TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024056363
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163184
出願日2022-10-11
発明の名称画像処理装置、画像処理方法ならびにプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類H04N 1/60 20060101AFI20240416BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ユーザの意図を反映しつつ、弁別性を向上させる画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】グレー値の調整処理は、カラー画像に含まれる各オブジェクトの複数次元の色成分値をグレー値に変換し、各オブジェクトのうち第1オブジェクトの第1色成分値が変換された第1グレー値と第1オブジェクトとは異なる第2オブジェクトの第2色成分値が変換された第2グレー値との差が所定値未満である場合に、第1グレー値と第2グレー値との差を広げ、第1オブジェクトの属性と第2オブジェクトの属性との組み合わせに対応した値となるように、第1グレー値と第2グレー値との差を広げる。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
カラー画像をモノクロで印刷するための画像処理装置であって、
前記カラー画像に含まれる各オブジェクトの複数次元の色成分値をグレー値に変換する変換手段と、
前記各オブジェクトのうち第1オブジェクトの第1色成分値が変換された第1グレー値と前記第1オブジェクトとは異なる第2オブジェクトの第2色成分値が変換された第2グレー値との差が閾値未満である場合に、前記第1グレー値と前記第2グレー値との差を広げる処理手段と、
を備え、
前記処理手段は、前記第1オブジェクトの属性と前記第2オブジェクトの属性との組み合わせに対応した値となるように、前記第1グレー値と前記第2グレー値との差を広げる
ことを特徴とする画像処理装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1オブジェクトの属性と前記第2オブジェクトの属性とが同じである場合、
前記処理手段は、前記属性が同じである組み合わせに対応した第1所定値となるように、前記第1グレー値と前記第2グレー値との差を広げる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第1オブジェクトの属性と前記第2オブジェクトの属性とが同じでない場合、
前記処理手段は、前記属性が同じでない組み合わせに対応した第2所定値となるように、前記第1グレー値と前記第2グレー値との差を広げる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第1オブジェクトの属性と前記第2オブジェクトの属性とが同じであり、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトが接していない場合、
前記処理手段は、前記属性が同じ組み合わせに対応し、かつ、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトが接していないに対応した第1所定値となるように、前記第1グレー値と前記第2グレー値との差を広げる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記第1オブジェクトの属性と前記第2オブジェクトの属性とが同じであり、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトが接している場合、
前記処理手段は、前記属性が同じ組み合わせに対応し、かつ、前記第1オブジェクトと前記第2オブジェクトが接しているに対応した第2所定値となるように、前記第1グレー値と前記第2グレー値との差を広げる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記処理手段は、
前記変換手段によって変換されたオブジェクト毎のグレー値をソート処理し、
ソート処理されたオブジェクト毎のグレー値に基づいて、隣り合う前記第1グレー値と前記第2グレー値との差が前記閾値未満である場合、前記第1オブジェクトの属性と前記第2オブジェクトの属性との組み合わせに対応した値となるように、前記第1グレー値と前記第2グレー値との差を広げる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記第1オブジェクトの属性と前記第2オブジェクトの属性との組み合わせがグラフィックとグラフィックの組み合わせである
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記第1オブジェクトの属性と前記第2オブジェクトの属性との組み合わせがグラフィックと文字の組み合わせである
ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記第1オブジェクトの属性と前記第2オブジェクトの属性との組み合わせが文字と文字の組み合わせである
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記第1オブジェクトの属性と前記第2オブジェクトの属性との組み合わせに対応した値として、前記第1オブジェクトの属性と前記第2オブジェクトの属性とが同じである組み合わせに対応した第1所定値、または前記第1オブジェクトの属性と前記第2オブジェクトの属性とが同じでない組み合わせに対応した第2所定値を設定する設定手段をさらに備える、ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フルカラー画像をモノクロで印刷する際の画像処理技術に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
