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公開番号2024056766
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2024014949,2020571525
出願日2024-02-02,2019-06-18
発明の名称少なくとも1つの画像を表すデータストリームをコーディングおよびデコーディングするための方法および装置
出願人オランジュ
代理人個人,個人,個人
主分類H04N 19/593 20140101AFI20240416BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ブロックに分割される少なくとも1つの画像をコーディング方法およびデコーディング方法を提供する。
【解決手段】方法は、現在ブロックが、イントラ予測コーディングモード、または別のコーディングモードに従ってコーディングされるのかが決定され、現在ブロックがイントラ予測コーディングモードであるとき、イントラ予測モードを先にデコーディングされたブロックに関連付けられた少なくとも1つのイントラ予測モードに従って決定し、現在ブロックを、決定したイントラ予測モードに従ってデコーディングし、現在ブロックが他のコーディングモードであるとき、現在ブロックを、他のコーディングモードに従ってデコーディングし、イントラ予測モードのグループにおけるイントラ予測モードを、決定し、現在ブロックに関連付ける。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ブロックに分割される少なくとも1つの画像を表すコーディングされたデータストリームをデコーディングするための方法であって、現在のブロックと称される、前記画像の少なくとも1つのブロックについて、次のステップ、
- 現在のブロックが、第1のコーディングモードであるイントラコーディングモードに従ってコーディングされるのか、または第2のコーディングモードである別のコーディングモードに従ってコーディングされるのかを決定するステップ(E42)であって、前記第1のコーディングモードが、現在のブロックの隣接ブロックに関連付けられた少なくとも1つのイントラ予測モードに従って規定されたイントラ予測モードのグループから選定されたイントラ予測モードを使用するコーディングモードであり、前記第2のコーディングモードは、前記現在のブロックの隣接ブロックに関連付けられた少なくとも1つのイントラ予測モードに従って規定されたイントラ予測モードのグループから選定されたイントラ予測モードとは異なる任意のタイプのコーディングモードである、ステップ(E42)と、
- 現在のブロックが、前記第1のコーディングモードに従ってコーディングされるとき、
- 現在のブロックについて、前記画像の、先にデコーディングされたブロックに関連付けられた少なくとも1つのイントラ予測モードに従って規定されたイントラ予測モードの前記グループにおける前記第1のコーディングモードに関するイントラ予測モードを決定するステップ(E431)と、
- 前記第1のコーディングモードに関する前記決定されたイントラ予測モードに従って前記現在のブロックをデコーディングするステップ(E43)と、
- 前記第1のコーディングモードに関する前記決定されたイントラ予測モードを前記現在のブロックに関連付けるステップ(E437)と、
- 現在のブロックが、前記第2のコーディングモードに従ってコーディングされるとき、
- 前記第2のコーディングモードに従って前記現在のブロックをデコーディングするステップ(E44)と、
- 現在のブロックについて、前記現在のブロックの隣接ブロックに関連付けられた少なくとも1つのイントラ予測モードに従って規定されたイントラ予測モードの前記グループにおける前記第1のコーディングモードに関するイントラ予測モードを決定するステップ(E449)と、
- 前記第1のコーディングモードに関する前記決定されたイントラ予測モードを前記現在のブロックに関連付けるステップ(E450)と
を含む方法。
続きを表示(約 3,600 文字)【請求項2】
ブロックに分割される少なくとも1つの画像を表すコーディングされたデータストリームをコーディングするための方法であって、現在のブロックと称される、前記画像の少なくとも1つのブロックについて、次のステップ、
- 現在のブロックが、第1のコーディングモードであるイントラコーディングモードに従ってコーディングされるのか、または第2のコーディングモードである別のコーディングモードに従ってコーディングされるのかを決定するステップ(E20)であって、前記第1のコーディングモードが、現在のブロックの隣接ブロックに関連付けられた少なくとも1つのイントラ予測モードに従って規定されたイントラ予測モードのグループから選定されたイントラ予測モードを使用するコーディングモードであり、前記第2のコーディングモードは、前記現在のブロックの隣接ブロックに関連付けられた少なくとも1つのイントラ予測モードに従って規定されたイントラ予測モードのグループから選定されたイントラ予測モードとは異なる任意のタイプのコーディングモードである、ステップ(E20)と、
- 現在のブロックが、前記第1のコーディングモードに従ってコーディングされるとき、
- 現在のブロックについて、前記画像の、先にデコーディングされたブロックに関連付けられた少なくとも1つのイントラ予測モードに従って規定されたイントラ予測モードの前記グループにおける前記第1のコーディングモードに関するイントラ予測モードを決定するステップ(E211)と、
- 前記第1のコーディングモードに関する前記決定されたイントラ予測モードに従って前記現在のブロックをコーディングするステップ(E21)と、
