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公開番号2024056088
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-19
出願番号2024036889,2020111922
出願日2024-03-11,2020-06-29
発明の名称含油排水の浄化システム
出願人オルガノ株式会社
代理人個人,個人
主分類C02F 1/44 20230101AFI20240412BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】建屋内に設けられた含油排水保持部内の含油排水を浄化する含油排水の浄化システムを提供する。
【解決手段】含油排水の浄化システム21は、建屋に収容され、外部の取水源から汲み上げた水を使用する設備と、取水源から汲み上げた水をろ過して設備に送る膜ろ過装置25と、建屋内に設けられ、含油排水を保持する含油排水保持部23と、含油排水保持部23内の含油排水を膜ろ過装置25に供給する配管と、含油排水を膜ろ過装置25で処理した処理水を放水する配管と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建屋に収容され、外部の取水源から汲み上げた水を使用する設備と、
前記取水源から汲み上げた水をろ過して前記設備に送る膜ろ過装置と、
前記建屋内に設けられ、含油排水を保持する含油排水保持部と、
前記含油排水保持部内の含油排水を前記膜ろ過装置に供給する配管と、
前記含油排水を前記膜ろ過装置で処理した処理水を放水する配管と、
を有する含油排水の浄化システム。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記取水源から汲み上げた水を貯留する貯留槽をさらに有し、
前記膜ろ過装置は、前記貯留槽内の水に浸漬して設けられる、請求項1に記載の浄化システム。
【請求項3】
前記含油排水が前記膜ろ過装置で処理され、前記処理水として放水される含油排水処理モードと、前記取水源から汲み上げた水が前記膜ろ過装置で処理され、前記設備に供給される通常運転モードとを切り替える切替手段をさらに有する、請求項1または2に記載の浄化システム。
【請求項4】
前記施設は、さらに水力発電機を有し、
前記取水源から汲み上げた水を前記水力発電機に冷却水及び/又はシール水として供給する、請求項1または2に記載の浄化システム。
【請求項5】
前記施設は、さらに水力発電機を有し、
前記取水源から汲み上げた水を前記水力発電機に冷却水として供給し、
前記水力発電機に供給された冷却水を、前記水力発電機から排出された後、前記水力発電機の前段に戻して循環利用する循環経路を有する、
請求項1または2に記載の浄化システム。
【請求項6】
前記循環経路上には冷却装置が設けられ、
前記冷却装置で発生した熱を熱供給する、請求項5に記載の浄化システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は含油排水の浄化システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
水力発電所では、作動や操作のために必要となる作動油や潤滑油などの油を内蔵するポンプ等の設備(以下、含油設備という)が浸水した際に、水が含油設備と接触することで含油排水が発生することがある。特許文献1には、発電所の排水ピットの水面に浮上・浮遊している油を回収する発電所の浮上油回収設備が開示されている。発電所の浮上油回収設備は、発電機からの排気を排水ピット側に導き、浮上油を排水ピット内の所定位置に寄せ集める吹き出し手段と、排水ピット内の所定位置に設けられ、寄せ集められた浮上油を取り出す取り出し手段と、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-020086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、気候変動に起因して、台風や豪雨などによる降雨量が増大する傾向がみられ、建屋の浸水等が発生しやすくなっている。建屋に侵入した雨水等は、建屋の排水設備で建屋外に排水することができるが、雨水等が含油設備と接触して含油排水となった場合は、直接建屋外に排水することができないため、産業廃棄物として処理することが必要となる場合がある。
【0005】
本発明は、建屋内に設けられた含油排水保持部内の含油排水を浄化する含油排水の浄化システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の含油排水の浄化システムは、建屋に収容され、外部の取水源から汲み上げた水を使用する設備と、取水源から汲み上げた水をろ過して設備に送る膜ろ過装置と、建屋内に設けられ、含油排水を保持する含油排水保持部と、含油排水保持部内の含油排水を膜ろ過装置に供給する配管と、含油排水を膜ろ過装置で処理した処理水を放水する配管と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、建屋内に設けられた含油排水保持部内の含油排水を浄化する含油排水の浄化システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の第1の実施形態に係る水力発電システムの概略構成図であり、通常運転モードの状態を示している。
図1に示す水力発電システムにおいて、非含油排水送水モードの状態を示す図である。
図1に示す水力発電システムにおいて、含油排水処理モードの状態を示す図である。
本発明の第2の実施形態に係る水力発電システムの概略構成図であり、通常運転モードの状態を示している。
図4に示す水力発電システムにおいて、非含油排水送水モードの状態を示す図である。
図4に示す水力発電システムにおいて、含油排水処理モードの状態を示す図である。
可搬式膜ろ過装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明のいくつかの実施形態に係る含油排水の浄化システムについて説明する。図1~3は、水力発電システム1と、水力発電システム1が備える含油排水の浄化システム21の概略構成を示している。各図において網掛け部は河川水または冷却水が流通する部位を示している。図1は通常運転時、図2は非含油排水送水時、図3は含油排水処理時の状態を示している。
【0010】
水力発電システム1はランナ3と発電機4とを備えた水車発電機2を有している。ランナ3は水圧鉄管6に接続されたケーシング5に収容されている。ランナ3には主軸7が取り付けられており、主軸7はケーシング5を貫通している。主軸7の上端部はカップリング(図示せず)を介して発電機4に連結されている。水圧鉄管6から供給された河川水がランナ3を回転させることによって、発電機4による発電が行われる。水圧鉄管6には水車発電機2のメンテナンス時に河川水の供給を止めるための入口弁8が設けられている。ケーシング5の下端は放水管9に接続されており、ランナ3を回転させた河川水は放水管9を介して河川などに放水される。水圧鉄管6の入口弁8の上流側に取水配管L1の先端部が開口している。先端部には異物を除去するフィルタを備えた取水口28が設けられている。取水配管L1は発電機4と軸受部11(後述)に供給する冷却水、及びシール部14(後述)に供給するシール水を取水する。取水配管L1は膜ろ過装置25(後述)に接続されている。取水配管L1には第1の弁V1が設けられている。取水配管L1は放水管9または河川水以外の任意の水源に接続されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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