文書作成アプリケーション等を用いて作成されるプレゼンテーション資料等の文書は、フルカラーで作成されるのが通常である。しかし、フルカラーで作成された文書画像であってもモノクロ(黒単色)で印刷されることがある。このようにフルカラーの文書画像(以下、「カラー画像」と表記)をモノクロで印刷する場合、カラー画像が持つ色値をモノクロ化するグレースケール変換処理が必要となる。グレースケール変換処理にて、全く異なる色が、変換後に同じ又は似たグレー値になると、カラー画像が有していた色の弁別性がグレースケール画像では低下してしまうことになる。この点、特許文献1には、カラー画像で使われている色の数が一定数以下の場合に、変換後のグレー値が互いに離れるようにした変換テーブルを用いる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-174226号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1では、変換後のグレースケール画像におけるグレー値差が、変換前のカラー画像における色値に依らずに所定値以上になるようにグレースケール変換処理が行われる。そのため、グレー値差を広げると弁別性は向上するが、ユーザが意図する画像と異なってしまうケースがあった。例えば、色のついたグラフィックス上に異なる色の文字があったとする。この場合、グラフィックスと文字のグレー値差を少しでも広げると弁別性が向上し文字が読めるようになるが、広げるグレー値差を一定量に抑えることができず、ユーザが意図する画像と異なってしまうケースがあった。
【0005】
また、グレー値差を所定値以上に広げても、弁別性が向上しないケースがあった。グレー値差を所定値以上に広げても弁別性が向上しないケースについて、図を用いて説明する。図16は、グレースケール変換前後の画像例を示す図であり、図16(a)にカラー画像例を示し、図16(b)に図16(a)の変換前のカラー画像に対しグレー値差を所定値以上に広げるグレースケール変換処理を行った後の画像例を示す。例えば、図16(a)に示すように、変換前のカラー画像1600は、円グラフ1601と、円グラフを構成する要素1602、1603の説明1604、1605とを含み、要素の説明が対応する要素の色と同じであったとする。この場合、グレー値差を所定値以上に広げるグレースケール変換処理を行った後の画像1610では、図16(b)に示すように、要素の説明1614、1615同士について、要素1612、1613同士ほど見分けることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る画像処理装置は、カラー画像をモノクロで印刷するための画像処理装置であって、前記カラー画像に含まれる各オブジェクトの複数次元の色成分値をグレー値に変換する変換手段と、前記各オブジェクトのうち第1オブジェクトの第1色成分値が変換された第1グレー値と前記第1オブジェクトとは異なる第2オブジェクトの第2色成分が変換された第2グレー値との差が所定値未満である場合に、前記第1グレー値と前記第2グレー値との差を広げる処理手段と、を備え、前記処理手段は、前記第1オブジェクトの属性と前記第2オブジェクトの属性との組み合わせに対応した値となるように、前記第1グレー値と前記第2グレー値との差を広げることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示の技術によれば、グレースケール変換処理において、ユーザの意図を反映しつつ、弁別性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
画像処理システムの構成例を示す図である。
プリント処理における各装置の機能構成例を示すブロック図である。
カラーモードの設定例を示す図である。
白黒印刷時の画像強調の設定例を示す図である。
印刷データに含まれる描画コマンド例および画像例を示す図である。
弁別性向上処理の流れを示すフローチャートである。
色値リスト例を示す図である。
画像(棒グラフ)例を示す図である。
画像(背景中の文字)例を示す図である。
属性の組み合わせ例を示す表である。
画像処理システムが実行する処理の流れを示すフローチャートである。
グレー値の調整処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
グレー値の調整処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
グレー値の調整処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
グレー値の調整処理の詳細な流れを示すフローチャートである。
グレースケール変換処理前後の画像例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について添付図面を参照して詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本開示の技術を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本開示の技術の解決手段に必須のものとは限らない。同一の構成要素には同一の参照番号を付して、説明を省略する。
【0010】
<画像形成装置>
図1は、本実施形態に係る画像処理システム117の一例を示す図である。本実施形態の画像処理システム117は、画像形成装置101と、ホストPC119とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
挿耳装置
23日前
個人
メガホン
4日前
個人
通話装置
23日前
個人
イラストの著作権保護方法
1か月前
富士通株式会社
光受信装置
24日前
キヤノン株式会社
表示装置
24日前
富士通株式会社
光送信装置
24日前
船井電機株式会社
表示装置
11日前
船井電機株式会社
表示装置
2日前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
1か月前
リオン株式会社
補聴器
1か月前
株式会社パロマ
リモコン
1か月前
太陽誘電株式会社
振動発生装置
1か月前
日本無線株式会社
通信システム
17日前
キヤノン電子株式会社
照明付スピーカー
24日前
トヨタ自動車株式会社
車両
1か月前
株式会社日立国際電気
通信システム
1か月前
個人
翻訳字幕付きビデオチャットシステム
1か月前
株式会社小野測器
音響校正器
9日前
株式会社小野測器
音響校正器
9日前
株式会社JMC
映像音声配信用セット
11日前
三菱電機株式会社
送信機
24日前
マスプロ電工株式会社
光信号計測装置
29日前
株式会社日立国際電気
無線通信システム
1か月前
株式会社村田製作所
スイッチ回路
1か月前
株式会社ネットアプリ
飲料用演出グラス
25日前
日本電気株式会社
端末及び認証システム
19日前
日本無線株式会社
復調器および復調方法
17日前
シャープ株式会社
電気機器および携帯端末
9日前
株式会社埼王住研
金属鉢を含むスピーカー
18日前
フォスター電機株式会社
スピーカユニット
11日前
株式会社埼王住研
吸気弁を含むスピーカー
18日前
トヨタ自動車株式会社
端末装置
3日前
三菱電機株式会社
監視システム
17日前
ホシデン株式会社
イヤーパッド
16日前
株式会社日立国際電気
撮像装置
29日前
続きを見る