- 前記第1のコーディングモードに関する前記決定されたイントラ予測モードを前記現在のブロックに関連付けるステップ(E217)と、
- 現在のブロックが、前記第2のコーディングモードに従ってコーディングされるとき、
- 前記第2のコーディングモードに従って前記現在のブロックをコーディングするステップ(E22)と、
- 現在のブロックについて、前記現在のブロックの隣接ブロックに関連付けられた少なくとも1つのイントラ予測モードに従って規定されたイントラ予測モードの前記グループにおける前記第1のコーディングモードに関するイントラ予測モードを決定するステップ(E228)と、
- 前記第1のコーディングモードに関する前記決定されたイントラ予測モードを前記現在のブロックに関連付けるステップ(E229)と
を含む方法。
【請求項3】
前記画像の、先にデコーディングされたブロックに関連付けられた少なくとも1つのイントラ予測モードに従って規定されたイントラ予測モードのグループにおける前記第1のコーディングモードに関するイントラ予測モードの前記決定が、前記画像の、先にデコーディングされたブロックに関連付けられた前記少なくとも1つのイントラ予測モードに従うイントラ予測モードの前記グループから選定されたイントラ予測モードのサブセットを含むリストの構成を含み、
現在のブロックが前記第2のコーディングモードに従ってコーディングされるとき、イントラ予測モードの前記グループにおける前記第1のコーディングモードに関するイントラ予測モードの前記決定が、現在のブロックについての前記リストの少なくとも一部の前記構成を含み、前記第1のコーディングモードに関する前記決定されたイントラ予測モードが、前記リストにおける最初のイントラ予測モードに対応する、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
現在のブロックが、前記第2のコーディングモードに従ってコーディングされるとき、前記第1のコーディングモードに関する前記決定されたイントラ予測モードが、所定の予測モードに対応する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
現在のブロックが前記第2のコーディングモードに従ってコーディングされるとき、現在のブロックについて決定された前記第1のコーディングモードに関する前記イントラ予測モードは、現在のブロックに対する予測されたブロックであって、前記予測されたブロックと前記デコーディングされた現在のブロックとの間で計算される歪みが最小である、予測されたブロックを与えるものとして、イントラ予測モードの前記グループの少なくとも1つのサブセットから選定されたイントラ予測モードに対応する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
現在のブロックが前記第2のコーディングモードに従ってコーディングされるとき、前記現在のブロックの前記デコーディングが、第1の予測された現在のブロックを与える前記現在のブロックの予測を含み、現在のブロックについて決定された前記第1のコーディングモードに関する前記イントラ予測モードは、現在のブロックに対する第2の予測されたブロックであって、前記第2の予測されたブロックと前記第1の予測された現在のブロックとの間で計算される歪みが最小である、第2の予測されたブロックを与えるものとして、イントラ予測モードの前記グループの少なくとも1つのサブセットから選定されたイントラ予測モードに対応する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
第1の予測された現在のブロックを与える前記現在のブロックの前記予測が、現在のブロックの各ピクセルについて、前記ピクセルの予測を他の先にデコーディングされたピクセルから得るステップを含み、前記他の先にデコーディングされたピクセルが、前記画像の、前記現在のブロック、または先にデコーディングされたブロックに属しており、
- 前記他の先にデコーディングされたピクセルが前記現在のブロックに属するとき、前記他の先にデコーディングされたピクセルが、
- デコーディングする対応するピクセルに関連付けられた予測残差をデコーディングすることと、
- 前記デコーディングするピクセルの予測を前記デコーディングされた予測残差に加えることによって前記デコーディングするピクセルを再構成することと
によって得られる、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
現在のブロックが前記第2のコーディングモードに従ってコーディングされるとき、前記現在のブロックの前記デコーディングが、
- 所定のローカル予測関数のグループから現在のブロックについてのローカル予測関数を決定するステップと、
- 前記現在のブロックを現在のブロックの各ピクセルについて予測するステップと、
- 前記ピクセルに隣接する少なくとも1つの、先にデコーディングされたピクセルを使用して前記ローカル予測関数に従って前記ピクセルの予測を得るステップであって、前記先にデコーディングされたピクセルが、前記画像の、前記現在のブロック、または先にデコーディングされたブロックに属している、ステップと
を含み、
現在のブロックについて決定された前記第1のコーディングモードに関する前記イントラ予測モードが、前記ローカル予測関数に従ってイントラ予測モードの前記グループから選定されたイントラ予測モードに対応する、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項9】
