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公開番号
2024152114
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-25
出願番号
2023066097
出願日
2023-04-14
発明の名称
処理システム
出願人
株式会社神鋼環境ソリューション
代理人
弁理士法人R&C
主分類
C02F
11/04 20060101AFI20241018BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】安価な構造で高濃度固形物を受け入れることが可能な処理システムを提供する。
【解決手段】処理システム1は、第一被処理物、及び第一被処理物よりも固形物濃度が低い第二被処理物を受け入れてメタン発酵処理するメタン発酵槽10と、メタン発酵槽10から排出された水を含む固形物を固液分離する第一固液分離器20と、第一固液分離器20で含水率が低下した固形物を加熱する水熱炭化器30と、水熱炭化器30から排出された固形物を固液分離する第二固液分離器40と、第二固液分離器40から排出された濾液を返送する返送路50と、第一被処理物に濾液を供給して第一被処理物を希釈する希釈部60と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第一被処理物、及び前記第一被処理物よりも固形物濃度が低い第二被処理物を受け入れてメタン発酵処理するメタン発酵槽と、
前記メタン発酵槽から排出された水を含む固形物を固液分離する第一固液分離器と、
前記第一固液分離器で含水率が低下した前記固形物を加熱する水熱炭化器と、
前記水熱炭化器から排出された前記固形物を固液分離する第二固液分離器と、
前記第二固液分離器から排出された濾液を返送する返送路と、
前記第一被処理物に前記濾液を供給して前記第一被処理物を希釈する希釈部と、を備えた処理システム。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記希釈部は、前記第一被処理物を受け入れる受入槽を含んでおり、
前記受入槽では、前記返送路を介して前記濾液が供給されて前記第一被処理物が希釈される請求項1に記載の処理システム。
【請求項3】
前記希釈部は、前記第一被処理物を受け入れる受入槽と、前記受入槽から排出された前記第一被処理物の流通流路とを含んでおり、
前記流通流路に、前記返送路を介して前記濾液が供給されて前記第一被処理物が希釈される請求項1に記載の処理システム。
【請求項4】
前記水熱炭化器の加熱源となる熱媒を加温する熱源器を更に備え、
前記熱源器は、前記メタン発酵槽にて発生した消化ガスを用いて発電することにより発生する廃熱によって前記熱媒を加温する発電機を有している請求項1~3の何れか一項に記載の処理システム。
【請求項5】
前記第一固液分離器から排出された前記固形物に酸を添加して前記水熱炭化器に供給する請求項1~3の何れか一項に記載の処理システム。
【請求項6】
前記メタン発酵槽は、固形物濃度が3.0重量%以上10.0重量%以下の被処理物をメタン発酵処理する請求項1~3の何れか一項に記載の処理システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、下水汚泥等を水熱炭化処理する処理システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、高濃度汚泥をメタン発酵処理するメタン発酵槽(文献では消化槽)と、メタン発酵槽から排出された水を含む固形物(文献では消化汚泥)を固液分離する固液分離器(文献では、脱水機)と、固液分離器で含水率が低下した固形物(文献では脱水ケーキ)を加熱する水熱炭化器(文献では炭化設備)と、水熱炭化器の加熱源となる熱媒を加温する熱源器(文献では熱供給装置)と、を備えた水熱炭化処理設備(文献では汚泥処理システム)が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-51417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の処理システムでは、重力濃縮された汚泥に凝集剤を添加するなどしてメタン発酵槽槽で受け入れる高濃度汚泥を作り出している。しかしながら、メタン発酵槽でメタン発酵処理するために適した高濃度汚泥の濃度よりもさらに高濃度の汚泥を受け入れたい場合については開示されていない。
【0005】
そこで、安価な構造で高濃度固形物を受け入れることが可能な処理システムが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る処理システムの特徴構成は、第一被処理物、及び前記第一被処理物よりも固形物濃度が低い第二被処理物を受け入れてメタン発酵処理するメタン発酵槽と、前記メタン発酵槽から排出された水を含む固形物を固液分離する第一固液分離器と、前記第一固液分離器で含水率が低下した前記固形物を加熱する水熱炭化器と、前記水熱炭化器から排出された前記固形物を固液分離する第二固液分離器と、前記第二固液分離器から排出された濾液を返送する返送路と、前記第一被処理物に前記濾液を供給して前記第一被処理物を希釈する希釈部と、を備えた点にある。
【0007】
本構成では、希釈部にて第一被処理物に第二固液分離器の濾液を供給している。このため、メタン発酵槽での被処理物濃度を容易に調整できる。また、希釈部に、第二固液分離器で排出される濾液を供給するだけで第一被処理物を希釈できるので、安価な構造で高濃度固形物(第一被処理物)を受け入れることができる。
【0008】
さらに、高濃度固形物(第一被処理物)を第二固液分離器の濾液で希釈するため、外部から希釈液を導入する必要がなく、第二固液分離器の濾液は温度が高いため、メタン発酵槽を加温する熱エネルギーも節約できる。このように、安価な構造で高濃度固形物を受け入れることが可能な処理システムとなっている。
【0009】
他の特徴構成は、前記希釈部は、前記第一被処理物を受け入れる受入槽を含んでおり、前記受入槽では、前記返送路を介して前記濾液が供給されて前記第一被処理物が希釈される点にある。
【0010】
本構成では、第一被処理物を受入槽で受け入れ、この受入槽に第二固液分離器の濾液を供給している。このため、第一被処理物の固形物濃度を受入槽で簡単に調整することが可能となる。その結果、メタン発酵槽での被処理物濃度を容易に調整できる。
(【0011】以降は省略されています)
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