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公開番号
2024110402
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-15
出願番号
2024010868
出願日
2024-01-29
発明の名称
汚泥処理システム
出願人
キョーラク株式会社
代理人
SK弁理士法人
,
個人
,
個人
主分類
C02F
11/02 20060101AFI20240807BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】汚泥を構成する汚泥粒子を効率的に粉砕可能な汚泥処理システムを提供する。
【解決手段】本発明によれば、加圧部と、汚泥粒子粉砕部と、生物処理部を備える、汚泥処理システムであって、前記汚泥粒子粉砕部は、狭窄部を有する流路を備え、かつ前記流路中の汚泥が前記加圧部によって加圧されて前記狭窄部を通過することによって前記汚泥に含まれる汚泥粒子が粉砕されるように構成され、前記生物処理部は、前記汚泥粒子粉砕部から送られた前記汚泥を含む処理対象液に対して生物処理を行うように構成され、前記汚泥粒子粉砕部は、前記狭窄部の上流側の部位での前記汚泥に加わる圧力が所定の目標値に近づくように、前記狭窄部の流れ抵抗を調整するように構成されている、汚泥処理システムが提供される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
加圧部と、汚泥粒子粉砕部と、生物処理部を備える、汚泥処理システムであって、
前記汚泥粒子粉砕部は、狭窄部を有する流路を備え、かつ前記流路中の汚泥が前記加圧部によって加圧されて前記狭窄部を通過することによって前記汚泥に含まれる汚泥粒子が粉砕されるように構成され、
前記生物処理部は、前記汚泥粒子粉砕部から送られた前記汚泥を含む処理対象液に対して生物処理を行うように構成され、
前記汚泥粒子粉砕部は、前記狭窄部の上流側の部位での前記汚泥に加わる圧力が所定の目標値に近づくように、前記狭窄部の流れ抵抗を調整するように構成されている、汚泥処理システム。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の汚泥処理システムであって、
前記狭窄部は、ベースと、前記ベースに対して移動可能に構成された可動部の間に設けられ、
前記汚泥粒子粉砕部は、前記可動部を移動させることによって前記狭窄部の流れ抵抗を調整するように構成されている、汚泥処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の汚泥処理システムであって、
前記目標値は、50~100MPaの範囲内の値である、汚泥処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の汚泥処理システムであって、
前記生物処理は、好気性生物による代謝処理であり、
前記生物処理部は、大気よりも高い酸素濃度を有する高濃度酸素含有ガスが含まれる高濃度酸素空間に前記処理対象液をさらすことによって、前記処理対象液に酸素を供給するように構成される、汚泥処理システム。
【請求項5】
加圧部と、汚泥粒子粉砕部と、生物処理部を備える、汚泥処理システムであって、
前記汚泥粒子粉砕部は、狭窄部を有する流路を備え、かつ前記流路中の汚泥が前記加圧部によって加圧されて前記狭窄部を通過することによって前記汚泥に含まれる汚泥粒子が粉砕されるように構成され、
前記生物処理部は、前記汚泥粒子粉砕部から送られた前記汚泥を含む処理対象液に対して生物処理を行うように構成され、
前記生物処理は、好気性生物による代謝処理であり、
前記生物処理部は、大気よりも高い酸素濃度を有する高濃度酸素含有ガスが含まれる高濃度酸素空間に前記処理対象液をさらすことによって、前記処理対象液に酸素を供給するように構成される、汚泥処理システム。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の汚泥処理システムであって、
前記生物処理部は、前記高濃度酸素含有ガスが充満した高濃度酸素室内に、前記処理対象液を液滴又は薄膜状にして供給することによって前記処理対象液に酸素を供給するように構成される、汚泥処理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚泥処理システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
家庭や工場から排出される汚水に含まれる有機物を浄化設備で分解する際に、活性汚泥法が一般的に利用されている。活性汚泥法では、曝気槽に流入させた汚水に空気又は酸素を曝気し、好気性菌などの微生物を増殖させて活性汚泥とし、微生物に有機物を分解させる。曝気槽に汚水を供給すると、流入した汚水と同量の液体が曝気槽の下流に設けられた沈殿槽に流れ込む。
