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公開番号2024051275
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022157338
出願日2022-09-30
発明の名称水処理装置および水処理方法
出願人三菱ケミカルアクア・ソリューションズ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C02F 1/44 20230101AFI20240404BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】間欠運転を行っても安定的に処理水を製造できる水処理装置および水処理方法を提供することを目的とする。
【解決手段】被処理水W1を逆浸透膜で処理する逆浸透膜処理部10と、逆浸透膜処理部10で処理した逆浸透膜処理水W2を、ミネライザーラインL2を流れる処理水AとバイパスラインL3を流れる処理水Bに分流する分流部11と、処理水Aをミネラル剤と接触させてミネラル処理水W3とするミネラル処理部12と、ミネラル処理水W3と処理水Bとを混合する混合部13と、を備える水処理装置1を用いて水処理を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被処理水を逆浸透膜で処理する逆浸透膜処理部と、
前記逆浸透膜処理部で処理した逆浸透膜処理水を、ミネライザーラインを流れる処理水Aとバイパスラインを流れる処理水Bに分流する分流部と、
前記処理水Aをミネラル剤と接触させてミネラル処理水とするミネラル処理部と、
前記ミネラル処理水と前記処理水Bとを混合する混合部と、
を備える、水処理装置。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記ミネラル剤が炭酸塩である、請求項1に記載の水処理装置。
【請求項3】
前記ミネライザーラインと前記バイパスラインのそれぞれに制御弁が設置されている、請求項1または2に記載の水処理装置。
【請求項4】
前記制御弁を制御する制御装置をさらに備える、請求項3に記載の水処理装置。
【請求項5】
被処理水を逆浸透膜で処理すること、
前記逆浸透膜で処理した逆浸透膜処理水を処理水Aと処理水Bとに分流すること、
前記処理水Aをミネラル剤と接触させてミネラル処理水とすること、および、
前記ミネラル処理水と前記処理水Bとを混合して混合処理水とすること、
を含む、水処理方法。
【請求項6】
前記混合処理水のpHが目標設定値となるように、前記ミネラル処理水と前記処理水Bの混合割合を調節する、請求項5に記載の水処理方法。
【請求項7】
前記逆浸透膜処理水の流量に対する、前記逆浸透膜処理水から分流される前記処理水Aの流量の割合が10%以上100%未満である、請求項5または6に記載の水処理方法。
【請求項8】
前記混合処理水のpHが目標設定値に到達したときに、前記逆浸透膜処理水をすべてミネラル剤と接触させてミネラル処理水とする通常運転へ切り替える、請求項5または6に記載の水処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水処理装置および水処理方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
地下水、河川水、海水等の原水を逆浸透膜によって脱塩処理する方法が知られている。脱塩処理によって得られる脱塩水はpHが低く、配管や設備を腐食させる問題がある。そのため、通常、脱塩水には、腐食性を抑制するためにミネラル剤が添加される。
特許文献1には、逆浸透膜で処理した脱塩水のpHを調整した後、炭酸塩粒子と接触させる方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-042734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水処理においては、水需要が少ない夜間や、設備の水処理機能の再生処理を行う際に一時的に運転を停止する、間欠運転が採用されることがある。
しかし、水処理装置を間欠運転すると、配管や装置にスケールが生じやすくなり、また処理再開時の水質が大きく変動して基準水質を満たすまでに数時間かかるといった問題が生じる。
【0005】
本発明は、間欠運転を行っても安定的に処理水を製造できる水処理装置および水処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等が前記課題について検討したところ、処理水とミネラル剤とを接触させるミネラル処理部においては、運転停止中もミネラル処理部に溜まった処理水とミネラル剤との反応が継続することが原因であることが分かった。
より具体的には、例えばミネラル剤が炭酸カルシウムの場合、運転停止中も下記式(1)の反応が進行するため、処理水のpHが上昇し、遊離炭酸濃度が低下し、全炭酸濃度が高くなる。その結果、配管や装置におけるスケール形成や、処理再開時の処理水の水質変動の問題が生じ得る。
CaCO

(個体)+CO

+H

O ⇒ Ca
2+
+2HCO
3-
・・・式(1)
本発明者等はさらに検討を進め、逆浸透膜による処理後の処理水を通水するラインにミネラル剤とは接触させないバイパスラインを追加し、ミネラル剤と接触させたミネラル処理水と、バイパスラインの処理水とを混合することによって前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
[1]被処理水を逆浸透膜で処理する逆浸透膜処理部と、
前記逆浸透膜処理部で処理した逆浸透膜処理水を、ミネライザーラインを流れる処理水Aとバイパスラインを流れる処理水Bに分流する分流部と、
前記処理水Aをミネラル剤と接触させてミネラル処理水とするミネラル処理部と、
前記ミネラル処理水と前記処理水Bとを混合する混合部と、
を備える、水処理装置。
[2]前記ミネラル剤が炭酸塩である、[1]に記載の水処理装置。
[3]前記ミネライザーラインと前記バイパスラインのそれぞれに制御弁が設置されている、[1]または[2]に記載の水処理装置。
[4]前記制御弁を制御する制御装置をさらに備える、[3]に記載の水処理装置。
[5]被処理水を逆浸透膜で処理すること、
前記逆浸透膜で処理した逆浸透膜処理水を処理水Aと処理水Bとに分流すること、
前記処理水Aをミネラル剤と接触させてミネラル処理水とすること、および、
前記ミネラル処理水と前記処理水Bとを混合して混合処理水とすること、
を含む、水処理方法。
[6]前記混合処理水のpHが目標設定値となるように、前記ミネラル処理水と前記処理水Bの混合割合を調節する、[5]に記載の水処理方法。
[7]前記逆浸透膜処理水の流量に対する、前記逆浸透膜処理水から分流される前記処理水Aの流量の割合が10%以上100%未満である、[5]または[6]に記載の水処理方法。
[8]前記混合処理水のpHが目標設定値に到達したときに、前記逆浸透膜処理水をすべてミネラル剤と接触させてミネラル処理水とする通常運転へ切り替える、[5]または[6]に記載の水処理方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、間欠運転を行っても安定的に処理水を製造できる水処理装置および水処理方法を提供することを目的とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態の一例の水処理装置を示した模式図である。
実施形態の他の一例の水処理装置を示した模式図である。
実施形態の他の一例の水処理装置を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[水処理装置]
以下、実施形態に係る水処理装置について、一例を示し、図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明において例示される図の寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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