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公開番号2024095205
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022212315
出願日2022-12-28
発明の名称排水処理方法及び排水処理装置
出願人住友重機械エンバイロメント株式会社
代理人弁理士法人雄渾
主分類C02F 1/56 20230101AFI20240703BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】本発明の課題は、ガラス繊維を含有する排水処理において、ガラス繊維の捕集効率を高め、排水処理効率を向上させることが可能となる排水処理方法及び排水処理装置を提供することである。
【解決手段】上記課題を解決するために、ガラス繊維を含有する排水を処理する排水処理において、カチオン系高分子凝集剤を添加する第1の凝集剤添加ステップと、アニオン系高分子凝集剤を添加する第2の凝集剤添加ステップと、を備え、第1の凝集剤添加ステップの後、第2の凝集剤添加ステップを行う排水処理方法及び排水処理装置を提供する。
この発明によれば、ガラス繊維を含有する排水処理において、ガラス繊維の十分な捕集を可能とし、排水処理効率を高めることが可能となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス繊維を含有する排水を処理する排水処理方法において、
前記排水にカチオン系高分子凝集剤を添加する第1の凝集剤添加ステップと、
前記排水にアニオン系高分子凝集剤を添加する第2の凝集剤添加ステップと、を備え、
前記第1の凝集剤添加ステップの後、前記第2の凝集剤添加ステップを行うことを特徴とする、排水処理方法。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記カチオン系高分子凝集剤が、ポリジアリルジメチルアンモニウム塩を含むことを特徴とする、請求項1に記載の排水処理方法。
【請求項3】
前記第2の凝集剤添加ステップの前段に、無機凝集剤を添加する無機凝集剤添加ステップを備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の排水処理方法。
【請求項4】
ガラス繊維を含有する排水を処理する排水処理装置において、
前記排水にカチオン系高分子凝集剤を添加する第1の凝集剤添加手段と、
前記第1の凝集剤添加手段の後段で、前記排水にアニオン系高分子凝集剤を添加する第2の凝集剤添加手段と、を備えることを特徴とする、排水処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス繊維を含有する排水を処理する排水処理方法及び排水処理装置に関するものである。詳しくは、本発明は、ガラス繊維を含有する排水に対する凝集分離処理を行う排水処理方法及び排水処理装置に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
各種工場等から発生する排水の処理において、懸濁物質(以下「SS」という。)のような固体分を含む排水の処理方法として、凝集剤などの薬剤を添加してSSを含む凝集物(フロック)を生成し、生成した凝集物の固液分離を行う凝集分離処理が知られている。
また、このとき使用する薬剤(特に凝集剤)については、SSの化学的性質や性状に応じた選択が行われることが一般的である。
【0003】
例えば、特許文献1には、アスベスト含有繊維強化セメント板の表面に付着した汚泥を水で洗浄除去する際に発生する、アスベスト繊維及び汚泥を含有する洗浄水に対し、無機凝集剤を混合し、pH調整を行った後に、更にアニオン系高分子凝集剤を添加する処理方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-259974号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されるように、繊維状物質(アスベスト繊維)を含む排水に対し、無機凝集剤と高分子凝集剤(アニオン系高分子凝集剤)の組み合わせによる処理を行うことが知られており、他の繊維状物質(パルプ)を含む排水に対しても同様に、無機凝集剤と高分子凝集剤(ノニオン系・アニオン系高分子凝集剤)を用いる処理が広く行われている。
【0006】
しかしながら、凝集剤などの薬剤の添加による凝集分離処理においては、SSの性状が類似している場合であっても、凝集剤によるSSの除去効果がすべてのSSに対して画一的に作用するとは限らない。本発明者は、特にガラス繊維を含有する排水においては、従来の繊維状物質に対する処理で使用される凝集剤による凝集分離処理を行っても、ガラス繊維以外のSSは凝集するが、ガラス繊維は流出してしまい、十分な処理効果が得られないという知見を得た。
【0007】
そこで、本発明の課題は、ガラス繊維を含有する排水処理において、ガラス繊維の捕集効率を高め、排水処理効率を向上させることが可能となる排水処理方法及び排水処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題について鋭意検討した結果、ガラス繊維を含有する排水においては、凝集剤と反応させるに当たり、好適な凝集剤及びその添加順序が存在することを見出して本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の排水処理方法及び排水処理装置である。
【0009】
上記課題を解決するための本発明の排水処理方法は、ガラス繊維を含有する排水を処理する排水処理方法において、排水にカチオン系高分子凝集剤を添加する第1の凝集剤添加ステップと、排水にアニオン系高分子凝集剤を添加する第2の凝集剤添加ステップと、を備え、第1の凝集剤添加ステップの後、第2の凝集剤添加ステップを行うことを特徴とする。
この排水処理方法によれば、ガラス繊維を含有する排水処理において、ガラス繊維の十分な捕集を可能とし、排水処理効率を高めることが可能となる。
【0010】
また、本発明の排水処理方法の一実施態様としては、カチオン系高分子凝集剤が、ポリジアリルジメチルアンモニウム塩を含むという特徴を有する。
この特徴によれば、ガラス繊維を含有する排水処理において、ガラス繊維の捕集効率をより向上させ、排水処理効率をより一層高めることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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