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公開番号2024056855
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2024019591,2022519493
出願日2024-02-13,2020-10-22
発明の名称菌株、及び、単一細胞タンパク質又はバイオマス生産のための方法
出願人ソーラー フーズ オサケユイチア
代理人個人
主分類C12N 1/20 20060101AFI20240416BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】微生物を使用するタンパク質の生産方法を提供する。
【解決手段】発明は、キサントバクター属(Xanthobacter)の細菌株、及びキサントバクター属の細菌を使用してタンパク質又はバイオマスを生産するための連続培養方法に関する。この方法は、細胞へのガス及びミネラルの供給を含む。本発明はまた、これらの方法の製品、及び、例えば、食べ物や飼料等のこれらの製品の使用に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
単離された細菌株VTT-E-193585又はその変異体であって、
前記変異体は、好ましくは、エネルギー源としての水素ガス、及び、唯一の炭素源としての二酸化炭素を使用して成長する能力を保持している細菌株。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
請求項1に記載の細菌株を含む培養物。
【請求項3】
請求項1に記載の細菌株を培養することを含むバイオマス生産の方法。
【請求項4】
エネルギー源としての水素と無機炭素源とを用いた連続培養において細菌株を培養することを含み、
前記無機炭素源は二酸化炭素を含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
バイオマス生産の方法であって、
前記方法は、エネルギー源としての水素と、無機炭素源とを用いた連続培養においてキサントバクター(Xanthobacter)属の細菌株を培養することを含み、
前記無機炭素源は二酸化炭素を含む方法。
【請求項6】
前記培養物における溶存酸素が、5%と10%の間に維持される請求項4又は5に記載の方法。
【請求項7】
アンモニウム、尿素、硝酸塩及び/又は窒素ガスが窒素源として使用される請求項4乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
培養培地はミネラルを含み、
前記ミネラルは、0.25g/L未満の塩化物塩、例えば0.1g/L未満の塩化物塩のように、1g/L未満の塩化物塩を含み、好ましくは塩化物塩を含まない請求項4乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記培養培地は、ビタミン類を含まない請求項4乃至8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記培養物のpHは、例えば6.5と7.0の間、例えば6.8のように5.5と8.0の間に維持される請求項4乃至9のいずれか一項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、微生物を使用するタンパク質及び/又は他の高分子の生産に関する。特に、本発明は、ガス及びミネラルが細胞に供給される、細菌を使用してタンパク質又はバイオマスを生産するための新規の細菌株及び連続培養方法に関する。本発明は又、食べ物や飼料等のこれらの方法の製品、及び、これらの製品の使用に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
世界人口の増加、気候変動及び水不足は、伝統的な農業、及び、食糧と飼料の十分な供給にますます脅威をもたらしている。そのため、タンパク質などの有機分子の代替供給源が研究されている。潜在的な代替は、単一細胞生産、すなわち微生物を使用したタンパク質及び/又は他の高分子の生産である。
【0003】
エネルギー源として水素ガスを、及び、唯一の炭素源として二酸化炭素を用いた最小限のミネラル培地で増殖することができる化学合成独立栄養微生物が示されてきた。これらの微生物のレビューについては、例えば、「Shivelyetal(1998)Annu Rev Microbiol 52:191」が参照できる。特許出願WO2018144965は、ガス状基質を高タンパク質バイオマスに変換するための様々な微生物及びバイオプロセスを記載している。「Andersenetal (1979)Biochim Biophys Acta 585:1-11」は、従属栄養及び独立栄養条件下で容易に増殖する水素細菌であるAlcaligeneseutrophusの変異株について記載している。リブロース-1,5-ビスリン酸カルボキシラーゼ/オキシゲナーゼ(ルビスコ)活性が変化した変異体の特質が説明されている。「Ohmiya et al. (2003) J. Biosci. Bioeng. 95:549-561」は、扱いにくいバイオマス利用への微生物遺伝子の適用を示している。「Yu Jianetal (2013)Int J Hydrogen Ener 38:8683-8690」は、水素酸化細菌分離株による二酸化炭素の固定について記載している。中程度の酸素濃度(10mol%)で、50%という高エネルギー効率が測定された。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開 WO2018/144965号公報
【非特許文献】
【0005】
Shivelyetal(1998)Annu Rev Microbiol 52:191
Andersenetal (1979)Biochim Biophys Acta 585:1-11
Ohmiya et al. (2003) J. Biosci. Bioeng. 95:549-561
Yu Jianetal (2013)Int J Hydrogen Ener 38:8683-8690
【発明の概要】
【0006】
しかしながら、さまざまな化学合成独立栄養微生物は、増殖速度、収量、バイオマス組成、及び食品成分としての使用に関連する特性、例えば、人間の消費における安全性、味、匂い、口当たり、調理における技術的及び機能的特性等の点で異なる特性を持っている。すべての化学合成独立栄養微生物が十分な速度を持ち、十分な収量を供給するわけではなく、すべてのプロセスが経済的に実行可能なラージスケールプロセスに現実的にアップスケールできるわけではない。機能性タンパク質の十分な産生を得るために、例えば、食品や飼料の用途では、ラージスケールで大規模に実行できる適切な生産物と適切なプロセスを見出すことが重要である。このニーズは、本発明によって対処される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の主要な態様において、本発明は、単離された細菌株VTT-E-193585又はその誘導体に関する。
【0008】
さらなる態様において、本発明は、本発明の細菌株又はその誘導体を含む培養組成物に関する。さらに、本発明は、バイオマス及び/又はタンパク質の生産のための方法に関し、前記方法は、本発明の細菌株又はその誘導体を培養することを含む。
【0009】
さらなる態様において、本発明は、バイオマス及び/又はタンパク質の生産のための方法に関し、前記方法は、エネルギー源としての水素及び無機炭素源を用いて連続培養においてキサントバクター(Xanthobacter)属の細菌株を培養することを含み、前記無機炭素源は二酸化炭素を含む。
【0010】
さらなる主要な態様において、本発明は、本発明の方法によって得られる又は得られうる大容量のタンパク質、バイオマス又は非タンパク質の細胞又は化学成分、並びに本発明の方法によって得られる又は得られうる食品又は飼料製品に関する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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