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公開番号2024058074
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165212
出願日2022-10-14
発明の名称ドレン処理機のドレン分流システム
出願人オリオン機械株式会社
代理人個人
主分類C02F 1/28 20230101AFI20240418BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】ドレン流体を複数の気液分離槽55へ適切に分配できることで、ドレン水を複数の吸着処理槽65へ適切に分配できるドレン処理機のドレン分流システムを提供する。
【解決手段】ドレン水及び圧縮空気が混合された状態のドレン流体が導入されてドレン水と圧縮空気とに分離させる分離用スペース56を備える複数の気液分離槽55と、複数の気液分離槽55に一対一に接続され、ドレン水が導入されるように設けられた複数の吸着処理槽65と、ドレン流体を一つのドレン流体流路53から複数に分岐させて複数の気液分離槽55へ導入させる複数のドレン分岐導入流路53a、53bを備え、気液分離槽55の分離用スペース56では、圧縮空気が滞留される圧縮空気滞留部56a及びドレン水が貯留されるドレン水貯留部56bが生じ、複数の圧縮空気滞留部56a同士を連通させて内部圧力が均圧化されるように接続された均圧連通路57を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ドレン水及び圧縮空気が混合された状態のドレン流体が導入され、該ドレン流体が前記ドレン水と前記圧縮空気とに分離されるように分離用スペースを備える複数の気液分離槽と、
該複数の気液分離槽に一対一に接続され、前記分離用スペース内で分離された前記ドレン水が導入されるように設けられ、該ドレン水を吸着作用で浄化するように吸着材が充填された複数の吸着処理槽とを備えるドレン処理機のドレン分流システムであって、
前記ドレン流体を一つのドレン流体流路から複数に分岐させて前記複数の気液分離槽へ導入させるように接続された複数のドレン分岐導入流路を備え、
前記気液分離槽の前記分離用スペースでは、前記圧縮空気が滞留される圧縮空気滞留部及び前記ドレン水が貯留されるドレン水貯留部が生じ、複数の前記圧縮空気滞留部同士を連通させて内部圧力が均圧化されるように接続された均圧連通路を備えることを特徴とするドレン処理機のドレン分流システム。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記複数のドレン分岐導入流路の流体抵抗が実質的に同一であることを特徴とする請求項1記載のドレン処理機のドレン分流システム。
【請求項3】
前記気液分離槽と前記吸着処理槽とを接続する槽間の連通流路が、前記気液分離槽の下部に生じる前記ドレン水貯留部と、前記吸着処理槽の下端部に設けられた吸着材が充填されていない下側空スペース部とを連通し、前記ドレン水を前記吸着処理槽へ導入させるように接続されていることを特徴とする請求項2記載のドレン処理機のドレン分流システム。
【請求項4】
前記吸着処理槽の上端部に設けられた吸着材が充填されていない上側空スペース部に、浄化されたドレン水が排出されるように、吸着処理槽の出口が設けられていることを特徴とする請求項3記載のドレン処理機のドレン分流システム。
【請求項5】
前記ドレン水が、圧縮空気を圧力容器内で冷却して圧縮空気中の水分を結露させることで生じるものであることを特徴とする請求項4記載のドレン処理機のドレン分流システム。
【請求項6】
前記吸着材の少なくとも一部が油を吸着する油吸着材であって、前記吸着処理槽が油水分離器であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のドレン処理機のドレン分流システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドレン水及び前記圧縮空気が混合された状態のドレン流体が導入され、該ドレン流体が前記ドレン水と前記圧縮空気とに分離されるように分離用スペースを備える複数の気液分離槽と、該複数の気液分離槽に一対一に接続され、前記分離用スペース内で分離された前記ドレン水が導入されるように設けられ、該ドレン水を吸着作用で浄化するように吸着材が充填された複数の吸着処理槽とを備えるドレン処理機のドレン分流システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ドレン水などの被処理水の油分を分離して浄化する油水分離器としては、油吸着材が配置されるフィルタ用容器を構成する筒体の開口部側に規定された配置部には、筒体における他方の開口部から開口部に向かう第1の向きでの筒体内における板材の移動を規制する4つの移動規制用凸部が形成され、板材は、板面が筒体の筒長方向に対して直交するように筒体内に配置した状態で筒体に対して筒長方向に沿って移動させたときに各凸部に対する板材の当接を回避可能な当接回避用凹部が筒体における各凸部の形成位置に対応して4つ形成されると共に、各凹部の形成部位を除く外縁部領域に規定された凸部当接部がフィルタ用容器内の油吸着材によって各凸部に対して上記の第1の向きで押し付けられて第1の向きでの移動が規制された状態で配置部に配置されている(特許文献1参照)ものが、本出願人によって提案されている。なお、この油水分離器とは、吸着処理槽の典型的な例であり、ドレン処理機の一部を構成するものになっている。
