜装置
4か月前
東京エレクトロン株式会社
基板処理装置
2か月前
北川工業株式会社
導電反射膜
1か月前
株式会社ベル・トレーディング
金属洗浄剤
3か月前
株式会社神戸製鋼所
改質金属材の製造方法
2か月前
TOPPANホールディングス株式会社
エッチング装置
1か月前
株式会社神戸製鋼所
金属-有機化合物複合材
1か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜装置および成膜方法
19日前
東京エレクトロン株式会社
成膜方法および成膜装置
2か月前
株式会社野村鍍金
積層硬質炭素膜及びその製造方法
2か月前
株式会社ブイ・テクノロジー
蒸着装置及び蒸着方法
2か月前
株式会社ユニカル
防錆皮膜形成用液状組成物
3か月前
株式会社不二越
真空浸炭方法及び真空浸炭装置
2か月前
マルイ鍍金工業株式会社
ステンレスの表面処理方法。
3か月前
株式会社MOLDINO
被覆工具
2か月前
株式会社オプトラン
基板ホルダー搬送システム
3か月前
キヤノントッキ株式会社
成膜装置
25日前
日本特殊陶業株式会社
複合部材
1か月前
富士フイルム株式会社
蒸着方法および蒸着用容器
1か月前
日東電工株式会社
透明導電性フィルムの製造方法
3か月前
日東電工株式会社
透明導電性フィルムの製造方法
3か月前
日東電工株式会社
透明導電性フィルムの製造方法
3か月前
個人
金属製品を生産する方法
4か月前
キヤノントッキ株式会社
成膜装置
5日前
ENEOS株式会社
さび止め油組成物
25日前
芝浦メカトロニクス株式会社
成膜装置
1か月前
株式会社不二越
熱処理装置及び金属製部材製造方法
18日前
続きを見る