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公開番号2024056256
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163004
出願日2022-10-11
発明の名称排水処理方法および排水処理装置
出願人株式会社ササクラ
代理人弁理士法人アローレインターナショナル
主分類C02F 1/44 20230101AFI20240416BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】 排水に含まれる硫酸イオンの分離を効率良く行うことができる排水処理装置を提供する。
【解決手段】 硫酸イオンを含有しアルカリの添加によりpH調整された排水が貯留される容器10と、容器10に貯留された排水が通水されるナノろ過膜20とを備え、ナノろ過膜20のNF膜透過水の少なくとも一部が容器10に還流するように構成された排水処理装置1である。容器10には、例えば、排ガスを洗浄して再利用される排水に水酸化ナトリウムを添加して貯留することができる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
硫酸イオンを含有しアルカリの添加によりpH調整された排水を容器に貯留する貯留工程と、
前記容器に貯留された排水をナノろ過膜に通水してNF膜透過水を生成するNF膜通水工程と、
生成されたNF膜透過水の少なくとも一部を前記容器に還流させる第1の還流工程とを備える排水処理方法。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記貯留工程は、排ガスを洗浄して再利用される排水に水酸化ナトリウムを添加して前記容器に貯留する工程を備える請求項1に記載の排水処理方法。
【請求項3】
前記NF膜通水工程で生成されたNF膜透過水の少なくとも一部を蒸発濃縮して蒸留水と蒸発濃縮水とに分離する蒸発濃縮工程と、
前記蒸発濃縮工程で分離された蒸留水を前記容器に還流させる第2の還流工程とを更に備える請求項1または2に記載の排水処理方法。
【請求項4】
硫酸イオンを含有しアルカリの添加によりpH調整された排水が貯留される容器と、
前記容器に貯留された排水が通水されるナノろ過膜とを備え、
前記ナノろ過膜のNF膜透過水の少なくとも一部が前記容器に還流するように構成された排水処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排水処理方法および排水処理装置に関し、より詳しくは、硫酸イオンを含有する排水を処理する排水処理方法および排水処理装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
排水中に含まれる硫酸イオンを低減する装置として、例えば、特許文献1に開示された排ガス処理装置が知られている。この排ガス処理装置は、排煙脱硫部および膜処理部を備えている。排煙脱硫部は、燃焼排ガスを洗浄水で洗浄して、硫酸イオンを含有する脱硫排水を排出する。膜処理部は、排煙脱硫部から排出された脱硫排水を、硫酸イオンが低減された透過水と、硫酸イオンが濃縮された濃縮水とに膜分離する分離膜を備えており、濃縮水は排煙脱硫部に供給される一方、透過水は排水として排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-108549号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の排煙脱硫部としては、湿式スクラバーが従来から広く知られている。湿式スクラバーは、排ガスと洗浄水とを気液接触させるように構成されており、排ガスを洗浄した脱硫排水は、湿式スクラバーの容器内に貯留され、循環されて排ガスの洗浄に再利用される。再利用を繰り返し行うことで脱硫排水のpH値が低下した場合には、水酸化ナトリウム等のアルカリ剤を添加してpH調整が行われる。
【0005】
ところが、添加した水酸化ナトリウムは、脱硫排水に含まれる硫酸イオンと反応して、芒硝(Na
2
SO
4
・10H
2
O)を主成分とする固形分を生じさせるため、脱硫排水を再利用することでこの固形分が蓄積されて、脱硫効率が低下し易いという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、排水に含まれる硫酸イオンの分離を効率良く行うことができる排水処理方法および排水処理装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の前記目的は、硫酸イオンを含有しアルカリの添加によりpH調整された排水を容器に貯留する貯留工程と、前記容器に貯留された排水をナノろ過膜に通水してNF膜透過水を生成するNF膜通水工程と、生成されたNF膜透過水の少なくとも一部を前記容器に還流させる第1の還流工程とを備える排水処理方法により達成される。
【0008】
この排水処理方法において、前記貯留工程は、排ガスを洗浄して再利用される排水に水酸化ナトリウムを添加して前記容器に貯留する工程を備えることが好ましい。
【0009】
更に、前記NF膜通水工程で生成されたNF膜透過水の少なくとも一部を蒸発濃縮して蒸留水と蒸発濃縮水とに分離する蒸発濃縮工程と、前記蒸発濃縮工程で分離された蒸留水を前記容器に還流させる第2の還流工程とを備えることが好ましい。
【0010】
また、本発明の前記目的は、硫酸イオンを含有しアルカリの添加によりpH調整された排水が貯留される容器と、前記容器に貯留された排水が通水されるナノろ過膜とを備え、前記ナノろ過膜のNF膜透過水の少なくとも一部が前記容器に還流するように構成された排水処理装置により達成される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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