【0003】
活性汚泥は、比重が水よりも大きいため、沈殿槽の底には活性汚泥がたまり、活性汚泥の上層には、有機物が分解された液分がたまる。上澄み液は、必要に応じて、濾過、消毒などの後処理を経て、外部環境に放流される。
【0004】
汚水の処理を続けると、活性汚泥の体積が増加して余剰汚泥が発生する。余剰汚泥は、液分を除去した後の固形分を埋め立てたり、前記固形分を焼却したりして、処理している。この処理にコストがかかり、また、環境負荷となることから、余剰汚泥を系外に排出する量を低減することが求められている。
【0005】
特許文献1では、活性汚泥を、加圧部で加圧した加圧下で狭窄部から低圧部に噴出させることにより、活性汚泥を構成する汚泥粒子を粉砕して汚泥の減容化を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2001-314887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1では、汚泥をノズルから噴出することによって、汚泥を構成する汚泥粒子の粉砕を行っているが、汚泥粒子を細かく粉砕するにはノズルの孔径を小さくする必要があり、ノズルの孔径を小さくすると処理効率が低下してしまう。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、汚泥を構成する汚泥粒子を効率的に粉砕可能な汚泥処理システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1]加圧部と、汚泥粒子粉砕部と、生物処理部を備える、汚泥処理システムであって、前記汚泥粒子粉砕部は、狭窄部を有する流路を備え、かつ前記流路中の汚泥が前記加圧部によって加圧されて前記狭窄部を通過することによって前記汚泥に含まれる汚泥粒子が粉砕されるように構成され、前記生物処理部は、前記汚泥粒子粉砕部から送られた前記汚泥を含む処理対象液に対して生物処理を行うように構成され、前記汚泥粒子粉砕部は、前記狭窄部の上流側の部位での前記汚泥に加わる圧力が所定の目標値に近づくように、前記狭窄部の流れ抵抗を調整するように構成されている、汚泥処理システム。
[2][1]に記載の汚泥処理システムであって、前記狭窄部は、ベースと、前記ベースに対して移動可能に構成された可動部の間に設けられ、前記汚泥粒子粉砕部は、前記可動部を移動させることによって前記狭窄部の流れ抵抗を調整するように構成されている、汚泥処理システム。
[3][1]又は[2]に記載の汚泥処理システムであって、前記目標値は、50~100MPaの範囲内の値である、汚泥処理システム。
[4][1]~[3]の何れか1つに記載の汚泥処理システムであって、前記生物処理は、好気性生物による代謝処理であり、前記生物処理部は、大気よりも高い酸素濃度を有する高濃度酸素含有ガスが含まれる高濃度酸素空間に前記処理対象液をさらすことによって、前記処理対象液に酸素を供給するように構成される、汚泥処理システム。
[5]加圧部と、汚泥粒子粉砕部と、生物処理部を備える、汚泥処理システムであって、前記汚泥粒子粉砕部は、狭窄部を有する流路を備え、かつ前記流路中の汚泥が前記加圧部によって加圧されて前記狭窄部を通過することによって前記汚泥に含まれる汚泥粒子が粉砕されるように構成され、前記生物処理部は、前記汚泥粒子粉砕部から送られた前記汚泥を含む処理対象液に対して生物処理を行うように構成され、前記生物処理は、好気性生物による代謝処理であり、前記生物処理部は、大気よりも高い酸素濃度を有する高濃度酸素含有ガスが含まれる高濃度酸素空間に前記処理対象液をさらすことによって、前記処理対象液に酸素を供給するように構成される、汚泥処理システム。
[6][4]又は[5]に記載の汚泥処理システムであって、前記生物処理部は、前記高濃度酸素含有ガスが充満した高濃度酸素室内に、前記処理対象液を液滴又は薄膜状にして供給することによって前記処理対象液に酸素を供給するように構成される、汚泥処理システム。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、汚泥粒子粉砕部は、狭窄部の上流側の部位での汚泥に加わる圧力が所定の目標値に近づくように、狭窄部の流れ抵抗を調整するように構成されている。狭窄部の上流側の部位での圧力は、種々の要因で変動するところ、狭窄部の上流側の部位での圧力を指標として狭窄部の流れ抵抗を調整することによって、汚泥の処理を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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