【0003】
また、被処理水の一例であるドレン水を発生させる圧縮空気除湿装置としては、そのドレン排出回路装置として、ドレン受け槽の底部に設けられたドレン出口に連通してドレン液を下方へ誘導して排出させるドレン排出流路と、ドレン排出流路を開閉させるドレン排出開閉弁と、ドレン受け槽の気体空間部とドレン排出流路の圧気体溜り部との間を連通して圧気体溜り部の圧気体を抜くように、気体空間部に一端口が配され、圧気体溜り部に他端口が配される圧気体抜き管路とを備え、ドレン排出流路のドレン排出開閉弁までの中途部であって、圧気体抜き管路の他端口よりもドレン排出開閉弁の側にドレン液を溜めることができるように、流路を拡大させる部位としてのドレンタンクが接続されている(特許文献2参照)ものが、本出願人によって提案されている。
【0004】
そして、本発明に係る気液分離槽と吸着処理槽とを備えるドレン処理機とは、例えば、圧縮空気除湿装置で発生して圧縮空気と共に圧送されるドレン水が、特許文献2のドレン排出回路装置を介して被処理水として導入され、その被処理水に含まれる油を吸着して浄化する油水分離器(吸着処理槽に相当)などを備える機器として設けられたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-255295号公報(第1頁)
特開2019-55347号公報(第1頁)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ドレン処理機のドレン分流システムに関して解決しようとする問題点は、一つのドレン発生源から圧縮空気によって圧送される状態のドレン流体、又は、複数のドレン発生源から発生したドレン水が一旦まとめられた後に圧縮空気によって圧送される状態のドレン流体などを、複数の気液分離槽とその気液分離槽の下流側に接続された複数の吸着処理槽とを備えるドレン処理機において処理する際に、ドレン流体を適切に分流して複数の気液分離槽に導入すると共に、その気液分離槽で分離されたドレン水を複数の吸着処理槽へ適切に圧送して吸着処理させることについて提案がされていないことにある。すなわち、ドレン流体を適切に分流して複数の気液分離槽に導入することができないと、その気液分離槽の下流側に接続された複数の吸着処理槽へのドレン水の供給が適切になされず、複数の吸着処理槽における油分などの汚染物質に係る吸着効率やその吸着処理槽としての寿命を低下させることになる。このため、ドレン流体を適切に分流して複数の気液分離槽に適切に導入することが、重要な課題になる。
【0007】
そこで本発明の目的は、圧縮空気によって圧送される状態のドレン流体を、複数の気液分離槽と複数の吸着処理槽とを備えるドレン処理機において処理する際に、そのドレン流体を適切に分流して複数の気液分離槽に導入するように分配し、その気液分離槽で分離されたドレン水を複数の吸着処理槽へ適切に圧送分配することができるドレン処理機のドレン分流システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記目的を達成するために次の構成を備える。
本発明に係るドレン処理機のドレン分流システムの一形態によれば、ドレン水及び圧縮空気が混合された状態のドレン流体が導入され、該ドレン流体が前記ドレン水と前記圧縮空気とに分離されるように分離用スペースを備える複数の気液分離槽と、該複数の気液分離槽に一対一に接続され、前記分離用スペース内で分離された前記ドレン水が導入されるように設けられ、該ドレン水を吸着作用で浄化するように吸着材が充填された複数の吸着処理槽とを備えるドレン処理機のドレン分流システムであって、前記ドレン流体を一つのドレン流体流路から複数に分岐させて前記複数の気液分離槽へ導入させるように接続された複数のドレン分岐導入流路を備え、前記気液分離槽の前記分離用スペースでは、前記圧縮空気が滞留される圧縮空気滞留部及び前記ドレン水が貯留されるドレン水貯留部が生じ、複数の前記圧縮空気滞留部同士を連通させて内部圧力が均圧化されるように接続された均圧連通路を備える。
【0009】
また、本発明に係るドレン処理機のドレン分流システムの一形態によれば、前記複数のドレン分岐導入流路の流体抵抗が実質的に同一であることを特徴とすることができる。
【0010】
また、本発明に係るドレン処理機のドレン分流システムの一形態によれば、前記気液分離槽と前記吸着処理槽とを接続する槽間の連通流路が、前記気液分離槽の下部に生じる前記ドレン水貯留部と、前記吸着処理槽の下端部に設けられた吸着材が充填されていない下側空スペース部とを連通し、前記ドレン水を前記吸着処理槽へ導入させるように接続されていることを特徴とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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