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公開番号2024057450
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022164200
出願日2022-10-12
発明の名称腹起し材用吊り治具及び腹起し材の施工方法
出願人飛島建設株式会社
代理人弁理士法人共生国際特許事務所
主分類B66C 1/42 20060101AFI20240417BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】H鋼の腹起し材を山留め壁の側面の設けられたブラケットに載置する一連の作業性を向上できる腹起し材用吊り治具を提供する。
【解決手段】本発明による腹起し材用吊り治具は、吊り部(5)が形成された棒状部材(1)からなり、山留め壁(13)の腹起し材(14)に使用されるH鋼(10)のフランジ(18、18)の内側に取り付けられ、前記棒状部材(1)の一端は、一方のフランジ(18)から外側に突出することがなく、前記棒状部材(1)の他端が、他方のフランジ(18)の取付孔(15)にボルト(2)が通されて固定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吊り部(5)が形成された棒状部材(1)からなり、
山留め壁(13)の腹起し材(14)に使用されるH鋼(10)のフランジ(18、18)の内側に取り付けられ、
前記棒状部材(1)の一端は、一方のフランジ(18)から外側に突出することがなく、前記棒状部材(1)の他端が、他方のフランジ(18)の取付孔(15)にボルト(2)が通されて固定されることを特徴とする腹起し材用吊り治具。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記棒状部材(1)は、本体部(3)と取付け取外し自在なスペーサ(4)からなることを特徴とする請求項1に記載の腹起し材用吊り治具。
【請求項3】
前記本体部(3)の一端には、一方のフランジ(18)に設けられた取付孔(15)に差し込む突起(6)が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の腹起し材用吊り治具。
【請求項4】
前記本体部(3)の他端には、ネジ穴(7)が設けられ、前記スペーサ(4)には貫通孔(8)が設けられ、前記突起(6)をH鋼(10)の一方のフランジ(18)に嵌め込んだ状態で、他方のフランジ(18)の取付孔(15)と前記スペーサ(4)の貫通孔(8)に外側からボルト(2)を通し、前記本体部(3)のネジ穴(7)に螺合させることを特徴とする請求項3に記載の腹起し材用吊り治具。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の腹起し材用吊り治具(100)が取り付けられた腹起し材(14)を山留め壁(13)の側面に設置する腹起し材の施工方法であって、フランジ(18)が横向きとなるように仮置きされたH鋼(10)のフランジ内側に吊り治具を取り付け、玉掛けする段階(S12)と、H鋼(10)からなる腹起し材(14)をクレーンで吊り降ろす段階(S13)と、H鋼(10)からなる腹起し材(14)を山留め壁(13)の側面に設けられたブラケット上に設置する段階(S14)と、を備えることを特徴とする腹起し材の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、腹起し材用吊り治具及び腹起し材の施工方法に関し、詳細には、仮置き状態のH鋼に吊り治具を取付け、そのまま山留め壁の側面に移動し、H鋼を山留め壁に隣接して設置できる腹起し材用吊り治具及び腹起し材の施工方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
H鋼10を腹起し材14に使用するため、フランジが横向きとなって仮置きされたH鋼10を山留め壁13に設置している。従来は、図7に示すような作業工程S1~S7により行われていた。レンフロークランプを使用して仮置き状態のH鋼10を移動する(S1)。移動したH鋼を90°回転させ、H鋼10のフランジを縦向きにする(S2)。H鋼10の両フランジにシャックルを取付けて玉掛けする(S3)。H鋼10を吊り降ろす(S4)。山留め壁13のブラケットに仮置きする(S5)。玉掛けをし直す(S6)。山留め壁13から遠い側のフランジにシャックル14を取り付ける。シャックル14が山留め壁13側のフランジにあると、山留め壁13にフランジが密着するように設置できないためである。H鋼10を山留め壁13に寄せて設置完了とする(S7)。山留め壁13は、図8に示すように、地面に掘り下げて形成した窪地の壁の部分であり、矢板壁ともいう。腹起し材14は、山留め壁13に密着するように設置され、梁16や中間杭17で支持される。
【0003】
従来の工法では、仮置き場所からレンフロークランプを使用したH鋼の移動、H鋼の回転作業、両フランジへのシャックルの取付け及び玉掛け、ブラケット上でのシャックルの脱着、玉掛けのし直し等の工程があり、手間が多くて設置作業が煩雑であった。
【0004】
先行技術文献に記載の特許文献1の山留材用吊具は、H鋼を安定して吊り下げ移動させるもので、吊具をフランジの内側に取り付ける構成であるが、仮置き状態のH鋼の回転や、仮置き場所に置かれたH鋼を腹起し材として用いる場合の一連の作業性については考慮されていない。この構造では両フランジの取付孔を貫通するボルトがフランジから外側に突出するので、山留め壁に密着する設置ができない欠点がある。
【0005】
先行技術文献に記載の特許文献2の鋼材吊り具は、箱形状でフランジの内側に取り付けられ、幅がフランジ間の長さの約半分で、長さがフランジの取付孔の間隔より長く、フランジ間の中央付近に吊上穴を有し、一方のフランジの2箇所の取付孔にボルト2本を使用して固定する。他方のフランジからボルトが突出しないが、一方のフランジの取付孔に2箇所で吊り具をボルト固定するので、取付け作業に時間がかかる欠点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実用新案登録第2514314号公報
実用新案登録第3109069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、H鋼の腹起し材を山留め壁の側面に設けられたブラケットに載置する一連の作業性を向上できる腹起し材用吊り治具及び腹起し材の施工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による腹起し材用吊り治具は、吊り部(5)が形成された棒状部材(1)からなり、山留め壁(13)の腹起し材(14)に使用されるH鋼(10)のフランジ(18、18)の内側に取り付けられ、前記棒状部材(1)の一端は、一方のフランジ(18)から外側に突出することがなく、前記棒状部材(1)の他端が、他方のフランジ(18)の取付孔(15)にボルト(2)が通されて固定されることを特徴とする。
【0009】
前記棒状部材(1)は、本体部(3)と取付け取外し自在なスペーサ(4)からなることを特徴とする。
【0010】
前記本体部(3)の一端には、一方のフランジ(18)に設けられた取付孔(15)に差し込む突起(4)が設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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