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公開番号
2024159412
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023149931
出願日
2023-09-15
発明の名称
液肥製造装置
出願人
マコー株式会社
代理人
個人
主分類
C02F
1/44 20230101AFI20241031BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】本発明は、従来に無い非常に実用的な液肥製造装置を提供することを目的とする。
【解決手段】水生生物を育成することで生じる排泄物含有水50から液肥100を製造する液肥製造装置であって、前記排泄物含有水50と駆動溶液60とを正浸透膜1aを介して接触させ濃縮排泄物含有水51と希釈駆動溶液61を作出する正浸透膜部1と、この正浸透膜部1で作出された前記希釈駆動溶液61を回収する部位にして前記正浸透膜部1へ供給する前記駆動溶液60を収容する駆動溶液収容部3と、この駆動溶液収容部3から導出する前記駆動溶液60を加圧して逆浸透膜2aを介して不透過液62と透過液63とを作出する逆浸透膜部2とを有するものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水生生物を育成することで生じる排泄物含有水から液肥を製造する液肥製造装置であって、前記排泄物含有水と駆動溶液とを正浸透膜を介して接触させ濃縮排泄物含有水と希釈駆動溶液を作出する正浸透膜部と、この正浸透膜部で作出された前記希釈駆動溶液を回収する部位にして前記正浸透膜部へ供給する前記駆動溶液を収容する駆動溶液収容部と、この駆動溶液収容部から導出する前記駆動溶液を加圧して逆浸透膜を介して不透過液と透過液とを作出する逆浸透膜部とを有し、前記不透過液が前記駆動溶液収容部に導入されるように構成されていることを特徴とする液肥製造装置。
続きを表示(約 880 文字)
【請求項2】
請求項1記載の液肥製造装置において、前記排泄物含有水を収容する液体収容部と、この液体収容部から前記排泄物含有水を前記正浸透膜部へ搬送する第一搬送部と、前記正浸透膜部から前記濃縮排泄物含有水を前記液体収容部へ搬送する第二搬送部とを有することを特徴とする液肥製造装置。
【請求項3】
請求項2記載の液肥製造装置において、前記液体収容部内の前記排泄物含有水の濃度を計測する濃度計測部を有し、前記液体収容部内の前記排泄物含有水の濃度が所定値よりも高くなった場合、この高濃度の排泄物含有水を前記液肥として収容する液肥収容部へ導出するように構成されていることを特徴とする液肥製造装置。
【請求項4】
請求項1~3いずれか1項に記載の液肥製造装置において、前記駆動溶液収容部から前記駆動溶液を前記逆浸透膜部へ搬送する第三搬送部と、前記逆浸透膜部から前記不透過液を前記駆動溶液収容部に搬送する第四搬送部と、前記駆動溶液収容部から前記駆動溶液を前記正浸透膜部へ搬送する第五搬送部と、前記正浸透膜部から前記希釈駆動溶液を前記駆動溶液収容部に搬送する第六搬送部とを有することを特徴とする液肥製造装置。
【請求項5】
請求項1~3いずれか1項に記載の液肥製造装置において、前記逆浸透膜部から前記透過液を前記水生生物を育成する水生生物育成部へ搬送する第七搬送部を有することを特徴とする液肥製造装置。
【請求項6】
請求項4記載の液肥製造装置において、前記逆浸透膜部から前記透過液を前記水生生物を育成する水生生物育成部へ搬送する第七搬送部を有することを特徴とする液肥製造装置。
【請求項7】
水生生物を育成することで生じる排泄物含有水から液肥を製造する液肥製造装置であって、前記排泄物含有水を正浸透膜を介して駆動溶液と接触させて濃縮排泄物含有水を作出する正浸透膜部と、この正浸透膜部から導出された前記駆動溶液を加圧し逆浸透膜を通過させて抜水する逆浸透膜部とを有することを特徴とする液肥製造装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液肥製造装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、水産養殖と水耕栽培を組み合わせたアクアポニックスが注目され、これを実現するための種々の技術(例えば特許文献1や特許文献2など)が提案されている。
【0003】
具体的には、これら従来例は、水生生物を養殖する養殖水槽部と、養殖水槽から送られた水を浄化する浄化部と、浄化部で浄化された水が送られ植物を栽培する植物槽部とを備えたものであり、養殖用の水を浄化処理して循環再利用しながら水生生物と植物を育てるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-42492号公報
特許第6876187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来においても養殖水槽の水(排泄物含有水)から植物栽培に使用される液肥の製造が試みられているが、この排泄物含有水に含まれる肥料成分は微量であり、一般的に使用される液肥にする為には200~500倍に濃縮する必要があると言われている。よって、排泄物含有水から液肥を製造することは技術的にもコスト的にも困難とされていた。
【0006】
本発明者は、前述した水生生物を育成する水生生物育成部において、この水生生物育成部で生じる排泄物含有水から液肥を製造する技術について更なる研究開発を進めた結果、従来に無い非常に実用的な液肥製造装置を開発した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
水生生物を育成することで生じる排泄物含有水50から液肥100を製造する液肥製造装置であって、前記排泄物含有水50と駆動溶液60とを正浸透膜1aを介して接触させ濃縮排泄物含有水51と希釈駆動溶液61を作出する正浸透膜部1と、この正浸透膜部1で作出された前記希釈駆動溶液61を回収する部位にして前記正浸透膜部1へ供給する前記駆動溶液60を収容する駆動溶液収容部3と、この駆動溶液収容部3から導出する前記駆動溶液60を加圧して逆浸透膜2aを介して不透過液62と透過液63とを作出する逆浸透膜部2とを有し、前記不透過液62が前記駆動溶液収容部3に導入されるように構成されていることを特徴とする液肥製造装置に係るものである。
【0009】
また、請求項1記載の液肥製造装置において、前記排泄物含有水50を収容する液体収容部4と、この液体収容部4から前記排泄物含有水50を前記正浸透膜部1へ搬送する第一搬送部5と、前記正浸透膜部1から前記濃縮排泄物含有水51を前記液体収容部4へ搬送する第二搬送部6とを有することを特徴とする液肥製造装置に係るものである。
【0010】
また、請求項2記載の液肥製造装置において、前記液体収容部4内の前記排泄物含有水50の濃度を計測する濃度計測部7を有し、前記液体収容部4内の前記排泄物含有水50の濃度が所定値よりも高くなった場合、この高濃度の排泄物含有水50を前記液肥100として収容する液肥収容部8へ導出するように構成されていることを特徴とする液肥製造装置に係るものである。
(【0011】以降は省略されています)
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