現在のブロックの前記第1のコーディングモードに関する前記イントラ予測モードが、イントラ予測モードを所定のローカル予測関数の前記グループのローカル予測関数に関連付ける対応表から決定される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
コーディングまたはデコーディングするための前記画像のブロックの走査順序に従って現在のブロックの後に位置する現在のブロックに隣接するブロックであって、前記イントラコーディングモードに従ってコーディングされる、隣接ブロックについて、前記方法が、
- 現在のブロックについて、現在のブロックに関連付けられた少なくともイントラ予測モードに従ってイントラ予測モードのグループにおける前記第1のコーディングモードに関するイントラ予測モードを決定するステップと、
- 前記第1のコーディングモードに関する前記決定されたイントラ予測モードに従って前記隣接ブロックをデコーディングまたはコーディングするステップと、
- 前記第1のコーディングモードに関する前記決定されたイントラ予測モードを前記隣接ブロックに関連付けるステップと
を含む、請求項1または2に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、画像または画像シーケンス、詳細には、ビデオストリームのコーディングおよびデコーディングの分野である。
続きを表示(約 1,900 文字)【0002】
より詳細には、本発明は、画像のブロック表現を使用した画像または画像シーケンスの圧縮に関する。
【0003】
本発明は、とりわけ、現在または将来のエンコーダ(JPEG、MPEG、H.264、HEVCなど、およびそれらの改訂物)において実施される画像またはビデオのコーディング、ならびに対応するデコーディングに適用され得る。
【背景技術】
【0004】
デジタルの画像または画像シーケンスは、メモリに関して多くのスペースを占め、それにより、これらの画像を送信するときには、それらを圧縮して、この送信に使用されるネットワークにおける輻輳問題を回避することが必要である。
【0005】
ビデオデータを圧縮するための多くの技法がすでに知られている。中でも、HEVC圧縮規格(「High Efficiency Video Coding, Coding Tools and Specification」、Matthias Wien、Signals and Communication Technology、2015)では、現在の画像のピクセルを、同じ画像に属している他のピクセルとの関係において予測すること(イントラ予測)、または前のもしくは後続の画像との関係において予測すること(インター予測)を実施することが提案されている。
【0006】
より具体的には、イントラ予測では、画像内の空間的冗長性が使用される。これを行うために、画像は、ピクセルブロックに分割される。次いで、ピクセルブロックは、画像におけるブロックの走査順序に従って現在の画像における先にコーディング/デコーディングされたブロックに対応する、すでに再構成された情報を使用して予測される。
【0007】
さらには、従来の方式においては、現在のブロックのコーディングは、予測子ブロック(predictor block)と称される現在のブロックの予測、および現在のブロックと予測子ブロックとの差に対応する予測残差、すなわち「残差ブロック(residual block)」を使用して行われる。次いで、結果として生じる残差ブロックは、たとえばDCT(離散コサイン変換(discrete cosine transform))タイプ変換を使用して変換される。次いで、変換された残差ブロックの係数が、量子化され、エントロピーコーディングによってコーディングされ、デコーダに送信され、このデコーダは、この残差ブロックを予測子ブロックに加えることによって現在のブロックを再構成することができる。
【0008】
デコーディングは、画像ごとに、各画像についてはブロックごとに行われる。各ブロックについては、ストリームの対応する要素が読み取られる。残差ブロックの係数の逆量子化および逆変換が行われる。次いで、ブロック予測が計算されて、予測子ブロックが得られ、現在のブロックは、予測(すなわち、予測子ブロック)をデコーディングされた残差ブロックに加えることによって再構成される。
【0009】
HEVC規格においては、35個の相異なるイントラ予測モードに従って現在のブロックのイントラ予測を行うことが可能である。HEVC規格は、現在のブロックをコーディングするのに選定されたイントラ予測モードをコーディングするための2つの予測モードリスト:
- 現在のブロックについて3つの最も可能性の高いイントラ予測モードを含むMPM(最確モード(Most Probable Mode))と称される第1のリスト、たとえば、現在のブロックの隣接ブロックのコーディング中に、先に選定された予測モードから規定されるMPMリスト
- 32個の他のイントラ予測モード、すなわち、MPMリストに含まれていないイントラ予測モードを含む非MPMリストと称される第2のリスト
を規定する。
【0010】
HEVC規格によれば、MPMリストは、現在のブロックの左および上にそれぞれ位置する、現在のブロックの隣接ブロックをコーディングするのに使用されるイントラ予測モードに従って構成されている。しかしながら、HEVC規格のMPMリストの構成機構には、隣接ブロックに体系的に利用可能なイントラ予測モードは必要ではない。隣接ブロックのうちの少なくとも1つがイントラ予測モードを使用して先にコーディングされていないとき、MPMリストの構成機構は、1つまたは複数のデフォルトのイントラ予測モードを使用してMPMリストを投入する。
(【0011】以降は省略されています)

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